12.01/06 その165 今年のクリスマスプレゼントはフィギュアがいいな





 先月の話だが、Amazonを覗いたらこんな画像が目に飛び込んできた。





 管理人はてっきりAmazonの野郎が「オメー本当は美少女フィギュアとか欲しいんだろ? これなら『萌えとかじゃなくてカッコいいから』って自分を誤魔化せるぜ? ホラさっさとポチっちまえよ」と言ってやがんのかと思ったが、特にそういうわけではなく一般的な広告だったらしい。危ない危ない。もう少しでAmazonにクレーム入れるとこだったよ(本気で言ってるならメンタルのケアが必要ですね)。

 でもバイクというのは男心を……いや、少年の心をくすぐるよね。仮面ライダーを引き合いに出すまでもなく、男の子が好きな乗り物といえばバイクと相場が決まっている。次点は戦車でその次が戦闘機だろう。根拠は全くないが俺が言うんだから間違いない。
 バイクが男の子の魂に訴えかける理由はそのフォルムの美しさや、強大なパワーと一体化し乗りこなすことへの憧れがあると思うが、美しさと力強さを兼ね備えた「現代の騎馬武者」という側面もあるのではないだろうか。いわゆるヒーロー物のバイクはそのイメージが特に強い。もちろん「エロ・暴力・スピード」という三大欲求のうち最後の要素が具現化した存在であるという点も見逃せない。

 管理人はフィギュアらしいフィギュアといえば、映画『クロウ-飛翔伝説-』限定版のブランドン・リーフィギュア(こういうやつ)くらいしか持ってないのだが、最近バイク物で気になるフィギュアがある。
 これだ↓





 これ、正確にはフィギュアではなく「ウォーハンマー40,000」というミニチュアゲームの駒である。ユーザーはこれを集めて独自の「軍団(アーミー)」を作り対戦するわけだが、これらのバイクスカッドは「ファストアタック」という分類の機動力重視のユニットらしい。(参考リンク:メーカー公式サイト
 41千年紀というはるか未来の宇宙で、人類をはじめとする様々な種族が殲滅戦争を繰り広げるという破滅的な世界観に相応しい…そしてある意味では似つかわしくないワンパクさを感じる。細けぇことはいいんだよ! 轢き殺すぞ! と言わんばかりの溢れるバイオレンス臭に管理人はクラクラきます。スピードと暴力の見事な融合と言う他ないね。





 果てなき殺戮の大地を、兵器の残骸も屍も踏みしだいて爆走する様が目に浮かぶようだ。
 …貴方が何を言わんとしてるか分かりますよ。世紀末なモヒカン悪党みたいだっていうんでしょ? でも大丈夫。そっちの枠はもっとふさわしい奴らがちゃんといる。





 敵対勢力のひとつであるオルク(いわゆるオーク)の「ウォーバイカー」。
 いいねいいね! すごくいいね! このむき出しの残虐性とほとばしる獰猛さ! まさに「野獣は荒野を奔る」ってカンジで脳味噌の芯にビリビリきますよ!

オルクは生きるために戦うのではなく、戦うために生きる。彼らは単に、戦場で巻き起こる大虐殺と興奮を楽しむために戦争へと乗り出すのだ。

(公式サイトのオルク紹介文)

 ウォーハンマー40kのゲーム版である『スペースマリーン』にバイク部隊は登場しないらしいが、今からでもDLCで出してほしいくらいだ。ゲームの特色のひとつである『処刑』アクションも、バイクならまた一風変わった趣のものができるんじゃないかと思うのですよ。具体的には鎖を引っ掛けて(略)

 話が逸れているので軌道修正しよう。バイク以外のフィギュアで、最近気になっているのがこれ。




 可動する仏像ということで注目を集めているフィギュアなので、皆知ってると思う。仏のポーズには全て意味があるのに動かせるとか台無しだろ! と思わないでもないが、この遊び心にはちょっと惹かれるものがある。
 それを抜きにしても、仏像――特に明王とか天部ってすげぇカッコいいよね。リアリスティックな造形もあいまって惚れ惚れするような存在感だ。このままシリーズを続けて五大明王や十二神将もフィギュア化してほしいものである。

 どうせなら西洋美術のフィギュアも出ると面白いな。上記の四天王に対抗して黙示録の四騎士とかちょうどいいと思うのだがどうだろう。
 天使をモチーフにした宗教絵画とかもロマン溢れてていい感じですよ。オラース・ヴェルネ 『死の天使』なら荘厳さとストーリー性を併せ持った一品になりえるだろうし、美少女オタを釣ることもできるだろう。
 ピーテル・ブリューゲル『叛逆天使の墜落』なら天使ファンはもちろん管理人のような異形の怪物マニアもがっちりゲットできるはずだ。…さすがにちょっと登場神物が多すぎてフィギュアの枠に収まらないかもしれないが、個別に売り出してコレクター魂をくすぐるという商品展開も可能だろう。全部集めれば壮大なスケールの立体美術が出来上がるという方向で。

 …と妄想しつつ宗教絵画のモチーフを探していたのだが、「キリストの十二使徒+バイク」という今回の更新にうってつけの題材があったことを思い出した。




レディー・ガガ『JUDAS』PV


 それぞれの名を刻んだジャケットを着込み、イエスとともにバイクを駆る十二使徒。PVをまんまフィギュアにしろとは言わないが、この方向性はイケる気がする。
 管理人はいつかキリストと十二使徒を全員ダークスーツにし、マフィア風にアレンジした「最後の晩餐」パロディをやってみたいと思っているが、そういうノリでジーザス&12アポストルズを現代風にアレンジしたものをもっと見てみたい(NGワード:萌え十二使徒)。
 …うん、難しいのは分かっておりますよ。こういうモロに宗教的なテーマを扱うのは。上記のPVにしたって案の定キリスト教関係者がブチ切れたらしいし、個人が趣味でやるならともかく企業が商品化するとなれば難しい面が多々あるだろう。仏教はそのへんわりと寛容なイメージがあるけどね。

 …誰ですか、そんなのより裸婦画をフィギュア化すればいいじゃんとか言ってるのは。そうやってすぐ萌えとかエロに走るのは安易だと思いますね私は。芸術だからエロじゃないって? その言葉を隠れ蓑にしていないと胸を張って言えるかね?
 あ、やるんならこの『漁師とセイレーン』リクエストします。この胸のふくらみとか腰からお尻にかけての曲線とかたまらないですよね! 芸術的な意味で!
 絵画の持つ空気感みたいな者を三次元造形に持ち込むのは至難の技だと思うが、そのへんは造形師の腕の見せ所だろう。てなわけで管理人は金剛界曼荼羅のフィギュア化を首を長くして待とうと思います。

 思いつくままテキトーなこと喋ってるとお思いかもしれないが、「日本のゲームメーカーは萌えFPSを作れ」ってのと同じくらいには本気で言ってます。むしろそれに比べれば実現可能性はずっと高いと思う。
 以前葛飾北斎の「蛸と海女」をフィギュア化してた人もいたので、そのうち物好きな人が何かやってくれないかなと、淡い期待を抱くくらいは許されるだろう。


追記:
 「十二使徒フィギュアのバラ売り計画」だけどさ。日本じゃ彼らの知名度ってユダ(イスカリオテ)だけ突出しててあとはさっぱりな気がする。「聖☆おにいさん」で少しは開拓されてる気はするけど。




聖ペトロと聖アンデレ



 あれかな。まず裾野を広げるために「聖☆おにいさん」のフィギュア化を狙った方がいいのかもしれない。できれば大天使たちもセットで。




大天使in温泉宿



 1コマ目左端のラファエル、特技は「遠足前夜の子供も3秒で寝かしつける」膝枕だとか。甘えたくなるおねーさんみたいなキャラなのに男。なんか色々と裏切られた気分にさせられるキャラである。



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