08.06/04 その44 隠し砦の9悪人「TEAM FORTRESS 2」






・アメリカンジョーク 「論理学」

「論理学を教えてやろう。君の家には火炎放射器があるかい?」

「ああ。あるよ」

「ということは、君は悪党だな!!」



 …というイメージの強い火炎放射器。
 逆襲されて自分が火だるまになるところまでセットで、悪党専用ウエポンといった趣がある。
 少年漫画だと「炎」関連の必殺技を使うヒーローは枚挙に暇ないが、 火炎放射器をメインに使うヒーローはちょっと思い当たらない。
 ゲームでも同様で、自分の肉体から炎を放つヒーローならカルノフをはじめいくらでもいるが、「武装:火炎放射器」となるともう悪党の独壇場である。 ブラッディウルフの中ボスしかり、サイフォンフィルターのアントン・ギルドーしかり、 チームフォートレス2のパイロさんしかり。

 というわけで前置き終わり。
 さあ、チームフォートレス2(以下TF2)の話をしようか!





TEAM FORTRESS 2



 左端のイケメンがパイロさん。

 ここを見ているバイオレンス紳士の皆様なら名前くらいは聞いていると思うが、 先月日本語版が発売された「Orange Box」(通称みかん箱)に収録されているFPSだ。 各プレイヤーは上の9クラスから自分のキャラを選び、ルールに沿ってドンパチることになる。
 先ほどパイロさんを勝手に悪党認定したが、彼もれっきとしたプレイヤーキャラのひとりである。 お詫びして訂正したい。いやぁ、例のマスクと火炎放射器があまりにもカッコよかったもんで、ついね。

 で、このTF2なのだが、360で主流となっているCOD4やR6Vといったリアルコンバット系FPSとくらべると、 いろんな部分で異色なゲームである。
 まず対戦のルールに、ただ敵を倒せばよしというデスマッチ系のルールがない。 敵陣営にあるブリーフケースを奪い、自陣まで持ち帰る「旗取り(キャプチャー・ザ・フラッグ)」と、 マップ内に複数ある「コントロールポイント」を制圧しあう「陣取り」のふたつに限られている。
 それだけ聞くと遊びの幅が狭いように感じるかもしれないが、さにあらず。 この2つは個人技の優劣よりもチームワークが物を言うルールであり、 そこに各クラスの際立った個性が加わることで刺激的な面白さを出している。


 …まぁ、ゲームのシステムについて管理人が拙い解説をするのも気が引けるな。 よそのサイトさんではもっと早い段階から詳しく紹介してるしね。 うちではそれ以外のポイント、管理人がこのゲームでとても強く惹きつけられた点について述べよう。

 何かと言うと


 “キャラ萌え”ですよ。


 正しくはキャラクター含めたビジュアル全般。もうすっごい管理人好み。「カートゥーン調」というらしいが、 ユーモラスな漫画的デザインと温かみのある色調が組み合わさって大変に魅力的な世界を作り出している。
 漫画的描写というだけなら過去にも「XIII -大統領を殺した男-」などのFPSがあったが、 TF2は各クラスごとの特色がはっきりしているシステムを裏付けるように、 よりコミカルかつ個性的なデザインになっている。少年漫画的といえば分かりやすいだろうか。
 もう一度さっきの画像を見てみよう。




 ううむ。やっぱイイわー!

 個人的にはパイロさんと、ヘビー(中央のミニガン親父)、ソルジャー(右から3番目のロケラン男)がお気に入り。 でもメディック(右端)もいいね。何だかんだいって全員好きである。
 まぁ、こういうキャラクター達もロケットランチャーや爆弾喰らったら肉片となって飛び散るけどな。 その破片にはご丁寧に「これはお前の足だ!」とかフキダシ付きの解説までついて (注:OrangeBoxはZ指定)。
 しかしコレ、フィギュアとか出ないんだろうか。かなり欲しいぞマジで。


 このキャラクター達だが、その魅力から海外でもファンアートが数多く描かれている。面白いことに、このナイスガイどもを女性化した絵も結構見かける。萌え化、美少女化は我が国のお家芸だと思っていたが、案外そうとも言い切れないようだ。
 その一例を紹介してみよう。上の画像だと右端にいる「メディック」↓




 回復役として、また難局打開の切り札「ウーバーチャージ」の使い手として、 チームの守りの要となるクラスだ。オリジナルはご覧のようにどことなく冷酷そうな雰囲気を漂わせた眼鏡オヤジだが、 女性ver.だと次のようになる。




 女医さんですよオイ。実に癒される風貌にキュンとなった。欧米の奴らも侮れねぇと思ったね。手術用手袋外科用ノコギリは相変わらず怖いけど。
 これ以外にも色々とあるので、興味のある方はdeviantARTあたりで探してみてもいいかもしれない。

 そんなわけで、チームフォートレス2は対戦の楽しさはもちろんのこと、 キャラ萌え的にも非常に優良な一本であるとお勧めしたい。
 どうすれば日本でFPSをはやらせることができるか、という議論でよく「萌えFPSを作ればよい」という意見が出るが、 TF2はそれにやや近い回答ではないかと思う。FPSの舞台全てが泥臭い戦場や退廃的な未来世界である必要はないし(管理人は大好きだが)、 リアリティ重視の高精細ビジュアルでなきゃダメということもない。 TF2のようにポップで親しみやすい外見のFPSがもっと増えてもいいと思う。
 

 「Orange Box」はTF2を含め5本のFPSが収録されているが、 アドベンチャー要素を備えたFPSのはしりである「HALF LIFE2」、一人称視点ならではのパズルアクション「PORTAL」と、 非常に個性的なFPSが収録されている。
 原作であるPC版から1年近くたっての日本語版だが、まだ遊んだことがない人にはお勧めしておきたい。
 意外に萌えキャラ多いよ? 洋ゲー的な意味で。



追記:
 ここまで述べてきたようにTF2のキャラはイカしたナイスガイぞろいだが、 Team Fortress 2 WIKIのプロフィールを見ると少々アレな人が多かったりする。
 気のいいニイちゃんといった感じのスカウト(ヘビー右隣のバット野郎)からして、(人の頭を)バットで何回ぶん殴ったか数えるのが好き」 という病んだ一面を合わせ持っている。
 主人公的な扱いであるタフガイ、ヘビーも愛用のミニガンに「サーシャ」と名前を付け、敵を挑発する際にそれにキスしたりする微笑みデブっぽい面がある。
 極め付けなのがソルジャー。ロケットランチャーをかついて大暴れする、もっとも戦闘的なキャラなのだが、 その経歴がまず異様である。
 ナチをブッ殺すために軍に志願するが(TF2の時代設定はWW2直後らしい) 米軍のどの部隊でも受け入れてもらえず、やむなく自費でヨーロッパまで行き戦争に参加、大暴れした後に自分で自分に勲章を贈ったとのこと。 もうなんかそこまで戦争したいのかって感じのイカれたウォーモンガー(戦争狂)である。

 …別に親近感とか抱いてないよ。まあ多少はキライじゃないってくらいで、 いつもソルジャー使ってるのは単に使いやすいからだしヘンな勘違いしないでよねっ!
(パイロもよく使います)



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