10.03/20 その110 SplinterCell:Conviction――ステルス親父の大逆襲





 洋ゲーには「サム」という名の有名人が2人いる。
 一人は通称「シリアスな方のサム」で、初期のFPSの流れを汲む痛快撃ちまくりFPS「シリアスサム」主人公のサムだ。





サム兄貴



そしてもう一人が「ステルス中年」の異名を持つ、サム・フィッシャーである。





サムおじさん(左側)



 アメリカ国家安全保障局管轄の情報機関・サードエシュロンのもとで数々の潜入作戦を成功させてきた腕利きのエージェント。そんな彼の活躍を追うのがステルスアクションゲーム「スプリンターセル」シリーズなのだが、その最新作「SplinterCell:Conviction」の体験版が配信された。

 やたら評判がいいと聞いていたので早速落として遊んでみたわけだが、なるほど噂に違わず期待せざるを得ない出来映えだった。
 いや実は初回プレイの印象は良くなかったんだけどね。というのも管理人はスプセル初体験、というかステルスゲー自体が久しぶりとあって勝手が分からず、道なりに進みつつ敵をちまちまハンドガンで撃ち倒してクリアしてしまったので、「え? コレ何がそんな面白いの?」って感じだったのよ。釈然としないまま2chのスレをのぞいてみると、自分がいろんなところを見落としていたことに気付かされた。


「え、あそこ2階からも入れるの?」
「え、あのパイプって登れるの?」
「え、天井のアレ落とせるの?」
「え、電気消したりできるの?」



 という具合に。ていうか注意力散漫だよね君。
 でも、画面の明るさはデフォルトよりちょっと明るめにした方がいいと思う(オプションから変更可能)。
 で、何度か繰り返してプレイしているうち、管理人も「やだ…ちょっと素敵かも」という感じにデレてきた。

 最近ステルスゲーを敬遠しがちだった管理人がこのゲームにツボったのは、「ステルスでありながら華麗に敵を排除できるプレイ」が前面に押し出されている点にある。
 それを可能にしたのが新システム「マーク&アクション」だ。最大3体までの敵をマーク(ロックオン)し、Yボタンを押すと目にも止まらぬ動きで敵を倒せる。射程距離の制限はあるものの、その半径内であり遮蔽物がなければカメラの向きに関係なく発動できる。
 「早撃ちで前方の2人をヘッドショットで仕留め、振り向きざま後方の敵を射殺」という痺れるアクションがお手軽にできるわけだ。開発者いわく今作は「攻めるステルス」を意識したデザインになっているそうで、その代表的な要素がこのマーク&アクションだろう。

 これはステルスアクションの敷居を下げることにも成功している。例えば部屋の中に2名の敵がいたら普通はかなり慎重に行動せねばならないが、マーク&アクションなら2人ともサムおじさんの瞬殺可能域。1ボタンで物言わぬ骸に変えられる。
 注意力と忍耐力が要求されるステルスアクションの敷居を下げ、かつ爽快感を出すことに成功した秀逸なシステムと言えるのではないだろうか。

 また、単純に簡単なだけではなくステルスゲームとしてのゲーム性にもうまくマッチしていると思う。「こいつとこいつをマークして…で、2人片付けたら奥のこいつを格闘で倒して…いや、先にこっちを始末した方がいいかな?」などと天井のパイプにナマケモノよろしく掴まって思案をめぐらせるのが楽しい。
 同時に複数の敵を倒せる、というといかにもバリバリなアクションゲーム的要素のようだが、「物陰に隠れて機会をうかがう」というステルスの要素としっかり噛み合っている。

 さすがに無制限には使用できず、一度これを使うと誰か一人格闘で倒すまで再使用はできない。このあたりはいかにもゲーム的な調整といった感じだが、結果的には超人アクションに終始せず、ステルスアクションとしての一線を守ることに成功している。

 すでにいくつかプレイ動画があげられており、中にはノーキルノーアラートを達成した人もいるそうだ。この手のゲームのやり込みは完全隠密に行き着くと思うが、攻めのステルスを提唱した今作では「暗がりから襲いかかる獣のように」華麗かつ獰猛に敵を仕留めていくのが醍醐味ではないかと思われる。


「戦闘をコントロールすることで野獣のような攻撃的なプレイができる。
そこがこのゲームの醍醐味だ」

【映像配信】『スプリンターセル コンヴィクション』開発日記トレーラーを公開(ファミ通.COM)


 そもそも今作のサムおじさんの目的は任務の遂行ではなく、娘を殺した犯人を探すという個人的な目的――復讐である。ゆえに攻撃的に、暴力的に、しかし静かに大暴れするゲームプレイも理にかなっていると言えるだろう。



スプセル コンヴィクション3/18体験版配信開始

203 :名無しさん必死だな:2010/03/18(木) 19:55:16 ID:k7gaDNm70
  マーク&アクションもバランス良さげだな
  コレだけでごり押しって感じでもないし

  完全ステルスプレイもできるが
  左右マークつけてから真ん中に飛び降りてアクションで
  左右に撃ち分けるとか、カコイイ入り方を探すのも楽しげ

400 :名無しさん必死だな:2010/03/18(木) 22:11:01 ID:yMnhvF7k0
  開発者がどこかの記事で

  「今作の主人公は黒ヒョウです。黒ヒョウのように闇に紛れてズバッと襲いかかれる」

  みたいに言ってたけど、確かにそういう遊び方が一番気持ちいいかな
  まあ玄人プレイヤーはどれだけ敵を倒さずに進めるかの方が
  カタルシスを得られるだろうけど、
  まあなんにせよ楽しいわ

  デモは正直糞短いのに楽しい




 あと、あれですな。当サイト的に触れなければならない要素。

 冒頭のトイレでの尋問パート。

 あそこだけ特別なモデリングらしく、ムービーかと思いきやそのままプレイパートに繋がる驚きのビジュアルを見せてくれたわけだが、そこから敵をボコって口を割らせる驚きのバイオレンスを魅せてくれた。
 小便器や洗面台の鏡、はては個室の扉に叩き付け(中の人びっくり)、しばき倒して情報を聞き出す。「どこに叩き付けるか」を自分で選択できるのが大変よろしい。
 何度もやってるとダレるという人もいるだろうし、ムービーにしてスキップ可にした方がいいという声もあるに違いない。だが個人的には安易にムービーにせずゲームとして操作させることにこだわった作りを評価したい。



完全にスプセルCが神ゲーだった件

175 :名無しさん必死だな:2010/03/19(金) 00:54:48 ID:Td2804aq0

  通の尋問は3連続便器




 いやー、ありゃ鼻骨とか前歯とか全滅してると思うわ確実に。
 しかしこんなムチャやってCERO-C(15歳以上対象)ってのはちょっと驚きだわ。良い子のみんなは真似しちゃダメだぞ! 死ぬから!



追記1:

スプセル コンヴィクション3/18体験版配信開始

391 :名無しさん必死だな:2010/03/18(木) 22:00:26 ID:Jn+5UblR0
  そういや壁のメッセージって結局英語のままになったんだな

393 :名無しさん必死だな:2010/03/18(木) 22:01:39 ID:yMnhvF7k0
  壁のメッセージ出てる時はスタートボタン押せば常に日本語訳が表示されてるね

395 :名無しさん必死だな:2010/03/18(木) 22:01:51 ID:UWp5gsLn0
  >>391
  日本人向けの英語に変えてくれてるらしいよ



 SC:Cはゲーム中のミッション指示が建物の壁などに投影されるようになっているのだが、>>395が本当なら相当気合い入ったローカライズだぞ…。
 どことは言わないが、某スクウェアエニックスはもうちょっと考えてもらいたい。某007/慰めの報酬とか某Call of Duty:ModernWarfare2とか某バットマン・アーカムアサイラムとか、もうちょっとやりようがあったんじゃないかという仕事が多過ぎる。

 それにしても、洋ゲー大手のアクションゲームは極力ムービーを排除する方向に行っているようだ。先のトイレ尋問でも、自白の内容が壁に映写のように映し出される演出には感心した。
 こういうセンスは和ゲーも追随してもらいたい。具体的に言うとスクエニはパライヴ最新作でアヤのシャワーシーンをインタラクティヴに(もういい)


追記2:

【MGS】ゲハ板春のステルス祭り【スプセル】

111 :名無しさん必死だな:2010/03/20(土) 02:44:11 ID:hBzODErg0
  今度のスプセルやってるとボーン見たくなるなw



 今回、サムおじさんの格闘アクションはイスラエルの軍事格闘技「クラヴ・マガ」を採用しているそうだ。んで、ジェイソン・ボーンも近接格闘としてクラヴ・マガを修得しているらしい(Wikipedia)
 そんなわけで発売が待ち切れない人はボーン3部作観ながら待とうぜ!

 …このシリーズ、「ボーン・コンスピラシー」というタイトルとしてゲーム化されて日本販売の予定もあったのに中止になったんだよな。ある意味でSC:Cがその代わりになるのかもしれない。


追記3:
 本更新ではあまり触れなかったが、ストーリーも期待がもてそうだ。組織の下で働いていた男が、肉親の復讐のため一匹狼となって孤独な戦いに身を投じるという筋書き、ハードボイルドものとしては常道だがワクワクさせられるではないか。
 つうかアレだな。ほとんど注目してなかったゲームなんだが、いったん気になると他の部分まで魅力的に見えてくるから困るね!



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