11.02/12 その138 HOMEFRONTとかフリーダム・ファイターズとか





 さぁバレンタインデーを控え、新作ドンパチゲーの情報が色々出てきましたねぇ。
 またコントローラーのRトリガーがヘタっちゃうかも? なんて心配をしている360ユーザーも多いのではないだろうか。具体的にはRトリガーの使用法で、「弾を撃つ」以外の用途が思い浮かばないタイプの人々。
 ナニ? 女の子にソフトクリームを食べさせるのにも使うよだとこの野郎! ワザと失敗してベトベトにしちゃおうって魂胆が丸見えなんだよ! ケツの穴にトレーサー突っ込んでホタルみてーにすんぞコラァ!!

 味之介くん落ち着いて。自分が兵隊だらけのゲームライフ送ってるからってドリクラユーザーに八つ当たりしちゃダメじゃない。

 うん…そうだね、ごめん。それによく考えたら、Rトリガーよりまだ右スティックの方が酷使していると思うわ。まぁ実際それで駄目になった経験はないのだけれど。
 でもニンジャガ2やってて左スティックのキノコ部分が欠けたことならある。他のゲームではそれでも支障はなかったが、ニンジャガの時だけはやけに左スティックが滑るようになった。なので、管理人の中ではニンジャガ2が「最も過酷なアクションゲーム」の座に着いている。

 前置きはこのくらいにして本題だが、4月に出るFPSでちょっと注目しているタイトルがある。


「HOMEFRONT」



 21世紀初頭、北朝鮮と韓国が合併し「大朝鮮連邦」が誕生。強大な軍事力で東アジアを掌握し、更にアメリカへも侵攻を開始する。経済体制が崩壊し混乱の極にあったアメリカはそれに抗しきれず、ついに大朝鮮連邦に膝を屈した。
 絶望的な状況下で主人公はレジスタンスの一員となり、母国アメリカを守る戦いに身を投じる。



 ……というドリームクラブばりに浮世離れした設定のFPSである。
 ただし日本語版は大幅な自主規制が入ったようで、北朝鮮という具体的な国名ではなく「北の某国」というぼかした表現に差し替えられたらしい。

 「マーセナリーズ」ではしっかり北朝鮮の名前出してたがなぁ…。このご時世では仕方ないのだろうか。RTSの「Red Alert3」では日本が悪役にされていたが、ああいうマンガ的なものではなくリアル調の描写となると難しい面も出るのだろう。
 正直日本発売はないだろうと思っていたし、こんな代物でも出ないよりはマシだろう。なんだかんだいって「立ち上がるレジスタンス」というシチュエーションは戦闘ゲームとしては美味しい。


 ちなみにHOMEFRONTをYahoo辞書で調べると「銃後」または「国内戦線」と出てくる。思えば第二次大戦中、英国では「ホーム・ガード」という民間人による守備部隊を組織していた。敵国ドイツによる降下猟兵などに対処するために作られたのだが、まともな装備や訓練などは到底望めなかった。
 参考までに2ch軍板「信じられないが、本当だ」まとめサイトから抜粋してみる。


647 名前:眠い人 ◆ikaJHtf2 [sage] 投稿日:02/03/30 23:08
  1940年の大ブリテン島。

  (その1)
  ダンケルクで大量の武器を失ったのに、本土防衛軍用に多量の武器を
  必要とした英国政府は、部内の反対を押し切って、安価な新兵器を配給
  した。

  その新兵器は、水道管をショート・リー・エンフィールドライフルと同じ長さに
  切断し、大量に余っていたそのライフル用のバイヨネットを溶接して作られた、
  「槍」である。
  数千本生産されたそれは、1950年代に入ってもホームガードの武器庫にあった
  という。

  (その2)
  本土防衛用に、英国はスペインで活躍したアストゥリア地雷兵と同じような対戦車
  攻撃隊
を作った。

  チームは3人。
  1人目が丈夫な鉄棒、短く切った鉄棒を持ち、物陰から戦車の起動輪目がけて
  投げ込む。すると戦車が止まる(はず)。
  2人目がすかさず、毛布を止まった戦車のキャタピラ目がけて投げ込む。
  3人目はバケツに入れたガソリンを毛布にぶっかけ、2人目がマッチとか信号用
  ピストルでガソリンに着火させ、その間にチームは逃げる。

  これで戦車は炎上する(はず)。


  竹槍で一人一殺と肉薄爆雷の戦争末期日本を笑えないぞ、英国。

649 名前:名無し三等兵[] 投稿日:02/03/31 00:21
  1940年次の英国ってそこまで追い詰められていたのですか・・・


――イギリス/大英帝国より




 この頃の英国はフランスを破って得意絶頂なドイツとの全面戦争を控えてたんだよな確か。フランスに送っていた大陸派遣軍が退却する際に大量の兵器を失ったんで、正規軍の装備を補充するだけでも精一杯だっただろう。

 それにしても上記の対戦車戦術は凄まじいね。現在対戦車兵器として最もポピュラーなRPG-7はその噴射煙で射手の位置が一発でバレるため「自殺兵器」などと言われたりするが……このホームガードのスペシャルウエポン&タクティクスに比べればセーフティーなことこの上ない。いやまぁ、時代が20年くらい離れてるからこんな比較は無意味だけどさ。
 何が言いたいかというと、HOMEFRONTが毛布とガソリンで戦車を仕留めるゲームじゃなくてよかったねということですハハハ。
 本土決戦てほんとおっかねぇよな…。


 ちょっと話は変わるが、「侵略されたアメリカ、立ち上がるレジスタンス」で管理人が即座に思い出すゲームがある。



「フリーダム・ファイターズ」




 かつてXboxとPS2で発売されたTPSで(日本語版はPS2のみ)、こちらはソ連がアメリカを侵略、制圧されたニューヨークでレジスタンスが立ちあがるという設定。
 ご存知ない人もいるだろうが、これすげぇ名作っすよマジで。
 最大12人の部下を指揮して戦うのだが、これが非常に面白かった。部下に出せる命令は「移動」「突撃」「集結」の3つのみで、突撃は残敵掃討くらいにしか使わないので実質2つといってもいいが、部下たちの動きが総じて賢く(下手な人間より頼りになると言われた)、こちらが慣れれば幅広い戦術が可能になった。
 部下に弾幕を張らせて敵を足止めし、その隙に自分が裏に回り込んだり、自分は指揮に徹して部下に戦闘させたりもできる。CPUが優れているだけでなく、マップデザインの秀逸さがそれを可能にしていた。

 リアル系のOperation FlashPointを別にすれば、これを超える分隊指揮型シューターはまだ登場していないと管理人は思う。同じ会社の作った「KANE&LYNCH」は終盤にそれっぽい要素があったものの(ミッション名も『フリーダム・ファイターズ』)、出来は遠く及ばなかった。
 続編が出ないのがつくづく惜しい。超面白いんだけどなぁ…。この手のゲームでよくある「ニュース番組風の演出」もなかなかよくできてますよ。




 画像はニューヨークの占領後、市民向けの宣撫放送に登場するタチアナ・ケンピンスキー女史。ロシア美人ですね。このゲームはイザベラというヒロインがいるのだが、そいつがあまり可愛くねぇのでこのタチアナさんが事実上のヒロインとなっている。少なくとも管理人の中ではそうだ。
 ちなみに以前のニュースキャスターはアラスカのトレーニング施設で再教育プログラムを受けているのだとか。「それが終わったらまたこの番組に登場します」とタチアナさんは言っているが、永遠に出番が来ない可能性も多分にあるよね…。


 しかしあれだな。HOMEFRONTにケチつけるわけじゃないんだが、敵役としては中国とか北朝鮮とかより旧ソ連の方が説得力というか凄みのようなものがある。実際、冷戦時代はアメリカと世界を二分して張り合っていた(内実はガタガタだったとしても)わけだから、実績の差だろう。
 思えば日本もソ連というかロシアとは色々あったよな…。日露戦争など正規軍同士でやりあった分、米・露より因縁深い間柄と言えなくもない。

 というわけで日本のゲーム業界も対ロシアのFPS作ろうぜ! といっても現代戦ベースだと雑文134の「レイド・オン・トーキョー」ネタの繰り返しになってしまうので、ここは第二次大戦ベースで行こう。舞台としてちょうど適当なのがあるから。いやノモンハンでの大敗北じゃないから安心しろ。もっといいのがある。



池上司「八月十五日の開戦」



 1945年8月15日、日本はポツダム宣言を受諾。しかしソ連軍は停戦を無視して北海道の北、千島列島への侵攻を開始した。ソ連の狙いが北海道まで含めた分割統治にあることを知った日本は、アメリカに仲介を依頼すべく工作を開始する。
 だが交渉の時間を稼ぐためにも、ソ連の進撃を一度は食い止めねばならない。方面軍司令部は国境に面した占守島を決戦の場とし、残された戦力を結集する。要となるのはノモンハン、ガダルカナルの激戦を生き延びた第91師団以下、2万名余の将兵たち。
 北の果ての島で、彼らの――そして帝国陸軍最後の戦いが始まる。



 一般には8/15が終戦の日として知られているが、実際はその後も各地で戦闘が続けられていた。占守島の戦いもそのひとつで、「八月十五日の開戦」はその開戦前夜から戦闘を経て停戦合意に至るまでを描いた小説である。最前線で戦う兵士の視点も随所に織り交ぜており、なかなか面白い。

 どうですこの「知られざる戦い」のシチュエーション。いいんじゃないスか? 少なくとも対アメリカの本土決戦をゲーム化するよりよっぽどいいだろう。竹ヤリでB29を撃墜するゲームをやりたいかって話だ。少なくとも管理人は御免だ。竹ヤリ云々はさておき、太平洋戦争の惨状を見る限り死ぬほど陰鬱な展開になることは間違いない。無理ゲーどころの話じゃねぇよ。

 そんなわけで管理人はHOMEFRONTでレジスタンス気分を味わおうと思います。もちろん駄目ゲーだったら見送るけど。

 あ、ちょっと思ったけどロシアも対アメリカのレジスタンスゲーを作っては如何か。少なくともロシアがアメリカを占領! よりは説得力あるストーリーになると思うのだが。毎回毎回FPSで悪役にされるのも飽きただろうし、ここらでちょっと一石を投じてみようぜ!



追記:
 管理人が戦闘機の分野で「俺の棺桶」に認定しているSu-47ベルクトだが、実はフリーダム・ファイターズにも登場している。





 OPムービーにほんの一瞬だけな。
 まぁ、ほぼ市街戦オンリーのゲームじゃ出番なくて当然か。ここはわざわざ実戦配備もされていないベルクトをチョイスした開発陣のこだわりを褒めるべきだろう。


 追記:
 占守島の戦いだが、題材としてとても面白いと思うのでゲームは無理でも映画化はいけるのではないだろうか。同じ作者の「雷撃震度一九・五」は「真夏のオリオン」として映画化されたし、無理やり恋愛要素入れ込めばいけると思うんだがな。

 漫画だと滝沢聖峰「ウクライナ混成旅団」(単行本『幻の豹』所収)の冒頭で描かれた程度か。この漫画、日本とドイツの戦車兵がソ連の収容所から脱出する話なのだが、収容所内での民主化運動(共産主義に共鳴した者達による教化活動)などにも触れており、とても面白い。戦車戦も迫力に溢れている。
 合わせて収録されている「JUNGLE EXPRESS」もいいぞ。戦争末期、ドイツの新兵器設計図を日本へ輸送する冒険活劇だが、ラストが渋く決まっている。

 そういや滝沢聖峰の新作「新東京物語」がコミック大河で連載開始された時は跳び上がらんばかりに喜んだものだが……まさか1年たたずに雑誌が休刊になってしまうとは。
 ぶっちゃけ昨年で1、2を争うくらい悲しい出来事でしたよ。これからどんどん面白くなりそうだったのに…。単行本は出るのかな…。



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