11.04/25 その143 BRINK――きみと海の見える町で





 Crysis2もHomefrontも一通り遊び終えて小休止しているそこの貴方。休んでる暇はないぞ。そろそろ戦争の時間だ。
 なに、GOW3もBF3もまだ先だろって? のんきなことお言いでないよ。6/2には「Red Faction: Armageddon」、7/7には「Earth Defense Force: Insect Armageddon」のハルマゲドンコンボが来るだろ。で、7月後半にはリアル系FPS「Operation Flashpoint: Red River」が出るから、春から夏までノンストップで夏季攻勢ですよ。しばらく故郷にゃ帰れねぇと思っとけ。
 7月は「L.A.Noir」買うって? そうかそうか、地球の防衛をしつつタジキスタンの紛争に参加し、さらにロサンゼルスの治安も守るか。見上げた心意気だ。がんばってRトリガーを引いてくれ。管理人はどれかひとつに絞るから。……でも結局全部買っちまいそうだな…。

 そんなわけで地味にタイトルラッシュが始まろうとしているわけだが、5月発売のタイトルで管理人が注目しているゲームがある。Falloutシリーズでお馴染みのベゼスダソフトワークスが放つ近未来FPS「BRINK」だ。




 …このネタ、受ける受けない以前に理解できる人が限られるような気がする。
 というかあっちは「BLINK(=瞬き・点滅)」なので、そもそも言葉の意味が違う。

 まぁ手塚治虫の遺作となったアニメはさておき、こっちのBRINK(=崖っぷち・土壇場)について説明すると、Team Fortress2を彷佛とさせるクラス選択式のFPSで、パルクールっぽい軽快な移動システム「S.M.A.R.T.」や、シングルとマルチの垣根をなくしたとされるゲームデザインなどが注目されている。
 それらに加え、特に管理人の心を射止めた要素がこれ↓





 キャラデザが超好み。

 なんだかんだ言って管理人はビジュアル重視なんですよ。洋ゲーが大好きなのも、ゲームとしての面白さに加えてキャラクターデザインや雰囲気に魅せられている部分が非常に大きい。
 悪徳をかき集めた暗黒街と悪党たち、死と破壊の渦巻く戦場と兵士たち。こういう和ゲーではまず見られない暴力的な匂い、空気、世界観が好きで好きで好きで好きで好きで好きでたまらないわけだ。
 Brinkもまたそういうバイオレンスな臭気をたっぷり持っている。
 ゲームの舞台は世界的な海面上昇によって人類の“箱舟”となった人工島「アーク」で、プレイヤーはアークの治安維持を任務とする「セキュリティ」か、それに反旗を翻す「レジスタンス」を演じることになる。
 上のイケメン軍団はいずれもレジスタンスの面々だが、アナーキーな雰囲気が実に良い。モヒカンやタトゥーは当たり前で、ガスマスクや覆面、顔に施したペイントなど、これでもかというくらい悪党っぽい魅力を醸し出している。

 というか彼ら、ぶっちゃけストリートギャングっぽいよね。
 レジスタンスはもともとアークに安住の地を求めてきた難民で、抑圧される現状を打破すべく立ち上がった者たちなのだが……外見だけだと不思議なお薬や秘密のお宝を扱う人たちに見える。HOMEFRONTあたりの真っ当なレジスタンスと比べるとアウトロー臭がものすごい。
 参考までに他作品のレジスタンスと比較してみよう。



フリーダム・ファイターズ





RedFaction:Guerrilla





Homefront





北斗の拳







BRINK




 …この流れだと最後が聖帝んとこの手下に見えるね。そんな連中が法秩序の側とドンパチを繰り広げるというのはある意味斬新な――あれ? これっていつもの暗黒街ゲーでは。
 いやいや、たしかに構図としては「無法者vs体制側」だが、レジスタンスは生きる権利を勝ち取るために戦う革命の闘士なはず! アークの最下層で虐げられ、幼い子供たちが飢えに苦しむのを見かねて立ち上がることを決意した人たちなんですよ! お腹をすかせた子供たちのためにアークから食料品を奪い、アジトでそれを分け与えたりするんです。「ほれ食えリョウ(誰?)! ハハハ」とか言って。あ、毒味はした方がいいですよ。あと、荷物の中にセキュリティ野郎が隠れてないかもチェックすべきだと思います。
 どのあたりにモヒカンやタトゥーの必要性があるのか、ですと? そりゃ戦闘に際してのテンションアップや威嚇の効果を狙ってるんじゃないでしょうか。もともと難民ですから、乏しい資源を有効活用してオシャレ…じゃなくて戦闘用メイクとか戦闘服とか自作してるんですよ。涙ぐましいですね。
 武器にもそうしたハンドメイド精神が見られて好印象ですよ。





一部拡大




 空き缶のサプレッサー。何だかカッコイイぞ。
 ライフルのマガジンをガムテープで二つ重ねにするなど「手を加えた」装備というのは他でも目にするが、これは初めて見る気がする。
 銃口を包んで音を和らげるという原理からすれば空き缶でも代用可能なのだろうか? でもその前にリボルバーだよなコレ。普通リボルバーにはサプレッサー付けないものだが、そこらへんどうなんだろう。

 まぁその疑問は置いておくとして、BRINKは武器のみならずキャラクターの外見も、人相、髪形、タトゥー、ペイントなどなど、幅広いカスタマイズが可能だそうだ。
 レジスタンスばかり取り上げたが、セキュリティの側も色々いじれるはずなので似たり寄ったりのならず者部隊みたいにできるかもしれない。だがここはレジスタンスとの対比を重視し「機能的な戦闘機械」を目指してみるのも面白い。マスクなどを工夫すれば、人間味の欠落した無気味さが出せる気がする。
 まぁ素の状態でも強そうでカッコイイけど。


セキュリティの皆さん



 キャラカスタマイズで思い出したが、このゲームの話題では度々「なぜ女性キャラがいないのか」という意見を目にする。最初は美少女愛好家がケチをつけてるのかと思ったが、どうもデベロッパーがインタビュアーからしょっちゅう問いただされていたらしい。


――女性キャラクターが出ないのはどうしてですか?
 これについては、本当に入れておけばよかったと思います。いつもこの質問をされてしまうんですよ!(笑) どうしてかというと、やはりメモリの問題ですね。“スマートシステム”を採用したことで、キャラクターの動作などいろいろなところで容量を使ってしまいました。女性のキャラクターを出すのであれば、別モーションを用意しなければいけませんが、その余裕がなかったんです。

【BFG2011】海上都市で戦うチームプレイFPS『Brink』プレイレポ&インタビュー(電撃オンライン)



Q:ゲームの舞台である人工島アークの中に、女性がまったく登場しないことについて、ストーリー的にどのようにつじつまを合わせているのですか?
A:アークのバックストーリーでは、すでにいくつかの戦いを経ており、一般人がいないような限定された場所で戦いが起きているという設定になっています。
Q:「Brink 2」が作られるとすれば女性は登場しますか。
A: ノーコメントです(笑)。

「Brink」ゲームディレクターPaul Wedgwood氏インタビュー(GameWatch)



 以前BFBC2の更新で触れたものと同じく、「男性とは別モノのモデルを作るにコストがかかるから」というのが理由だそうで、なるほど納得の話である。しかしこれほど「なんで女性キャラいねーの?」的な質問が出るということは、海外の女性プレイヤーの要望が背後にあるのだろうか。

 細かくキャラカスタムができるゲームは大抵女性キャラも選択できるわけで、そう考えればBRINKが男性しか選べないのは片手落ちと言えなくもない。
 でもなぁ。派手にドンパチするゲームなんだから男だけでいいじゃん、というのが管理人の素直な気持ちだ。もっとも男女の機会均等が叫ばれる昨今では「女子供は引っ込んでろ」的なことはなかなか言えないだろう。…GOW3でアーニャほか女性兵士が参戦したのも、女性ゲーマーの要望だったりして。
 そうしたカスタマイズ要素で興味深い話があった。

海外ゲーマーが語る「女性キャラがハイヒールを履いて戦うのは無理がある」
(お茶妖精)

 大略としては、女性ゲーマーの「男ウケしか考えてないようなキャラデザが嫌」「もっと選択の幅を広げてほしい」という不満や要望である。
 管理人は「ビキニアーマーを現実的視点から批判するのは不粋」と考えるタイプの人間だが……確かに男性ウケのみを狙ったデザインであることは否定できない。記事で紹介された発言の中で、次のものは正直痛いところを突かれた。

・女性はセクシーな売春婦かタルトが好きな可愛い娘のどっちかなんだよね。

 うっ…スイマセン。こうして見ると男の趣味ってテンプレ化されてるな。
 まぁアレだ。キャラカスタマイズを売りにしたゲームなら、幅広い女性キャラを設定できるようにした方が望ましいのは確かだろう。BRNKは…どうかな。あのアウトロー丸出しというか微妙に面長なキャラで女性がいても正直ちょっと……いやいや、これは男性ウケの話だね! うん、女性ユーザーを広く獲得するためにも、2では女性キャラも作れるようになるといいと思います!

 その前にまず今作が良ゲーになってくれないとな…。何度か書いているが、管理人が発売前からキャラ萌えしているゲームは微妙ゲーになるというジンクスが(略)




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