銃撃のシーンがいちいちカッコいいのよ。ラストの銃撃戦もいいが、中盤の現金輸送車襲撃シーンでも尼僧マスクとライフルが絶妙なマッチ感を醸し出しており、実にいい。ああいう派手なマスクなら得物も派手なほうが画面的にも映える。
そんな『ザ・タウン』だが、3年前にこの映画の手口を模したリアル強盗団が捕まっていたことを最近知った。
この犯人が参考にしたのは冒頭の銀行強盗シーンにおける「証拠隠滅のため漂白剤をまく」という手口だそうだ(漂白剤はDNAを破壊する)。この事件に関連し、犯罪捜査を扱ったTVドラマも「犯罪者に逃げ道を教えている」と批判を浴びたようだ。
俺様のマイ・フェイバリット・銀行強盗ムービーがこんな方向で話題になっていたとは。しかしこれはゲーマーとしても他人事ではない。もし耐爆スーツを着込んで銀行強盗をしでかすアホが登場すれば、クライムアクションゲームにバッシングが起きてもおかしくない。悪くするとPaydayファンとGTAVファンの間で責任の擦り付け合いが起き、そのあおりでシューターから耐爆スーツの重装歩兵キャラが一掃されるなんてことにもなりかねない。管理人はそんな悲しい未来は見たくない。
もっともPaydayは良くも悪くもゲーム的なので、リアルに銀行強盗をするヒントにはならないだろう。しいて言えば「単独行動したがる奴とは組むな」というのが教訓にならなくもないが、これは強盗に限った話でもないしな。
では逆に、Paydayに導入してほしくないリアルな要素は何があるだろうか。色々あると思うが、管理人の脳裏に真っ先に浮かんだのは「染料パック」だ。
銀行強盗対策として用いられるもので、「セキュリティパック」とも呼ばれる。
札束の中に発火装置とセットで入れられており、強盗が(他の札束と一緒に)これを持ち出すと一定の時間を経た後にスイッチが入り、高熱を発して煙状の染料を撒き散らす。この染料は皮膚にも染み込み容易には落ちないため、強盗を追跡する有力な手がかりになる。さらに催涙ガスの効果もあるそうだ。
日本のコンビニなどにあるカラーボールと比べると受動的な防犯ツールだが、強盗がデフォルトで銃を持っているアメリカではそのくらいでちょうどいいのかもしれない。下手にカラーボールなど投げつけようものなら即座に鉛弾で反撃される危険性が高いし、カネを出せといわれたらおとなしく従い、後は染料パックと警察に任せるというのが一番安全性が高く、犯人の逮捕にも役立つのだろう。実際、アメリカでは75%の銀行がこれを採用し、2500人の強盗犯の逮捕に貢献しているそうだ。
FBIのサイトにパックの画像があったが、札束の中をくり抜いて入れてある。おそらく中央が染料ケース、左右の箱は通信機と発火装置だろう。

↓こちらはeBay(オークションサイト)にも出品されていたもの。
この写真を見る限りだと結構厚みがある。もっとも最近は薄い物も開発されているそうなので、隠匿度はさらに向上しているだろう。
ちなみに前回触れた銀行強盗映画『44ミニッツ』でも、副支店長が新人行員に染料パックの説明をするシーンがある。

「いいものを見せよう。ちょっとした商売道具だ」

「染料パック入り。ここにひとつと、引き出しごとにひとつ。これを持って銀行を出ると、袋が破裂して札束が真っ赤になるというわけだ」

「以前、強盗が入ってね。逃げる途中でこいつを落としたんで、犯人は慌ててズボンの中に押し込んだ。そしたらボン!ときた。しばらく子供は作れないね」

「……強盗には、何度も遭ったんですか?」

「3、4回だよ。ここじゃなくて、以前いた他の支店で」

「………( ゜__゜;)」
意図せずロスの銀行の過酷さを教えてしまうの図。
このあと実際に強盗が入り、副支店長は強盗犯に染料パック入り札束を掴ませるのに成功する。ただ誤算だったのは、犯人がすぐには逃げず(逃げられず)銀行の玄関前で銃撃戦をおっぱじめてしまったことだ。
で、案の定ドンパチの最中に金を詰めたバッグが煙を噴きはじめる。染料パックのことを知らなかったとしても、副支店長が細工をしたであろうことは子供でも想像がついただろう。当然ブチ切れた強盗犯はAKを手に銀行内に取って返すが、ここで副支店長がファインプレー。うまいこと行員と客を守ることに成功する。ひょうきん者みたいな顔立ちだが、実に機転が利くタイプだ。
で、案の定ドンパチの最中に金を詰めたバッグが煙を噴きはじめる。染料パックのことを知らなかったとしても、副支店長が細工をしたであろうことは子供でも想像がついただろう。当然ブチ切れた強盗犯はAKを手に銀行内に取って返すが、ここで副支店長がファインプレー。うまいこと行員と客を守ることに成功する。ひょうきん者みたいな顔立ちだが、実に機転が利くタイプだ。
今では染料パックも有名になっているので、強盗も金を要求する際に「染料パックは入れるなよ」と脅すようだ。だが渡された札をその場でチェックできる余裕もないし、入れられたところでそうそうバレないだろう。
じゃあ強盗は打つ手なしかと思いきや、今読んでいる小説で「札束を小分けにしてビニール袋に密閉する」という手口が紹介されていた。この方法なら袋のひとつで染料パックが破裂してもそれだけ捨てれば済む。染料パックの発火装置が作動するのは銀行を出て10秒くらいなので、うまくいけば逃げ始めた段階で適切な処置ができそうだ。
ただ小分けにするぶん余計な手間がかかるわけだし、自分でやるにせよ行員にさせるにせよ、致命的なロスが生じそうではある。
まぁなんだ、やっぱり強盗なんてワリに合わないねってことだね! 強盗するのはゲームの中だけで十分だよ!(元気よく360の電源を入れつつ)
映画[1]へ TOPへ戻る
じゃあ強盗は打つ手なしかと思いきや、今読んでいる小説で「札束を小分けにしてビニール袋に密閉する」という手口が紹介されていた。この方法なら袋のひとつで染料パックが破裂してもそれだけ捨てれば済む。染料パックの発火装置が作動するのは銀行を出て10秒くらいなので、うまくいけば逃げ始めた段階で適切な処置ができそうだ。
ただ小分けにするぶん余計な手間がかかるわけだし、自分でやるにせよ行員にさせるにせよ、致命的なロスが生じそうではある。
まぁなんだ、やっぱり強盗なんてワリに合わないねってことだね! 強盗するのはゲームの中だけで十分だよ!(元気よく360の電源を入れつつ)
映画[1]へ TOPへ戻る




