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15.04/03 その221
BloodBorne――おれの血は他人の血






獣狩りの夜がはじまる。



 あ、ゴメン画像間違えた。

 こっちだこっち↓





獣狩りの夜がはじまる。



 血みどろダークアクションRPG『BloodBorne』とおっぱいアクション『閃乱カグラ Estival Versus』は同日発売だったらしいね。
 ともに和ゲーの話題作ではあるが、これほど両極端なペアも珍しかろう。もっとも和ゲー全体でいえばBloodBorneの方が明らかに異端なのだが。
 死んで覚えるというヌルゲーマーに厳しいコンセプト、コンボでガンガン押しまくるのではなく、間合いを測って重い一撃を当てていくという渋い戦闘デザインなど、今時のアクションとは趣を異にするゲームだ。
 ゲームの内容もひたすら戦闘と探索を繰り返すというストイックなもので、人間味豊かなキャラクターたちが織りなすドラマとか、人気声優によるボイスアクトとかはほぼ無い。劇中で聞こえるのはもっぱら敵である<獣>の唸りと咆哮と断末魔。あとは武器が肉を裂く音と血が飛び散る音、そして吹きすさぶ風の音くらいである。

 つまりBloodBorneと閃乱カグラは銀河系の端と端くらいにかけはなれたゲームなのだが、このふたつ意外と相性がいいのでは? という意見もある。具体的にはBloodBorneで心をバキバキにへし折られた際の慰安という役目である。




キーリス @Kirliis
Bloodborneプレイしてるとプレイした事のないカグラをめっちゃやりたくなってくる現象

じじい @zizii18650619
度重なるブラッドボーンのSan値削りに摩耗したじじいには閃乱カグラが魅力的に映り始めてきていた

zin@GJ部 @zin86ha
Bloodborneで疲れた心を閃乱カグラで癒す、なるほど世界はうまく出来ている

zin@GJ部 @zin86ha
苦しみながらBloodborneで悶えるより閃乱カグラで生きる喜びを味わった方がいい気がしてきた



 同ジャンルのゲームを複数並行でプレイするのは普通はお勧めできないが(操作がこんがらがったり粗が目立ったりするので)、このくらい両極端だと逆にアリなのかもしれない。



ハムワン @DojigonEX
もういい!Bloodborne中断して閃乱カグラやるぅ!

ハムワン @DojigonEX
Bloodborneからの閃乱カグラは温度差ありすぎてヤバい。Bloodborneは男だらけというか獣だらけだし、こっちは女の子だらけでキャッキャウフフでこんにちわですわ。

ハムワン @DojigonEX
Bloodborneで心が折れそうになる→閃乱カグラEVでチャージ→Bloodborneに挑む→心が折れそうになる→閃乱カグラEVで楽しく気力をチャージという無限のループが完成する。

Takio(kaku) @taki_randa
PS4持ってる人、ブラッドボーンとカグラを行ったり来たりしてて、脳が焼き切れないか心配



 まぁ悩んでる人は潔く両方買えばいいんじゃないかな。ブラッドソーセージも食うけどバニラアイスも食うよ!って感じで。

 ただBloodBorneをプレイしている身として言わせてもらうと、血だらけ・獣だらけのこのゲームにも、荒んだ心を癒してくれる可愛いヒロインはちゃんといる。






 本作におけるセーフハウス的な場所<狩人の夢>で主人公をサポートしてくれる「人形」ちゃん。人間サイズではあるが、名前の通り人形である。
 実質的な役割は主人公をレベルアップさせてくれることだが、彼女の声や立ち居振る舞いによる癒し効果は、数値化できない重要な役割といえる。

 どこもかしこも血で穢れたBloodBorneの世界において、人形たる彼女にだけは血が通っていない。そして、おそらくはそれゆえに美しく、清らかで、穏やかで、慈愛に満ちている。
 この倒錯はある意味、本作における真の「救われなさ」ともいえる。造り物の美女に安らぎを感じたとしても、それは自身の願望を投影した幻に過ぎない。彼女の声がどれだけ心地よく耳に響いたとしても、そこには何の温かみもない。
 これは「このゲームにあるのは血と痛みだけで、安らぎなど幻覚に過ぎない」という制作サイドのメッセージなのかもしれない。彼女が単に「人形」とのみ呼称されていることからも、同様の突き放しっぷりを感じる。

 だが、それでも構わないと思う。どんな形であれ人には慰めが必要だ。たとえ自分の願望が作り出した虚ろな幻影だとしても、それで戦う気力が湧いてくるのなら何の問題があろうか。
 中には初見で人形ちゃんをブッ壊した不逞の輩もいると聞くが、そんなサイコ野郎を別にすれば大方のプレイヤーにとって人形ちゃんは癒しであり、安らぎであり、ヒロインである。
 こちらのゼスチャーにお辞儀で返したり、首を傾げたり、いなくなったと思ったらお墓参りしてたり、あるいはスースー寝息を立てていたり、地味ながら実に可愛らしい。…主人公より身長デカいから“可愛い”てのはちょっと違和感なくもないけど。



※主人公が奥にいるので巨大に見えるが、実際は頭ひとつ分高いくらいの身長


 まぁとにかく、人形ちゃんは癒しなのだ。クソ凶暴な<獣>に何度も敗れ、「もしかして俺はこのゲームに向いていないのでは?」という疑念が胸をかすめる時も、彼女は変わらず「おかえりなさいませ、狩人様」と迎えてくれる。その時だけは自分の不甲斐なさに対する怒りも忘れられる。これが癒しでなくて何であろう?
 あまりに死にまくって心がズタボロにされた時などは「もういい! 俺はもうずっと<狩人の夢>に引きこもる! ここで人形ちゃんと使者ちゃんと永遠に暮らすんだ!」という気分になる。



使者ちゃん


本作のマスコットキャラ


 使者ちゃん、オープニングで初登場した時には「何コイツ怖! きも!」としか思わなかったが、他の狩人からのメッセージを知らせたりなど色々手助けしてくれるキャラと判明してからは可愛さを感じるようになった。人形ちゃんも「可愛いですよね」とコメントしてたし、きっと俺と彼女は趣味が合うと思う。

 でも、管理人が死に死に死に死に死んで死の終わりに冥しながらもこのゲームを続けていられるのは、ひとえに楽しいからだ。
 最初こそ闇雲にボタンを連打してはあっさり返り討ちにされていたが、ヒット&アウェイを基本にした慎重な立ち回りが身に付くと、一撃に確かな手ごたえが感じられる戦闘が楽しくなってくる。これはコンボ重視型アクションの爽快感とは異なる種類の充実感だ。攻撃をぶち喰らわせた際の「ズバシャア!」という効果音も迫力があっていい。

 戦いに慣れ、さらにレベルも上げていくとちょっとやそっとじゃザコには負けなくなるが、それでも下手に敵中に突っ込むとフクロにされたりするので、やっぱり気が抜けない。そんな緊張感ある戦闘を繰り返しつつ、おっかなびっくりで探索範囲を広げていく。この種のドキドキはすごく久しぶりな気がする。

 それにしても、つくづくクラシカルなアクションゲームだと思う。
 最近のアクションゲームのトレンドは「オープンワールド」と、それによって生まれる「ランダム性の高い戦闘」だと思うが、BloodBorneはその真逆を行っている。ステージそのものはほぼ全てがシームレスに繋がっているものの、基本的にはひとつひとつの区画を通り抜けていくという方式であり、広大なマップをあちこち歩き回るという意味での自由はない。敵の配置もあらかじめ決まっており、ランダム要素は見当たらない(考えてみれば致死率の高いゲームバランスとは相性が悪そうである)。

 甘くないバランス、乾いたストーリーテリング、そしてランダム性のないステージデザイン。こういった昔風の作りはどこか懐かしさを感じさせる。そんな懐かしいゲームが今の時代に高い評価を受けているのは、オールドゲーマーとして素直に喜ばしい。
 つまるところ本シリーズの元祖である『デモンズソウル』が偉大だったということだが、それが世界的に高い人気を得てシリーズ化したというあたり、硬派なアクションゲームの需要はまだまだ大きいということだろう。

 その真逆に位置するのが閃乱カグラなわけだが、まぁあれはあれでいいんじゃないでしょうか。守備範囲の広い人は両方買って、和ゲーにおける硬派と軟派の両極点を体験してみるのもひとつの愉しみ方だろう。新しい世界が拓けるかもしれんよ?



指先龍之進 @ryunsn
Bloodborneのパッケ裏「獣狩りの夜がはじまる。」
閃乱カグラEVのパッケ裏「最胸の夏が始まる。」

始まりまくってんじゃんすかPS4

昼歩 @hiruaruki 3月31日
ブラッドボーンで下がったSAN値を回復させるためにカグラを買おうかと思ったけど別の何かが下がりそう

ズ @zkrs2765
ブラッドボーンはSAN値下がって閃乱カグラはIQが下がる

みなと @minatox0202
ブラッドボーンで心が折れて、閃乱カグラでちんこを折る



 折るの!?





追記:
 ここまで褒めてはきたが…BloodBorneでひとつ許せないことがある。
 クソたまげるほどクソ長いクソロード時間だ。
 ステージ探索中のロードはほぼ皆無だが、ゲームオーバー時と狩人の夢を行き来する時に、尋常じゃないロードが入る。時間にしておよそ30秒から1分弱。死んで覚えることを前提にしたゲームでは論外ともいえる長さだ。
 これだけ長いにも関わらず、ロード進行状況を示すプログレスバーもなければ、ヒントだとか解説だとかが表示されることもない。ただタイトルロゴが画面中央に鎮座するだけという素っ気ない代物であり、これも神経を逆撫でする。ユーザーに対し「待たせてすまん」という気持ちが少しでもあるなら、何かストレスを緩和するような工夫をしそうなものだ。例えば人形ちゃんがお手玉を披露するとか。





参考ワード:ネオジオCD


 まぁコレは人形ちゃんのイメージが悪化しかねないという諸刃の剣だが、何らかの工夫は欲しかった。

 とりあえずアドバイスとしては…「死ぬな」という一言に尽きる。
 人形ちゃんが覚醒してレベルアップが可能になったら、とにかく体力を優先で上げた方がいい。死ににくなればクソロード画面をクソ正座で眺めることも減るし、それに敵の攻撃方法などを学ぶチャンスも増える。ストレスを軽減する意味でも、まずは体力アップを心がけたい。

 問題は、最初のボス<聖職者の獣>に会うまではレベルアップできないということだ。ぶっちゃけそこにたどり着くまでは相当きついと思う。ゲーム自体に慣れていないし、能力値の底上げもできない。何より人形ちゃんが目覚めてないので癒し要素もゼロ。本当に過酷だった。

 ちなみに管理人は事前情報をシャットアウトしていたので、途中に出てくる大きめのザコキャラ「トロール」を1stボスだと思い込んでいた。そいつを倒し、勘違いに気づいた時の落胆は半端なかったね。さらにその先に進むと、トロールよりも強い「ウォーウルフ」というザコが2匹同時に出てくるという鬼のような展開。この時は手持ちの火炎瓶全部投げまくって倒せたが、あそこでつまづいていたら本当に心が折れていた可能性がある。
 まぁそのくらい厳しいゲームではあるが、手ごたえのあるアクションゲームとしてお勧めなのは確かだ。人形ちゃんも可愛いのでピグマリオンコンプレックスを患ってる人にもオススメ。



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