09.05/16 その80 BattleStations:Pacific――総員戦闘配置!





 「ばと☆すて」…。
 いや、「ばとすてっ!」かな?
 あるいはちょっとひねって「トラトラ!」とか…


 …おっと失礼。いや、なんでもないです。こっちの話。

 さー、そろそろE3だね!
 COD4:MW2改めMordern Warfare2の情報もちらほら出てきた。E3でドカンとプレイ映像とか出てくるとうれしいね!
 そういや初代COD(ファイネスト・アワーではなくPCで出た1作目)がXBLAで出るかも? という噂があったが、あれはどうなるんだろう。COD:WaWの日本発売が絶望的な現在、貴重な第2次大戦モノのゲームとして是非とも実現してもらいたいところだ。

 いや、この手の話になるとさー、「もうWW2は飽きた」などとバチあたりなことをぬかす輩が少なくないのよ。まったくもってけしからんと言う他ない。
 WW2モノは360でローカライズされたものとなると、COD2、COD3、MOH:AB、BIA:HH、BSM、ブレイジングエンジェル2、オペレーション・ダークネスなどと、決して多いとはいえない。…いや多くねぇだろ! 軽く10以上あって初めて多いって言えるんだよ! ちなみにギャルゲも10以上は出てないです。ギャルゲばっか出てる末期ハードとか言ってるヤツ出て来い! やかましいところもドリキャスと似てるよねとか耳の痛いこと言ってんじゃねぇ!

 失礼。話を戻そう。
 WW2だけでなく三国志モノなどにも言えることだが、この手の史実とリンクした世界観は、その魅力の豊穣さにおいて架空世界の比ではない。もちろんスターウォーズや指輪物語など、架空だからこそ描ける魅力というものは確かにある。だが、史実ベースの舞台はそれを構成する人物・文化・文明など、バックボーンがとんでもなくでかい。何か一つに興味をもって調べていくと、そこから興味がどんどん広がっていく。「知る楽しみ」というやつをとことん満喫できるのだ。
 銃ひとつとっても単なる攻撃アイテムではなく、どのように生まれ、どのように使われ、どう消えていったかなど、無数の物語がある。世紀の発明ともいえる名銃があるかと思えば、他方ではウケ狙いで作ったとしか思えない珍銃もある。

 管理人もFPSをやるごとに当時の歴史背景や兵器・戦術などへの興味を深めていき、関連書籍もかなりの数になった。
 …のだが。もともとFPSからこの世界に入った…いうなれば歩兵出身なので、ぽっかり空いた穴のように手つかずの部分があった。

 海戦である。

 大海原を戦場に艦艇や航空機が砲火を交える世界についてはほとんど知らない。地上戦においては、小火器が大戦を通じてどのように発展したか、戦車と歩兵はどのように連携するか等、一般人より多少はマシ程度の知識はあると自負しているが、海と空の戦闘についてはまったくといっていいほど知らない。
 もともと地上戦、というかヨーロッパ戦線ひとつとってもWW2は巨大で奥深い舞台なので、ことさら新しい分野に挑戦しようという気はなかったのだが…否が応にもそっちに目を向けざるを得ないゲームが出てきた。






BattleStations:Pacific



 太平洋戦争を舞台にしたRTS+STGである。艦艇や航空機を生産し、それらを指揮しつつ戦いを進めるシミュレーションゲームでありながら、その中の1ユニットを自分で操作して戦闘することもできる。ちなみにバトルステーションとは「戦闘配置」を意味する。

 もともと戦略SLGには強い苦手意識があった管理人だが、このシューティング要素ありという点に惹かれた。ひょっとするとこれを機に、戦略モノを楽しめるようになるかもしれないという淡い期待もあった。
 苦手意識があるとは言ったが、嫌いというわけではない。むしろ戦闘ゲーマーを標榜する上でマスターしたいという思いは強くあったのだ。
 たとえて言うなら、憧れの先輩に想いを寄せながらも「でも…私なんかがつりあうわけないよね。それに、きっと彼女いるに決まってるもん」と自分を抑え込んでいる女学生の心理に近い。
 この先輩はカッコいいし人望もあるが、ちょっとお硬い人柄で近寄りがたい。自分にいまいち自信の持てない少女は「この人の彼女になる人は、きっと美人で頭もいい人なんだろうなぁ。…いいや、私は遠くから見てるだけでも」とあきらめモードになってしまうのだ。

 さあ、そこで登場するのがお節介な女友達だ。「貴様、そんな柔弱な精神で帝国軍人が勤まると思っとるのか! 歯を食いしばれ! 海軍魂を叩き込んでやる!」とばかりに主人公を後押ししてくれる。
 このゲームで言えばそれがSTG要素に当たるわけだ。管理人のようなタイプにとっては、結局のところアクションorシューティング要素で釣るのが最も効果的なのだと改めて確認した。


 で、体験版をやってみたわけだが…全然わからねぇ。

 管理人のゲーム脳は戦闘用にカスタマイズされているので(ただしスペックは著しく低い)、STG部分はすんなり馴染んだものの、肝心のRTS部分がよくわからぬ。戦術のイロハ以前に、操作方法が分からない。
 英語なのでチュートリアルが分かりにくいとかブラウン管だと文字が潰れるとかいう事情もあるが、それよりも全く未知のジャンルというのが大きな壁となって立ちはだかった。格ゲーで例えるなら波動拳コマンドすら知らない…というか、レバーとボタンの組み合わせで必殺技が出るということすら知らないというレベルだ。
 それで、前作にあたる「BattleStation:Midway」の公式サイトやWikiを見たり、2chのスレで初心者丸出しの質問をしてみたりと、試行錯誤を重ねた。
 もともと管理人はこらえ性がないので、体験版などで「意味わかんね」となったらすぐに放り出すタイプなのだが、不思議とこのゲームは食い下がるようにプレイを重ねた。自分の中に、全く未知のゲームに挑戦する根気がまだ残っていたことは正直驚きである。

 なんとかユニットの生産と行動の指示が(おぼろげながら)分かってくると、動かしてるだけでなんだか楽しくなってくる。以下、箇条書きで3種のユニットの雑感について記す。

・航空機
 エースコンバット等の経験があるので、すぐ慣れた。しかしホーミングミサイルなぞないレシプロ機の時代なので、ドッグファイトのメインウエポンは機銃。機銃でバリバリ撃ちまくる。やだ、ちょっとステキかも。

・洋上艦
 考えてみれば、フネを動かすゲームは初体験。巡洋艦を数隻造って航行させていると、木材の切れ端で造った戦艦を川に浮かべて遊んだ子ども時代を思い出す。
 やっぱり男の子ってーのは戦車とか戦闘機とか戦艦とか好きだよなぁ。このBSPはある意味「大人の戦艦遊び」ができるゲームなのかもしれん。

・潜水艦
 つい最近「雷撃深度一九・五」を読んだせいもあり、潜水艦を操作できると知ってテンション上がる。でもあれだ。魚雷があんな当てづらいものとは思わんかった。潜水艦乗りってすげぇな…。だがCPUに操作を任せるとちゃんと働いてくれる。


 ただ、ここでまた問題が。海戦はさっぱりなので、個別のユニットの性能差というのがよく分からないのだ。
 そもそも管理人はメカに弱く、兵器に関する知識がうまく頭に入ってこない。戦車は有名どころの名前くらいは知っているものの、外見で分かるかといえば、シャーマンとティーガーの区別もつかない有様だ。
 戦闘機はP-38みたいな特徴的な機体は知っているものの、それ以外の戦闘機は全部ゼロ戦に見える。艦船となるとさらにひどく、「大和」以外見分けがつかない。というか、駆逐艦と巡洋艦って何が違うの? カレーライスとカレー丼くらいの差? というレベル。
 幸い、BSPスレにて親切な人が簡単なユニット解説を行ってくれたので、駆逐艦が潜水艦キラーだということは理解できた。なんかもう色々と前途多難ではあるが、それでも日本語版の発売日を心待ちにしている自分がいる。


 ここからは余談だが、このシリーズは前作から引き続き「一式陸上攻撃機」が使える。今作ではそれに加えて悪名高き特攻兵器「桜花」が使えるそうだ。
 つまり「音速雷撃隊」ごっこができるのではないかと。


BSPの桜花↓





 音速雷撃隊とは松本零士の戦場漫画シリーズ「ザ・コクピット」にあるエピソードのひとつで、一式陸攻と桜花の乗組員を描いた作品。小学館文庫版だと2巻に収録されている。
 ちなみにスレ内でも同作品の名前がちらほら出ていた。



【XBOX360】Battlestations: Midway 8【Pacific】

132 :なまえをいれてください:2009/05/05(火) 15:39:37 ID:uxdNbPSv
  爆撃機の機銃使えるようになってんのな
  桜花積んだ陸攻で音速雷撃隊ごっこができそうだ

139 :なまえをいれてください:2009/05/05(火) 16:59:32 ID:jqUtCXW2
  >>132

  前作でも陸攻の機銃使えるよ。視点切り替えボタン押すと出来る。
  前作での音速雷撃隊風楽しみ方…

  マレー沖海戦で陸攻18機、護衛隼6機を集合させてから密集隊形で飛ぶ。(兵装は爆弾)
  視点は隊列の真ん中あたりの陸攻銃座視点。
  んで、敵艦隊上空に近づくと迎撃機と隼、陸攻の激しい空戦!
  真横の陸攻がパッと火を噴いて墜落すると思わず「森岡…!川口ぃー!」と叫んでしまう(笑)
  駄文失礼




 桜花――1200kg徹甲爆弾を積み、最高速度1040km/hに達するこの特攻兵器だが、その航続距離はあまりにも短く、航空機に搭載して敵艦近くまで運ぶ必要があった。その役を負わされたのが一式陸上攻撃である。
 しかし、重い桜花を抱えて高高度を飛行する一式陸攻は敵のレーダーに容易に補足され、桜花を切り離す前に迎撃戦闘機の餌食となることがほとんどだった。ゆえに、桜花のパイロットのみならず一式陸攻の搭乗員も事実上の「特攻隊員」となって死んでいったという。

 「音速雷撃隊」の桜花パイロットである野中少尉は、奇しくもロケット技師の出身だった。

「あと三十年生かしてくれたら、あの月までロケットを打ち上げてみせる。それがおれの夢だった」


 生涯をかけるに値する夢も、戦火は飲み込んで塵へと変える。
 それでも男たちは課せられた任務を果たすため、一式陸攻にその身を預け、敵艦隊へ向けて飛ぶ――。




 こんな感じで、非常に胸に残る話である。
 それはさておき、このBSPを契機に太平洋戦争についても知識を深めていきたいと思う。
 毒虫さんの軍ネタ解説編を熟読したにも関わらず、兵器の名前と外観がほとんど一致しねぇというダメっぷりをなんとかせねば。
 …話の中身は頭に刻まれてるんですけどね。一式陸攻の米軍側コードネーム「ベティ」はおっぱいの大きい同名の看護婦さんにちなんだものとか。

 とりあえずBSP日本語版(5/28発売)をプレイし、数多ある艦艇・航空機の中から俺の嫁ならぬ俺の棺桶を選べるくらいにはなりたいと思う。


追記1:
 というわけで当サイトは、STGの自機への愛着を示す時は「俺の棺桶」という表現を推奨したい。女の子キャラに対して使う時は「嫁」でいいと思うけどね。そう考えると、嫁と共に棺桶に入れる怒首領蜂大往生こそが真の萌え系STGといえよう。

追記2:
 上で述べた潜水艦小説「雷撃深度一九・五」。このタイトル、潜水艦戦闘を知らない人間にも緊迫感を感じさせる好題だと思うのだが、6月公開の映画版では「真夏のオリオン」という女子高生のポエムノートから拝借してきたようなタイトルになってしまった。
 …ま、内容も原作とガラっと違うラブロマンスものになっているそうなので、それに合わせて変えたのだろう。「雷撃深度」じゃ女性客呼べないわな。

追記3:
 そういえば夏には「BattleField1943」も配信されるらしいね。WW2好きとしてはまずまず悪くないラインナップだ。あちらも日本vsアメリカのシチュエーションで、硫黄島が舞台になるらしい。(Youtube)あのチハとかいうおもしろ戦車も出てくるらしいので、日本陸軍ファンも注目だ。百式機関短銃も出るよ!




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