09.09/08 その95 Red Faction:Guerrilla――デストロイ・オール・EDF!!






 FPS/TPSのメインウエポンは言うまでもなく銃火器なわけだが、その一方でナイフなど白兵戦用の武器も欠かせない存在だ。
 レインボーシックス・ベガスのようにその手の武器がないゲームもありはするが、あくまでも少数派。大抵のゲームでは弾丸を使い果たした末の最後の抵抗手段として、また白兵戦では最も頼れる武器として登場する。

 「FPSで最強の近接武器」を決めるとすれば、おそらく「カナテコ」「バール」「バールのようなもの」のトップ争いとなるだろう(全部同じです)。
 では「TPS最強の近接武器」だとどうなるだろうか。GOWのランサーアサルトライフルがその残虐性で上位に食い込むのは間違いないが、他にこれといった存在感のある武器が浮かんでこない。他に該当作品ナシということでランサーで決まりか? …と、少し前の管理人なら思ったことだろう。
 だが、今なら対抗馬を挙げられる。

 「Red Faction:Guerrilla(レッドファクション:ゲリラ)」の「ハンマー」だ。

 このゲームで最も基本的な武器であるこのハンマー。一件何の変哲もない鈍器でありながら、その実すさまじいポテンシャルを秘めている。鉄筋入りのコンクリートの壁も、装甲車も、ちょっとした塔のようにでかい煙突も建物も、これひとつあればブッ壊せるのだ。

 それにはまず、Red Faction:Guerrilla(以下RF:G)がどういうゲームかについて説明せねばならない。

 時は22世紀、地球の植民地となった火星が舞台で、圧政者として君臨するEDF(地球防衛軍)と、それに対抗するゲリラ組織「レッドファクション」の戦いを描くゲームだ。
 …敵が“EDF”という点に複雑なものを感じるが、とりあえずそれは置いておこう。

 RF:Gはいわゆるオープンフィールド(箱庭)型のTPSで、プレイヤーはレッドファクションの指令を受けて様々な任務をこなしていくことになる。EDFの基地を襲撃したり、逆にEDFの襲撃から拠点を防衛したり、人質を救出したりと様々だが、その大部分を占める要素が「破壊」である。

 例えばEDFが守る施設を襲うとしよう。普通のTPSなら正面から突撃しつつ遮蔽物を利用しながらドンパチするわけだが、由緒正しいレッドファクションのゲリラ戦士はもうちょっとスマートに攻める。
 まず、車に乗って正面から建物に突っ込む。壁をブチ破って内部に侵入し、手当りしだいにリモコン爆弾を張り付けまくり、素早く建物から脱出してスイッチオン。
 連鎖する爆発音、轟音と共に崩れ落ちる建物。内部の敵兵もろとも一切合切キレイさっぱり瓦礫に変えてミッションコンプリート。これですよ。これこそ破壊の哲学。

 …まぁ、これは理想論だけどね。実際は敵兵の反撃も厳しいから、爆破と平行して銃撃戦もやることになるし、敵の増援で装甲車が出てきたらそっちを先に片付けねばならない。そのうちこっちの味方もやってきて派手なドンパチが始まってしまうわけだが、まぁそれも華があっていい。

 さておき、このゲームの何が凄いかって、物理エンジンにモノを言わせた破壊のメカニズムだ。基本的に人工物のほとんど――建物の壁だろうが金属製のパイブだろうが――は破壊が可能であり、それがちゃんと建物の耐久度に反映される。吹き飛んだり崩れ落ちたりという描写も、あらかじめプログラムされた演出ではなくその都度ちがった形になる。
 例えば先の例でも、建物を丸ごと吹き飛ばす必要はない。1階部分をあらかた壊せば、後は2階部分の重みに耐え切れず崩壊する。

 この破壊へのこだわりは間違いなく今世代最高と言える。建物を壊して更地にできるゲームは他にもあるが、重量や全体の強度まで計算されたものは、少なくともコンシューマでは他に見当たらない。
 まぁ文言を費やすよりこの動画見てもらった方が早いな。




『レッドファクション: ゲリラ』戦略的な破壊(英語版)



 この爽快感を裏打ちしているのは、破壊手段の「コストの低さ」も大きい。その気になればハンマーひとつで何でも解体できるってのもそうだが、爆薬・弾薬の類はアジトに戻れば無料で補充できるようになっている。もちろん持ち運べる個数には制限があるが、基本的にはケチらず派手にブッ放したりバラまいたりしてOKだ。
 もしこれが爆薬などを自前で購入するシステムだったら、財布の中味と相談しながら破壊工作を行わねばならない。いきおい、魂の命ずるままに破壊の限りを尽くすという遊び方は難しくなるだろう。
 フフ…リモコン爆弾もロケランも地雷も使い放題。なんて楽しい仕事なんだ。


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 …ごめん何の話だっけ。ああ、ハンマーね。

 そう、ハンマーこそこのゲームで最も基本的な破壊手段であり、最も頼れる近接武器なのだ。このゲームは銃弾がさほど痛くないので、武器としてもハンマーがかなり活躍する。
 横殴りに叩きつけると、鈍い音とともに吹っ飛ぶ敵兵。鉄筋入りのコンクリート壁に一撃で大穴を開ける威力なのだから、もちろん即死である。また、物陰に隠れた気になっているアホを壁ごと粉砕して殴り倒すのも実に爽快でいい。

 ただ、人体欠損とかそういうのはないんだよね。こんな鈍器でブン殴られたら頭蓋骨とその中味が天国まで飛び散りそうなものだが、そういうゴア描写はない(日本語版の規制ではなく元からこの仕様)。
 最初は若干の違和感を覚えたが、すぐ慣れた。EDFの、くぐもった断末魔と共に吹っ飛ぶ姿もある種の愛嬌があって良い。

 あとね、Rトリガーが横殴り、Lトリガーが振りおろしと、ハンマーの振り方が2種類あるのも地味ながら好印象。それぞれ攻撃範囲が違うので、ちゃんと両方活用するようにできてるし。基本的には横殴りを多用するが、頭につっかえるような位置のものを壊したり、床に穴を開けたりする場合は降りおろしの出番だ。
 最初のうちはハンマー振り回してるだけでも楽しいし、特に建物を解体している時は夢中になる。


 それにしても心の洗われるゲームだ。圧政者を打倒し自由を取り戻すという大義名分の元に、ありとあらゆる破壊的行為が容認される。いや、奨励される。
 ありがちな舞台設定ではあるが、お膳立ては大事ですよ。こういう免罪符があってこそ、ブッ殺したりブッ壊したりするプレイが気持ちよくなるのだから。
 人が行動するには、正義という動機付けが必要なのだ。管理人のような社会規範を重んじる紳士には特に。まぁ、ハンマー振り回してるうちに自由とか正義とかどうでもよくなってくるけどね。

 そんなわけで、RF:Gはお勧めである。THE地球防衛軍でビルを壊すのに夢中になった人、爆弾での破壊工作が好きな人、「物事の大半は暴力で解決できる」と信じている人には大いにお勧めしたい。


追記:
 「HALO ODST」の実写版ムービー、もう見た? HALO3の時と同様、戦争映画を彷彿とさせるクオリティですよぉぉおおおおおODST!!!



Halo 3: ODST Live Action Trailer "We Are ODST"




 隊員の葬儀に参列する若者。やがてODSTに入隊した彼は過酷な訓練に耐え抜き、コブナントとの戦争に身を投じる。そして、ベテランとなった彼の傍らにはまた、かつての自分のような若き隊員が一人――。

 HALO3の時はODST、海兵隊員の戦闘を見せることに重きを置いていたが、今回は一人のODST隊員を通して、兵士たちをより掘り下げて描いている。
 SF的世界をベースにした英雄譚だったHALOトリロジーと違い、精鋭部隊とはいえ無名の兵士を主役にした「HALO ODST」のイメージムービーとして、最高にイカした出来栄えだと思う。HALOのビジュアルイメージとは少し違うが、色味を抑えた画づくりも非常に管理人好みだ。

 HALO映画化の話は頓挫したままだが、その理由の一つに「主役(チーフ)が顔を出せないためキャスティングが難航している」からだという話がある。でも「ODST」の映画化ならそれも乗り越えられそうではないか? 映画化は無理でも20〜30分くらいのショートムービーならいけそうだ。
 どうせならそれとHALO3の実写版ムービーもセットにして、さらにメイキング映像とコメンタリー付けてソフト化してくれれば買っちゃいますよ。出してくれないかなマジで。売れると思うんだけど。


 ちょっと話は変わるが、2chの某スレにて「軍曹が出てくるCM」の話が出ていた。


Halo3:ODSTがCMで工作してる

58 :名無しさん必死だな:2009/09/05(土) 21:59:51 ID:dTLhshhf0
  >>18
  俺が見たのは、何かの建造物の中でスパルタンとコブナントが激しい銃撃戦
  奥のシャッターが開いてジョンソン軍曹登場
  そのまま(なぜかリズムに乗りながら)両軍の間へ
  銃撃戦が止まって全員軍曹に注目(思わずリズムに乗るコブナントも)
  軍曹そのまま歩いて建物の外へ
  銃撃戦再開

  って意味不明な奴だった

59 :名無しさん必死だな:2009/09/05(土) 22:01:51 ID:hWZgGiv20
  >>58
  何それ超見たい




 HALO関連のCMは他と比べてもカッコいいのが多いが、これはシュールだな。ていうか聞いたことないんだが、アメリカのみで放映されたものなんだろうか。
 …日本の360初期のCM「Do Do Doしようぜ!」が一瞬脳裏をよぎったけど、踊るジョンソン軍曹見てみてぇ。

 とりあえずHALO ODSTが今から楽しみです。
 RF:GもGOW2もまだまだ遊び足りないのに大丈夫なのか不安でもあるけど。
 ていうか、管理人はいつになったらドリームクラブに行けるのだろうか。



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