09.06/13 トリガーハートエグゼリカ
 BACK←  →NEXT    戻る




親方! 空から女の子が!



「大変だ、怪我してる! 助けなきゃ!」と思ったあなたは心の優しい人。その優しさを周りの人にも分けてあげてください。

「まずは人工呼吸…いや心臓マッサージだな。ん? これどうやって脱がすんだ?」と思ったあなたは思い込みで行動するのが悪い癖。行動する前に一度深呼吸してみましょう。

クルエルティアは!? 俺のクルエルティアはどこ!?」と思ったあなたは自分に正直な人。でも、もう少しだけ優しさを持ってください。



 というわけで、今回は「もしエグゼリカが空から降ってきたら?」 という話をしようと思う。
 いきなり妙な前置きで混乱した人もいるかもしれないが、これは別に管理人オリジナルの妄想展開ではない。公式のストーリー設定によると、彼女らはゲーム本編の戦いの前にアクシデントによって地球に飛ばされたとある。


戦闘のさなか、劣勢にあるヴァーミスが星域退避用に建造した転送ゲートにより、誤って退避先の一つ地球へと転送されてしまうトリガーハート達。
傷つき帰る力無く、また戦いの結末を知る術もなく、未知の惑星で存在意義を失うエグゼリカ。不完全ながら彼女が再生を遂げ、地球での安息を見出し始めた、その頃…。

公式サイトのストーリー紹介より



 というわけで本編の戦いに続くわけだが、「地球での安息云々」というくだりはまさしく接近遭遇型ラブコメの王道的展開である。
 突然空から降ってきた美少女を保護し、ともに暮らす中で信頼と愛情が育まれてゆく…。そのままラブコメ漫画になりそうではないか。
 管理人の師である鬼首毒虫さんは、折にふれて「空から羽のはえた美少女が降ってこないかなぁ」と詩的なフレーズを口にされていたが、エグゼリカもちょうどそのシチュエーションだ。 羽の代わりにカナード翼がついているが(頭部のアレ)、まぁ似たようなもんだろう。
 で、公式でもエグゼリカらの「保護者」はちゃんと設定されているのだが…


・スキルトール
地球でエグゼリカたちと出会い、保護した地球の老人。 エグゼリカとクルエルティアを娘として扱い、エグゼリカにはおとうさんと呼ばれる。 これは、「おじいちゃん」と呼ばれるのを嫌がっているため。

Wikipediaより


 解せぬ設定だ。老人じゃなくて若い男ならごく自然にラブコメ展開になったろうに。「フフ…小柄な女の子から『おとうさん』か。…悪くない。これも悪くない」と鼻の下を伸ばしている輩もいるかもしれないが、今回はそれはナシとさせていただく。
 今回想定する相手方はあくまで若い独身男性、つまりここを見ている貴方だ。そのつもりで読んでほしい。

 で、エグゼリカとの二人暮しをシミュレートしていくわけだが、やることはいっぱいあるわな。彼女にとって地球は未知の惑星。文化・風俗、その他諸々知らないことだらけだ。
 貴方はエグゼリカの庇護者として地球式ライフスタイルを逐一レクチャーしつつ、たまには一緒に買い物に出たりして世間に慣れさせていくわけだ。







 …が、そこにはいくつかの障害がある。原作の流れに従えば、ちょうどフラグが立ったあたりで敵であるヴァーミスの軍勢が大挙して地球に押し寄せ、否応なしのドンパチ展開になってしまうが、ゲーマー的にそれはむしろ望むところなので問題ない。
 それ以前に立ち向かわねばならないのは、「未成年(に見える)の少女と共同生活を営むことへのリスク」である。独身男性が親族でもない少女と一つ屋根の下で暮らすには、社会を納得させるそれなりの理由が必要になる。捨て猫を拾ってくるのとはわけがちがう。

 なるほど、確かにエグゼリカはこの惑星に頼る者もない、あわれな少女(型の兵器)だ。傷付いた女の子が突然目の前に落ちてきたら、まず自分が手を差し伸べようというのはごく自然な行為である。
 「いやその前に病院とか警察とかじゃねぇの普通」という意見もあるだろう。しかし、エグゼリカが宇宙の彼方からやってきた超テクノロジーの結晶であることに留意されたい。
 病院なり警察なりを通じて国家機関に彼女の秘密が知られたらどうなるだろうか。「合法的に」拉致され、モルモットも戦慄するようなワンダフル人体実験を受ける羽目になることは間違いない。…いや、人体じゃないけどさ。
 それを思えば、市民の義務を一時留保してでも仮の宿を提供しようという選択も間違っているとは言い切れない。貴方がスクール水着に劣情を催す類いの人間でなければ、だが。

 かくのごとく、エグゼリカと共同生活を営むことに何ら恥じるところがなかったとしても、世間がそういう込み入った事情を忖度してくれるとは限らない。犯罪者扱いされたくなければ、真実は隠し通さねばならないだろう。
 例えばおしゃべり好きな近所のオバちゃんから「最近アナタの家に女の子が出入りしてるみたいだけど…?」と聞かれ、

「ああ、あの子は遠い宇宙の果てで作られた少女型の兵器なんです。先日、何かのはずみで地球にワープしちゃったらしくて、帰れる目処がたつまで僕が面倒をみてるんですよ」

 などと言おうものなら、ヴァーミスの襲来を待たずにこの惑星から貴方の居場所はなくなってしまうだろう。


 以上の理由により、エグゼリカと一つ屋根の下で暮らすのはリスクの方が大きいと判断せざるを得ない。







 と、お怒りの方もいると思う。たしかに「今回の話、全部ナシで」じゃあんまりなので、それよりハードル低めのキャラを提案しよう。「空から落ちてくる系」で、ちょうどいいキャラがいる↓






国連宇宙軍海兵隊 軌道降下強襲歩兵隊
UNSC Marine Orbital DropShock Trooper



 360ユーザーなら説明の必要もないと思うが、オービタル・ドロップショック・トルーパーとは「HALO」における宇宙海兵隊の兵種で、宇宙空間の艦艇から惑星地表に降下・展開することを任務とする精鋭部隊である。
 遺伝子レベルから改造された強化兵士であるマスターチーフには及ばないが、生身の兵士としては文句無しのタフガイぞろいだ。HALO2ではチーフと共にデルタヘイローに降下して戦い、HALO3でも同様にアークへ降り立って果敢な戦いぶりを見せてくれた。ちなみにHALO3のライブアクショントレーラー(→YouTube)の冒頭に出てくる2人もODSTだ。

 いよいよ今年発売となるHALOスピンオフ「HALO ODST」ではこの一員が主人公となり、コブナントとドンパチることになる。HALO3でマスターチーフが帰還するまで、国連宇宙軍は地球においてコブナントと苛烈な――そして絶望的な戦いを繰り広げていたわけだが、「HALO ODST」のキャンペーンではその戦いが描かれるそうで、もう管理人は今からワクワクが止まらない。



 我々は蹂躙する―――いくたの死を、恐怖を、絶望を、我々は徹底的に蹂躙し、高々と笑いながら踏み越える。いつだって地獄へしか直行しない降下挺に乗り込み、血と鋼鉄と火薬とプラズマが渦巻く戦場へと喜んで降下する。それは蛮勇だ。愚かで無謀な行いだ。だが、だからこそ我々は突撃するのだ―――愚かなる我々の愛する領地を無節操に蝕まんとする心ない侵略から守護するために。

――「超HALO」(byЖ氏)より一部抜粋




 フフ…大気圏外から強襲軌道降下。燃えるシチュエーションだぜ…!
 鷲は今、空から舞い降りる――
 “コブナントの恐れるものは?” “エアボーン! エアボーン!”


 …おっといけねぇ。今回は「共に降下してドンパチ」じゃなくて「空から降ってきたあの子とハートフルライフ」が主題だった。
 それじゃいってみようか。↓







親方! 空からODSTが!



 お前ら降下ポッドどうしたんだよ。

 そんなわけで貴方は傷付いたODSTの精鋭たちを快く自宅に迎え入れ、海兵隊スメルの充満するハートフルライフを送ることになる。ODSTはいいぞー。まずカッコいいし、それに強い。鍛え上げられたプロとの触れあいはきっと貴方の人間的成長にも寄与するはずだ。
 難点は日本語での意思疎通が難しそうなこと。エグゼリカは超テクノロジーで日本語くらい一日で習得できるかもしれないが、ODSTにはあまり期待できない。でもまぁ、「ネガティブ」と「グッジョブ」で意思疎通はできるだろう。
 一個小隊が起居するには貴方の家は手狭かもしれないが、まぁ賑やかで楽しいんじゃないかな。管理人は絶対に御免だけど。






 そんでもってフラグが立ちかけた頃に(何の?)、突如として上空にコブナント大艦隊&首都ハイチャリティがワープアウト。彼らが求めるヘイロー起動の鍵は、なんとは貴方の家の床下にあった!地球と自宅をコブナントから守るため、貴方はODSTと共に立ち上がる! という猛烈にアツイ展開が待ち受けている。さぁ――戦争の時間だ!

 なお、「敵が地球に来襲」イベントはエグゼリカルートでも同じなので、あとは好みの問題だ。バトルライフルを手にODSTとともにドンパチするか、自宅でボルシチでも作りながらエグゼリカの帰りを待つか、好きな方を選べばよい。
 当サイト的にはもちろんODSTルートがお勧めだが、選択は自己責任でお願いしたい。エナジーソードで膾にされたり、ブルートチョッパーでミンチにされても管理人は関知しない。もちろんロリコン疑惑で社会的に処刑されても関知しない。


追記:
 強襲軌道降下についてはコブナント側でも同様の兵種があるようで、HALO3ではサンヘイリ(エリート)族の部隊が旗艦シャドウ・オブ・インテントからポッドで降下してくるシーンがある。ブルートにも間違いなくあるだろう。
 グラントにも多分あるな。空挺つうか懲罰部隊的な意味で。




BACK← →NEXT

ギャラリーに戻る