12.06/10 妖狐・2
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 こういう尻尾キャラの服って、大抵ズボン(スカート)に穴が開いた構造になってるよね?
 だが、疑問に思ったことはないだろうか? 狐・猫・犬などのフサフサ尻尾を穴に通すとなると毛の向きとは逆方向に穴に入れることになるので、とても面倒なのではないかと。無理に通せば毛並みもボサボサになるし、ブラッシングの手間を考えると「あーもうっ! 人間の服ってなんでこんな面倒くさいのよっ!」とキレてしまう狐さんがいないとも言い切れまい。
 丈の長いスカートや着物なら内部に収納できるが、上の絵のようなミニスカだと見るからに危なっかしい感じになるし、そもそも下着はどうすんのってことになる。「穿かなきゃいいんじゃね?」ってのもひとつの解答だろうが、文明人の選択とは言い難い。
 前回更新(→ )の際も掲示板で「穿いてないの?」という疑問が提示されたが、管理人のスタンスとしては「パンチラ>>>>>>>>>>穿いてない」であることをはっきりさせるためにも、尻尾専用のパンツの設定を明らかにしておく必要があるだろう。













 この方式なら普通に穿いてから紐を結べばいいので楽々って寸法だ。そりゃあ人間に比べれば手間がひとつ余計にかかるが、毛並みが乱れることもないので妖怪たちには好評です(という設定)。
 たまにうっかり者が前後を間違えて穿いたりします。構造的にはどっちにも穴が空いてますからねアハハ!

 冷静に考えると尻尾の付け根あたりだけずらせばいいだけの話なので、わざわざ凝った下着を用意する必要性は薄い気もする。人間用の下着でもものによっては普通に穿けるだろう。こんなのとか↓






 参考画像↓



 「尻尾を出す」という慣用句もあるように、狐が正体を見破られる原因として「尻尾が出てしまう」というケースは多い。民話や伝承でも居眠りしていたら尻尾が出ていたとか、梯子を昇っている際に下から覗かれて見られたとか、知らずに出ていた尻尾を踏んづけられるとか、尻尾で座敷の掃き掃除をしているところを見られるとか、バリエーションも豊富だ。
 最後の狐は緊張感なさすぎだろと言いたくなるが、それも含めてユーモラスですな。ていうか可愛らしいですな。少なくとも化け猫のように鼠を食ったり行燈の油を舐めたりして発覚するよりは親しみがもてる。そもそもあんな大きくフサフサした尻尾を完全に隠すのは無理があるし、いっそ「ファッションです」と割り切って露出させた方がまだいいように思う。狐本人にも我々人間にとっても。
 時には満員電車の中で尻尾をまさぐられ、羞恥に涙ぐみながら「や、やめてください…っ」と言う狐さんの耳元で「クキキキ…口じゃあ嫌がってもココはこんなにフサフサじゃねぇか」と思ったらタヌキさんでしたぁ―――!!!バァアア――――カ!!! ってことになってもそれはそれで面白い。
 「ごめんなさい緑のたぬきあげるから許して!」って懇願するんだけど、大勢の狸に囲まれて電車を降ろされ、駅員室に連れ込まれて美味しく食べられちゃうわけですな。いや文字通りの意味で。かちかち山式に人肉鍋にされるという意味で。
 憎めないお間抜けキャラって印象の強い狸だが、奴らの本気は怖いよ。




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