04.12/26 AVP
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 AVPを観てきた。
 映画の感想を簡潔にまとめると「よくがんばってる。俺は好き」ということになるか。エイリアンとプレデター、双方のファンに気を使いつつ、そこそこ無難にまとめたな、と思える。
 管理人としては、プレデターがその闘争本能とハイテクウエポンをフル活用してエイリアンの群れを粉砕する真・宇宙無双みたいな展開を望んでいたのだが、さすがにそれだとエイリアンファンが激怒すること間違いなしなので、ここは譲歩せねばならないだろう。

 考えてみれば、エイリアンとプレデターは宇宙出身モンスターという共通点こそあれ、その特性も映画自体のつくりも全く違う。
 エイリアンは繁殖のためだけに行動する昆虫的な生物であり、1作目では宇宙船内という閉鎖空間を舞台にしたサバイバルゲームが繰り広げられた。
 一方でプレデターは独自のルール(非武装の者は相手にしない等)に基づいて行動する知的生物であり、原作映画における戦いは「種の生存闘争」というより「男と男の殺死合」という雰囲気があった。
 これだけ違う要素を持ったキャラクターを共演させて物語にする、というのは並大抵のことではなかっただろう。両方のファンに気を使いつつ、ということであればなおさらだ(いや、怒ってるファンはいるんだけど)。

 とりあえず、管理人としてはプレデターファンとして楽しめた。なにしろ劇場の大スクリーンでプレデターの姿を見るのはこれが初めてであり、なおかつエイリアンという凶悪生物相手の大立ち回りが見られたのは大変にシアワセだった。
 映画の序盤は人間オンリーで進むため、ややもどかしさを感じはするが、その合間にプレデター側の状況も挿入されるため、ワクワク感が高まる。ピラミッド突入後はエイリアンに先手を取られる格好になるため、またしてももどかしさ(あれ? プレ弱くない?と言いたくなるような)に襲われるが、後半でそれを解消してくれる。
 人間と共闘する点は、ソロプレイの印象の強いプレデターにそぐわないようにも思うが、そこは2のラストに見られたような「ふさわしい戦士と認める」という連中独特の気質でフォローできる。

 「こうしてほしかった」「こうだったら良かったのに」という不満点もあるのだが、それは次回以降の更新に回す。とりあえず、今作はこれで良かっただろうと思う。貴重な題材だけに、大コケせず無難に仕上がったことにまずは満足しておきたい。
 最後に、今から観に行く人にアドバイス。


●プレデターを全力で応援したい人へ…
 結構活躍します。思わず「カッコええ!」とつぶやきそうになるシーンもあります。ただし後半に入ってからなので、我慢して待ちましょう。

●プレはどうでもいいが、エイリアンの扱いが気になる人へ…
 「お祭り映画」と割り切りましょう。あと、一緒に観に行ったプレファンにやつあたりしないようにお願いします。

●エイリアンもプレデターも知らないけど、南極は好きな人へ…
 前半でペンギンが出てきます。それを観たら静かに席を立ちましょう。

●トレーラーを観て「プレ太った?」と不安になった人へ…
 大丈夫。アイツ(ケルティックプレデター)だけ重量級だと思ってください。

●プレデターの素顔が微妙に変わっていると聞いて不安な人へ…
 とりあえず前半は寝とけ。




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