10.01/09 その106 「バルクスラッシュ」をリメイクしてくれ。






狂ほしく血のごとき初日はのぼれり

秘めおきしお年玉いずこぞや



 いやー、アレだね。寅年ってことで絵描きの人たちはこぞって虎眼先生を描くだろうと思っていたけど、それほどでもなかったね。正月ネタとして「虎眼先生のモツ煮込み雑煮うどん」とか見れると思ったんだけど。美しゅうなった喃……(←どんぶりをひっくり返しつつ)。

 というわけで風邪も引かずに平常運転の味之介です。
 本来なら今年の抱負でもブチ上げ、未来に向けて歩み出す心意気を騙る…じゃなくて語るところだが、10〜20年前の思い出にひたりたくなるような話題が出ていたのでそっちに便乗したい。


痛いニュース(ノ∀`) 「HDリメイクが必要な90年代のゲーム」TOP7…パンツァードラグーン、パラサイト・イヴなど


 90年代――プレイステーションとセガサターンが鎬を削り、NINTENDO64も独自路線を貫き確固たる地盤を築いていた時代。ポリゴンという表現法方が一般化し、これまでにないアプローチのゲームが多数生まれた。「次世代機」という言葉がゲームマスコミで使われるようになったのはこの頃からだと記憶しているが、サターン、プレステの登場はまさに「次元の違う」衝撃を与え、ゲームが次の世代に入ったことを全てのゲーマーに実感させた。
 …おい、3DOとかPC-FXの話してるヤツ。湿っぽくなるからやめろ。

 そんなわけで激動の90年代にはいくつもの名作が生まれた。
 バイオハザードやメタルギアソリッドのように人気シリーズとなったものもあるが、「隠れた名作」として1作だけで消えてしまったもの、一応の続編は出つつも現在では忘れられてしまったものもある。

 そんな「もう一度遊びたい」「もう一度よみがえってほしい」という作品は年季の入ったゲーマーならいくつかはあるもので、上のランキングからはそういった思い入れが読み取れて面白い。特にパンドラが2位ってところが泣かせるよなぁ。初代Xboxで「パンツァードラグーンオルタ」が出たのに360では音沙汰ないし、何かと不遇なイメージが強いシリーズだけにね。

 さて、上記にランクインしているもの以外で管理人がHDリメイクを強く望んでいるゲームがある。





「バルクスラッシュ」



 1997年にサターンで発売された3Dアクションシューティングだ。ロボット/戦闘機の2形態に変型できるメカを操って全7ステージをクリアしていくゲームだが、単なるロボットものではなく風変わりな要素が取り入れられていた。

「本作がユニークな点は、シューティングゲームながら当時盛り上がっていたギャルゲーの要素が取り入れられており、任意に同乗させたM.I.S.S.(Manageable Intelligent Support System)がターゲット(敵やアイテム)の位置をナビゲートする「パートナーナビゲーションシステム」が採用されていた点である」(Wikipediaより)

 公式サイトのキャラ紹介ページに一覧があるが、女性士官だけでなく盗賊、アイドル、お姫様とよりどりみどり。なお公式には記載されていないが、最終ステージではミステリアスな眼鏡ロリキャラ「キナ・デビアス」が選択できるようになるため、全部で7人のM.I.S.S.ヒロインが登場する勘定になる。
 彼女らは主にターゲットの方向指示をしてくれ、最初は「右です」「後ろです」というレベルの適当なものだが、好感度が上がるとより細かく12時方向でナビゲートしてくれるようになる。が、それは別にどうでもいい。ターゲット指示は最初から画面上に矢印で細かく表示されるのでそれで十分事足りる。

 これらM.I.S.S.ヒロインの魅力はやはりギャルゲー的な方向であろう。好感度が上がることによってプレイ中に時々こちらの気を引くようなこを言うようになるなど、れっきとしたアクションシューティングでありながら上手い具合にギャルゲー的エッセンスを盛り込むことに成功している。ステージクリア後は成績によってご褒美グラフィックが見れるのも良かった。

 が、それも別にどうでもいい。本作のストーリーはシリアスな戦争モノであり、主人公とその幼馴染みの少女・リーゼンが長じて敵同士となり、互いに殺し合わざるを得ないという悲劇的なものだ。敗戦国の移民として蔑まれながら、主人公の温かさが心の拠り所だったリーゼン。しかし運命はやがて2人をそれぞれ敵対する勢力の戦闘機パイロットとして再会させる。リーゼンは敵要塞の最奥にラスボスとして立ちはだかるのだ。

 が、それも別にどうでもいい。大体ゲームプレイの9割は上記のM.I.S.Sヒロインのギャルゲーチックなおしゃべりで占められており、エンディングのラストも選択したM.I.S.Sヒロインとのその後が描かれる。全体的に見てリーゼンとのシリアスパート部分こそ異質であり、浮いているような印象を与える。

 じゃあ何が面白いんだよコノヤロー全部どうでもいいゲームってことかよと思われた方もいるかもしれないが、何がいいっておめぇ、そりゃ肝心要の「3Dアクションシューティング」部分がいいに決まってんだろ!
 こう言っちゃなんだが最高ですよ? ステージクリアの条件は複数あるターゲットを全て破壊することがなのだが、ステージ構成は箱庭風の作りになっており、原則としてどれから破壊してもいい自由度の高さが売りだ。戦闘機形態で空を飛び回りつつミサイルをブチ込んだり、ロボット形態になってグレネートで吹き飛ばしたり、接近してビームサーベルで一気に破壊してもいい。そういった自由度の高さがなんとも魅力的だった。また、複数の敵を一気に倒すと高スコアになるのも爽快でたまらん(それ決めるとM.I.S.Sヒロインから賞賛の言葉をいただける)。

 自分のゲームライフを振り返ると、この手の「箱庭風のステージクリア型アクションゲーム」というのがツボのようだ。個人的にベストオブ忍者ゲーに認定している「天誅 忍凱旋」もそんな感じだしね(ニンジャガ? あれは忍者ゲーじゃなくてNINJAゲーなので除外です)。
 今で言う自由度の高い箱庭ゲーの売り文句、つまり「何でもできるよ! 何をしてもいいよ! 君は何がしたい?」というのを提示されても、「敵と戦いたい」以外の希望がない管理人だが、「敵を全滅させてこい。方法は自由」となると俄然やる気が出てくる。
 どこから攻めるか? どれから倒すか? ルートは? 戦術は? とあれこれ考えて計画を立てたり、あるいはその場のノリで(大抵計画通りには行かない)あっちで戦いこっちで逃げたりするのが楽しくてたまらない。…あまり多くはないけどね、こういうゲーム。最近だとMOH:AB(雑文28参照)くらいか?

 そんな感じで、バルクスラッシュはそういう楽しみがたっぷり詰まっているのだ。そもそも戦闘機形態とロボット形態ではまったく攻め方が違うので、それを臨機応変に切り替えつつ戦えるのも醍醐味だろう。大げさな言い方になるが、「THE地球防衛軍2」の陸戦兵とペイルウイングをプレイ中に切り替えられると思ってもらえればイメージしやすいかもしれない。

 まぁ管理人があれこれ言うよりプレイ動画を見てもらった方が早いね!



 ターゲットを破壊するとボスとの戦闘になるわけだが(上の動画では1:50から)、これがまた当時としては結構なデカさで、空を飛びまわって巨大な敵と戦う楽しさが味わえた。

 そんなわけで、バルクスラッシュは魅力に満ち満ちたゲームなのだ。M.I.S.S.の存在は当時乱発された「ギャルゲ要素を入れてごまかしたヘボゲー」を連想させてしまいアレだが、それはあくまでもアクセント。強い輝きを放っているのはシューティング部分であり、何より3次元空間を縦横に動き回れるアクションシューティングとして、ひとつの決定版ではないかと思う。


 バルクスラッシュだけ延々と語ったが、他にもリメイクを希望したいサターン作品はまだまだある。同じロボットゲーながらリアル風味の「ガングリフォン」「ガングリフォン2」、トレジャー謹製のファンタジー格闘アクション「ガーディアンヒーローズ」、サターンにだけ移植された対戦格闘「グルーヴ・オン・ファイト(豪血一族3)」。パンドラシリーズの異色作にして、管理人が最も愛するJRPG「AZEL-パンツァードラグーンRPG」…。
 往年の名作を埋もれさせないためにも、今一度こういった作品に光を当ててもらいたい。特に今のハードはオンライン対応だから、ガーヒーにCoop搭載したら化けると思うよ。「グルーヴ〜」もオン対戦楽しくなりそうだし。

 一応付け加えておくと、管理人の望む「HDリメイク」とは現行機への「完全移植」であり、あれこれ手を入れて今風にアレンジしたものではない。
 もちろんバルクスラッシュなどを今の技術で作り直し、ステージ規模や敵の数をスケールアップすれば物凄いゲームになると思うが、正直そういった正統派パワーアップが望めるかどうかは微妙なところだ。もっとも、完全移植なら安心かと言えばそうとも言えない。

 上記の「痛いニュース」の記事に抜粋されたレスのうち、管理人が暗い気分になりつつも同意せざるをえなかったものがある。


403 : 泡箱(茨城県):2010/01/05(火) 19:38:20.27 ID:gMeBFvJw
  おおむね全てのゲームに関して言えることだが
  今のゲーム屋にまともなリメイクが作れる訳がねえ

404 : 回折格子(愛知県):2010/01/05(火) 19:39:04.00 ID:X77NPJnG
  リメイクって聞いても嫌な予感しかしないもんな




 名作と名高いオリジナル版を無惨なまでに台無しにしたPS2版「重装騎兵ヴァルケン」や、バグだらけのまま発売してシリーズの汚点となったPSP「海腹川瀬Portable」、360版「怒首領蜂大往生」など……は極端な例かもしれないが、実際のところリメイク作品てのは手を抜かれがちな気がする。
 DS版FF3やFF4のようにビジュアルやシステムを一新した「今風アレンジ」は力を入れていると言えなくもないが、それだとオリジナル版を遊んだオールドユーザーが拒否反応を示すことが往々にしてあり、これまた難しい話ではある。管理人自身、DS版クロノトリガーのオープニングデモがアニメムービーに差替えられたため購入を取り止めるというワガママっぷりを発揮したので、その心理はよく分かる。

 考えてみればDSの「魂斗羅Dual Spirits 魂斗羅Dual Spiritsはそのへんかなり理想的だった。リメイクではなく完全新作だが、ビジュアルやゲームデザインなどは往年の魂斗羅の正統進化と呼べる出来映えになっており、そのうえ(海外版ではあるが)ファミコン版の魂斗羅、SUPER魂斗羅を収録しているという豪華なものだった。

 そういえばXboxの「パンツァードラグーンオルタ」には初代パンドラが収録されているそうな。なんか急にやりたくなったから買ってみようかな…。
 いや待てよ。そういや俺、サターン本体もパンドラやバルクのソフトも持ってたじゃん。えーと確かこの奥に…あったあった! よーし久しぶりにやってみっか!





 ……パワーメモリーが見つからねぇ。






 ……コントローラーが動かねぇ。





 ……。



 というわけなのでハドソンは一刻も早く「バルクスラッシュ」のHD化を。
 つうかセガサターンソフト全部HD対応してくれ! XBLAとかPSNとかで配信してくれたらみんな飛びつくよ! PSみたく次世代機で互換しなかったぶん需要は高いと思うからいけるって! あ、デスクリムゾンはいらないです。



追記:
 結局SSの話だけで終わってしまったが、同時代のPSにもHD化を希望したいソフトは多々あるので、それはまた次回以降に回したい。



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