10.10/17 その129 Red Dead Redemption――愛は荒野の彼方に





    ・酒場の外で暴漢が娼婦を襲っていた
    ・街道ぞいで無法者が馬車を襲っていた
    ・保安官から、護送車から逃げた囚人の始末を頼まれた
    ・悪党に妻をさらわれた人が、救出への加勢を頼まれた
    ・徒歩の人から、馬がないんで乗せていってくれと頼まれた


 あなたなら、こういう時にどう行動しますか?
 もちろん銃にモノをいわせますよね。
 リボルバーとかライフルとかショットガンの鉛弾で、悪党の脳天にケツの穴を増やしてやりますよね。そう、ここは20世紀初頭のアメリカ西部。銃なくしては己の命も名誉も守れはしないのだから。
 もし「最後のは悪党とか関係ないでしょ?」と思った人がいたら、今からでも「Red Dead Redemption」を買ってプレイしてほしい。そして、初対面の相手を善良で無害な存在だと思い込むことがいかに愚かなことか、身をもって体験してほしい。もちろん、銃にはちゃんと弾丸をこめておくのを忘れずに。

 そんなわけで、西部劇GTAことRed Dead Redemption(以下RDR)をプレイ中である。まだ序盤なのだが、予想以上に楽しいっすよコレ。上記のような悪党退治や賞金首を狙うマンハントはもちろんのこと、舞台となる西部の荒野「ニュー・オースティン」を放浪するのがまた楽しい。

 先ほどから「荒野」と書いてはいるが、文字通りの荒涼たる世界――例えばFallout3のような――というわけではない。サボテンが群生する中を小さなウサギやアルマジロが走り回り、岩場では鹿や野生馬が駆ける姿も見ることができる。そして大空にはタカやハゲワシが悠々と翼を広げ、その影を大地に投げかける。
 大いなる自然は過酷であると同時に健康的な生命力に満ち、そして美しい。特に夜の川面に映る月は、神秘的な安らぎとでもいうべき魅力がある。
 管理人は初めてその光景を目にした時、馬を止めてしばし見入っていた。「そうだ、ここでは水の中からカニ星人みたいなのが襲いかかってくることもないのだ」と過去のトラウマを頭から追い払いながら。
 心洗われるような風景を堪能してから帰途につき――その途中でクーガーに襲われた。…乗馬が一撃で殺されたのには焦ったよ。なんとか倒せはしたものの、結局徒歩で夜通し歩き続けるハメになった。今考えると、キャンプを張ってから「移動」コマンドで戻れば済む話だったのだが……ま、いい経験になったと思っておこう。


 そんなわけで、舞台となる自然はどこまでも美しく雄大なわけだが、そこに住む人々、特にメインストーリーに関わってくる人物たちは、びっくりするくらいロクデナシが多い。
 序盤だと次の三人――恰幅のよい紳士と思いきや二枚舌の詐欺師「ウェスト・ディケンズ」、屍体愛好の気がある墓守り「セス」、口ばかり達者な飲んだくれ「アイリッシュ」。こいつらがとくにひどい。




 てめーらだよてめーら! こいつらはいずれも序盤の重要なミッションを遂行するために協力してもらうことになるわけだが、その過程で何度無用な争いに巻き込まれたことか。ディケンズの例を挙げるなら、「協力するには資金が必要と言い出す→詐欺の片棒をかつがされる→詐欺がばれて銃撃戦に」という具合。
 まぁドンパチは管理人の主食のようなものだから銃撃戦は歓迎なのだが、こちらをナメくさった態度が気に食わぬ。もしもRDRにFallout3並みの自由度があったなら、管理人はこいつらの脳天にケツ穴を2つ3つ増やしていただろう。コリン・モリアティを殺した時のように。

  そんなどうしようもない奴らばかり目につくニュー・オースティンで、オアシス的な存在となっているのがミス・ボニー・マクファーレンだ。




 父と二人で牧場を切り盛りするパワフルな女性で、気は強いが情にも篤い。そもそも物語冒頭で瀕死になっていた主人公を助けてくれたのも彼女であり、医者に見せただけでなく仮の宿と馬までプレゼントしてくれる。彼女なくしてはRed Dead Redemptionは始まらなかったとも言っても過言ではない。
 上の3人のようなクソッタレどもの中で、ボニーがいかに眩しく見えるか分かってもらえると思う。「孤独のグルメ」風に言うなら、ブタづくしの中ですっごく爽やかな存在なのだ。


【360/PS3】 Red Dead Redemption Part11【日本版】

28 :なまえをいれてください:2010/10/10(日) 14:48:29 ID:qggdbheZ
  GTAと違って普通に可愛い女がちょろちょろいるな

41 :なまえをいれてください:2010/10/10(日) 14:55:03 ID:F+l7WRZL
  ボニーさんの容姿に問題がある

48 :なまえをいれてください:2010/10/10(日) 14:57:04 ID:k1STDRh1
  >>41
  もう28歳なんだよ

51 :なまえをいれてください:2010/10/10(日) 14:59:17 ID:F+l7WRZL
  >>48
  セーフだよ!ギリセーフだよ!!

55 :なまえをいれてください:2010/10/10(日) 15:00:47 ID:PfQ1JQbN
  女は20代後半が一番いいんだぜ

65 :なまえをいれてください:2010/10/10(日) 15:05:54 ID:Ox9WjlM8
  マジレスすると、女は30〜34だろ。
  えろいし。

  20代前半とか、女ってか、女児だろ?



 女児は言いすぎだが、良くも悪くも「女の子」って感じではあるな。20代前半は。
 というか28歳でギリセーフとか採点基準厳しすぎるだろ。…いやまぁ、RDRの時代設定では確かにそんな扱いなんだけどさ。

 そしてもう一人、魅力的な人物がいる。主人公のジョニー・マーストン(38)だ。




【360/PS3】 Red Dead Redemption Part11【日本版】

264 :なまえをいれてください:2010/10/10(日) 17:30:38 ID:Lheqo8Le
  ミッションのNPCにロクな奴がいねぇ…
  つかマーストンさん「俺は誰も信じない」とか言ってる割に聞き分け良すぎだろw

267 :なまえをいれてください:2010/10/10(日) 17:32:53 ID:F+l7WRZL
  >>264
  純粋な人なんだよ
  瞳が綺麗すぎる



 管理人は現在善人プレイを貫いているが、その2番目に大きな理由は彼に感情移入しているからだ(最大の理由はもちろん管理人自身が善良だから)。
 彼の経歴はその人相が物語るように悪徳に満ちている。ギャングの一味としてあらゆる悪事――殺人、強盗、誘拐、なんでもござれ、ピンポンダッシュ以外の全ての悪行に手を染めてきた男だ。
 あるきっかけから足を洗い、家庭を持って堅気の生き方をするようになったのだが、背負った罪は彼をかつての場所へと引き戻す。彼の前歴に目をつけた連邦政府が、妻子を人質にとってかつての仲間を始末するよう強制してきたのだ。
 中年に差しかかった元悪党が、家族のために再び銃を取る。それがRed Dead Redemptionの…ジョニー・マーストンの物語だ。

 燃える設定じゃないですかマジで。大好きっすよこういうキャラ。
 ロクデナシ3人組の人をナメた要求に(時には脅しめいたことを口にしながらも)従ってしまうジョンに歯がゆい思いをしたことも一度ならずある。「あんた元とはいえ無法者だろ? 指の2、3本もへし折ってやれば話はやいんじゃねーの?」という具合に。
 だが、彼のバックグラウンドを考えれば納得がいく。かつて棲んでいた世界に戻ってきたとはいえ、彼はもう昔のような悪党ではない。そう、彼は相手の口に銃を突っ込み、好みの答えを引き出すような生き方からは足を洗ったのだ。それを思えば、できうる限り善き市民として振舞おうとするのが自然ではないか。
 お前さっきケツ穴がどうのとか言ってなかったっけ、と突っ込みたい人もいるだろうが、小悪党を懲らしめるのは善良な市民の範疇を超えていないから大丈夫です。
 間違えて無辜の市民や保安官に鉛弾をブチ込んじまったことも何度かあるけど、これも単なるミスなのでカウントしません。スコアにはしっかり「市民殺害数」として記録されてるが関係ねぇ。ゲームに俺の正義を査定されてたまるか!


 そんなわけで、いま管理人はサブイベント「愛しき人に花束を」攻略のため、ナツシロギクを摘んで回っている。
 依頼主の老人は老いた妻との結婚記念日を祝うため花束を作ろうとしているのだが、妻は寝たきりの状況であり、また自身も高齢のため花を探して回るのは難しい。そこでジョンに花の採取を依頼したというわけだ。
 これは管理人の勝手な想像だが、快く依頼を引き受けたジョンは、この老夫妻に自分の未来を重ねているのではないだろうか。子供もやがて独り立ちし、妻とふたりで余生を静かに過ごすことができるなら、自分も妻のため花束を作ることになるかもしれない、と。
 年老いて痩せた自分の手が殺人のために銃を握るのではなく、愛する者のために花を摘むようでありたい。そんな未来を思い描きながらナツシロギクを摘んでいるのではないだろうか。

 老人と初めて会った時がたまたま雷鳴が轟く嵐の夜だったため、シュールというか悪夢的な情景になってしまったのが少々気にかかるが、ネガティブなイメージを頭から振り払いながら管理人は今も花を集めている。



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