05.11/13 素直クール
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 おいおい、“素直クール”で検索したら1万件もヒットするじゃねぇか!
 いつのまにそんな浸透したんだ!?

 多分解説が必要だと思うので解説しよう。「素直クール」とは萌え用語として浸透した「ツンデレ」と対になるものとして生まれた概念である。
 好意を伝えることが不得手でついつい憎まれ口を叩いてしまうが、枷が外れるとおもいっきりデレっとしちまうのがツンデレ。
 対して素直クールは、言動その他は非常にクールというか素っ気ないほどだが、好意の表し方は微塵の曇りも屈折もないド直球。逆にこっちが赤面しちまいそうになる。
 ツンデレはヒロインが「ツン状態:デレ状態」を揺れ動く様に妙があり、素直クールは「素っ気なさ」「ストレートな好意」という一見相反する要素がヒロインの中に同居するところに面白さがある(ような気がする)。

 イメージ的には「葉隠」にある有名な一節「武士道といふは死ぬ事と見付けたり」という部分が近いだろうか。


武士道といふは、死ぬ事と見付けたり。

二つ二つの場にて、早く死ぬ方に片付くばかりなり。

別に仔細なし。胸すわって進むなり。



 生きるか死ぬかという選択を迫られたとき、人は誰しも生に執着する。しかし、人の生き方と侍の生き方は違う。己の一個の命より主君を重んじ、忠義を貫くことを最善とする。
 ツンデレは「自分の意地」や「羞恥」が先にたち、時に「好意を示す」という大義を見失う。しかし素直クールは意地や羞恥など一顧だにせず「胸すわって進むなり」とストレートに好意を表す。
 こうして見ると、素直クールは従来型のヒロインとは全く違う、硬質なキャラ付けだと言えるだろう。


 上の「葉隠」に関する記述は表面的なことしか書いていないので、詳しく知りたい方はGoogleあたりで調べてみることをお勧めする。
 …で、そろそろまとめに入るわけだが…素直クールって難しくないか?
 いや、葉隠がどうこうとかいう意味じゃなくてね。ツンデレは古くからあったキャラ付けをカテゴライズしたものだから、「たとえばどういうのがツンデレ?」と聞かれればいくらでも例を挙げられる。しかし素直クールは明確にコレ、というのが少ないし、これまでツンデレに分類されていたものが素直クールに編入されたりと、やや混乱気味なのが現状である。
 ツンデレ並みに普及することはないとしても、もうちょっと普及してくれればいいなぁと管理人は陰ながら応援してたりする。

 ちなみに管理人の中で「クールで可愛い」動物のイメージはコレだ。





参考:マユダチペンギン


 ペンギンはいいよね。あのスマートなんだか不恰好なんだかよくわからない体型でよちよち歩いてる様なんかもうたまらんね!


追記:
 最近PCの壁紙をペンギンに変えたら、しょっちゅうフリーズするようになった。ペンギンも侮れねぇな…。




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