軍団を鼓舞する役を担っているであろうこの「ドゥーフ・ウォリアー」(通称ギター男)、ストーリーに絡むわけでもなく台詞もないが、ものすごく印象に残る。瞬間的なインパクトではおそらく劇中最強だろう。
実は先天的に盲目であり、音楽家だった母が殺害された後にイモータン・ジョーに拾われたという過去の持ち主である。ジョーが発見した時に彼は母の生首を抱えており、現在彼がかぶっているマスクはその皮で作られているそうだ。
…という設定は劇中では全く語られないので、観る者の印象は大体
「よくワカんねぇけどとにかくすげぇ」というものに落ち着く。
彼はイモータン・ジョーの支配システムに奉仕する部品に過ぎないけれど、その一方で「音楽」というものが人間にとっていかに不可欠なものか全身で表現しているようにも見える。
なんというか、この映画の登場人物はみんな全力で生きてるって感じなんだよな。暴力的な映画ではあるが、観終わった後の爽快感はそんなところにも起因していると思う。
追記:
10/1に日本発売予定のゲーム版『マッドマックス』。前から楽しみにしていたではあるが、映画を観たことによりものすごく楽しみになった。正直なところオープンワールドアクションとしてはそこまで個性的でもなく、予定調和的なつくりだと思っていたのだが、実は
映画の隙間を埋めてマッドマックスワールドを拡大する、極めて意義深い作品だと思うようになった。
それというのも、映画本編の舞台はかなり狭いのだ。イモータン・ジョーが支配する「砦」の他にも「ガスタウン」「弾薬畑」といった武装集団の支配地はあるが、劇中では名前しか出てこない。登場人物たちのやり取りもアクションも、大半はウォータンクの中あるいは周辺で行われるという限定っぷりだ。
それも映画のスピード感を上げる工夫には違いないが、映画にハマればもっとこの世界について知りたくなるのが人情というもの。砦の他にどんな街があり、どんな人間が暮らしているのか? その好奇心をこのゲームは満たしてくれそうだ。
またマックス本人の肉弾アクションが心行くまで堪能できそうなのもポイント高い。サンダースティックを人間相手に使ったりもできるようだし、バイオレンスアクションとして相当イキのいい代物になると思う。
10月からはえらい勢いで大作ラッシュが始まるが、その皮切りとして今から楽しみですよ。
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