昨年の暮れ、AK47の開発者であるミハイル・カラシニコフが死去したというニュースが世界を駆け巡った。享年94歳だが、関連書籍を見る限り80代後半まで設計者として働いていたそうなので、最後まで銃器設計者としての生きざまを全うしたと言えるだろう。
彼は『カラシニコフ自伝』の中でユージン・ストーナー、ビル・ルガー、ウジール・ガルといった世界の著名な銃器設計者たちとの出会いを回想し「自分が最後の生き残りになってしまった」と語っていた。そして彼もまたその列に加わったことで、20世紀を代表した銃器設計者たちの全てが世を去ったことになる。
とはいえ、彼の生み出した究極のアサルトライフルAK47はその死後も猛威をふるい続けることは間違いない。東西冷戦の時代、世界にバラまかれたAKは際限なく増殖を続け、今も地上の至る所で悪党や兵士や文民や聖職者や女子供を殺し続けている。
カラシニコフはAK47のもたらす惨禍を憂えていたようで、晩年ロシア正教会に懺悔の書簡を送っていたという。これまで彼は表向きには「AKの不当な使用は政治家の責任だ」「私はAKの販売によって1コペイカたりとも利益を受け取ったことはない」と強気の姿勢を崩していなかったが、その裏では良心の呵責に苦しんでいたのだろうか。
…というわけで、今年はミハイル・カラシニコフとAKシリーズを改めて振り返るような書籍がいくつも出るだろうと期待する。いやまぁすでにそういう本はいくつもあって、ぶっちゃけもう語りつくされた感がないではないが、まだどこかにフロンティアは残っているはずだ。
なんだかんだ言って、AK47は個人的に思い入れ深い銃なのですよ。マイフェイバリットFPS
『BLACK』で触れて以来、ラブコメでいう隣家の幼馴染のように「あまりにも身近すぎて気付かなかったけど本当はずっと自分にとって特別な存在だった」というポジションなのだ。
あのゲーム、終盤に入るとAKの出番がなくなるんだけど、正直ずっとAKだけ使っていたかったよ。
とりあえずはアレだな。「AKこれくしょん」みたいな萌え系ブラウザゲーを出して裾野を広げてみてはいかがか。最新モデルのAK12はもちろん、中国の五六式自動歩槍やユーゴスラビア製ツァスタバみたいな親戚も含めれば十分な数がそろうはずだ。で、クールな感じに擬人化すれば萌えオタのみならずクリーチャー好きにもバカウケするって寸法よ。例えばこんなデザインで↓
ヒャッホウ! 超楽しみ! BF4のファッキン不具合もどうでもよくなっちゃうね!
冗談はさておき、AK系でまた見聞を深められるような本が出ると嬉しいな、と管理人は淡い期待を抱いている。とりあえずは昨年から様子見していた
『ヴォイス・オブ・カラシニコフ』(ホビージャパン)を買っちまおうかなーと少し思っている。
■その他
・妖怪――どうせモテないし百鬼夜行でもしようぜ!