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14.06/16 その209
2014.E3雑感――『Devil's Third』良くない?




 ゲーム展覧会・E3も終わったねぇ。
 新たに生まれ変わった『RainbowSix:Siege』や、イカれた悪役が強い印象を与えた『Farcry4』、まさかの再生を果たした『Homefront:The Revolution』などなど、いろいろ話題作が出て、それなりに満足感あるE3だったと思う。お前FPSしか興味ないのかって? いやいやこの他にもありますよ。『The Division』とかね。
 振り返ってみるとUBIのタイトルが多いな。実際、最近かなり頑張っているパブリッシャーだと思う。超大作だけでなく『Child of Light』、『Valiant Hearts』など小粒ながら味のあるゲームにも力を入れているし、ローカライズも丁寧なので管理人の好感度は高い。
 Farcry3のDLC『BloodDragon』が未配信なのは減点対象だがな…。

 それらとは別に興味を引かれたのが、ニンジャガシリーズで知られる板垣伴信の新作『Devil's Third』。2010年のデビュートレーラーからずいぶん時が流れたが、ようやく形になってきたようだ。




ナイスおしり。


 冒頭に挙げた洋ゲー大作と比べるとずいぶんチープに感じるが、当初から掲げていた「TPS+3Dアクションの融合」というコンセプトは今も通用する。そういうゲームはありそうで意外になく、管理人がパッと思いつくものだと『Warhammer40k:Space Marine』と『Warframe』くらいだ。『Sleeping Dogs:香港秘密警察』は格闘アクションは良かったが、銃撃戦がどうにもしょっぱかった。
 熱いドンパチがしたい! けどコンボで爽快にボコったりもしたい!というワガママを満たしてくれるゲームは今もほとんどない。つまり初報から4年が経った今も『Devil's Third』が背負う期待はまだ大きいといえる。

 以下のトレーラーでは板垣伴信の談話を交えてマルチプレイモードも紹介しているが、期待通りのドンパチ&コンボ格闘でありつつ、同時にかなり遊び心を含んだゲームになっているようだ。







ここだけ見ると普通のミリタリーシューターっぽいが…





果物を巨大ミキサーに投げ入れるゲームモードらしい





キュートなキャラカスタマイズ




近接武器には当然のようにニンジャソード。コンボ攻撃も投擲も可能





乗り物も出るんだろうか?





キルストリーク的なものか、宣伝ビラをばらまく攻撃もある模様





ビラの一例。画面に張り付いて視界を塞ぐというえげつない攻撃


 チープさが前面に出ているためデビュートレーラーとはかなり印象が違っているが、銃撃あり斬撃ありの戦闘スタイルやゴア描写、タテ方向に広いフィールドなどはちゃんと受け継いでいる。
 何より普通の兵隊っぽいキャラがデカい刃物をぶん回してコンボ攻撃する画は新鮮だ。こーいうのが見たかったんですよ管理人は。FPSもTPSも妙にカタにはまった感がある昨今だが、もっと弾けていいんだよ。打・斬・刺・撃・爆。あらゆる戦闘と人体破壊の要素を詰め込んだ究極のバイオレンスアクションの登場を管理人は今も待ち望んでいるが、Devil's Thirdはそれに一歩踏み出しているように思える。

 またシングルプレイも楽しそうだ。何より主人公のビジュアルがすごく管理人好み。




 悪そうな耳なし芳一って感じですごくいいよね。昔から大好きなんですよ、こういうビジュアル。これとかこれとか。

 ちなみにシングルキャンペーンの舞台設定は「スクール・オブ・デモクラシー(SOD)」なる組織がケスラーシンドローム(Wikipedia)とEMPによるテロを引き起こし、UAVなどの先端機器が使えなくなった世界だそうだ。つまりこれが白兵戦が起きる理由付けだが、撃ってよし斬ってよし、ヤれることの多い戦闘は理屈抜きにワクワクする。

 ただ動画を見ていて気になるのは、近接武器でコンボを叩き込むより銃で撃った方が早く倒せそうな点だ。これだとコンボを狙うメリットが薄いし、とっさの遭遇戦でしか近接攻撃の出番がないとなれば、TPSと3Dアクションを融合させたとは言い難い。
 まぁそのへんはおいおい調整していくのだろう。板垣氏いわく「じっくり作っているからラーニングカーブやディフィカルティに関しては今までよりしっかりしている」とのことなので、やればやるほど上達する快感や、攻略しがいのある難易度については自信があるようだ。何よりニンジャガシリーズという実績があるわけだし、期待してもいいと思う。
 Warframeは刀で敵の銃弾を弾きながら接近し斬り捨てるという、まさにスペースニンジャと呼ぶにふさわしい「TPS+3Dアクションバトル」を実現していたが、Devil's Thirdがどのような世界を見せてくれるのか、今から興味は尽きない。



追記:
 冒頭で挙げたシューターについても簡単に感想を述べておこう。なんだかんだで今回のE3も気になるタイトルは多かったと思う。


・RainbowSix:Siege――流行に背を向けた「小さな戦場」



 「体に爆薬を付けられた民間人を確保したけど解除は無理っぽいので橋から落とす」というショッキングなトレーラーで話題になった『RainbowSix:Patriot』だが、これがいつの間にか開発中止になっており、その代わりに登場したのがこの『RainbowSix:Siege』。
 トレーラーを見てまず引き込まれたのが「テロリストが人質を取って立てこもる屋内」が舞台となっている点だ。より広く、より派手に、という流行の真逆を行く渋さだが、もともとRainbowSixシリーズはそういうシビアな方向性のゲームだったという。管理人はコンシューマの『RainbowSix:Vegas』からしか知らないが、それと比較しても初代に近づいたスタイルらしい。
 Patriotもあれはれで面白そうではあったが、同社のGhostReconシリーズとかなりかぶっていたため、この路線変更は成功だと思う。

 広大かつ美しいオープンフィールドゲームが話題を集める昨今だが、Siegeは「現代の技術水準でとことん限定された空間を作ったらどうなるか?」という問いへの答えとなるゲームだと思う。
 銃撃で壁に穴が開いたりブリーチで壁に突入口を開けたりと、こちらへのアクションに対するリアクションがやたら豊富なのが見て取れる。単にリアルだというだけではなく、そのひとつひとつが戦術に直結している。画面映えするような派手さはないが「こんなこともできるんだ」という驚きがあり、新しい可能性を感じさせてくれる。
 5vs5という小規模対戦、かつリスポンもなしというシビアな展開も最近のシューターではとんと見なかったもので、これもまた新鮮だ。BFもCODもGOWもHALOも、程度の差はあれ走り回って撃ちまくるようなイケイケなプレイが基本だったが、こちらはじっくり慎重に索敵しながら進むようになっている。
 管理人のような「とりあえず撃ってから考える」「とりあえず撃ってから狙う」というトリガー野郎と相性のいいゲームとはいえないが、それでもやってみたいと強く感じるタイトルだ。



・The Division――面白ウエポン大集合!


 昨年のE3で公開されたトレーラーを見た時、最初の3分はさして興味が湧かなかった。ポスト・カタストロフな世界観は正直かなり食傷気味だったし、ビジュアルも綺麗ではあるが惹かれるような特色はない。動画を見ながら鼻をほじる手が止まったのは、ユニークな武器の数々を見てからだ。設置式の小型タレットや敵に向かって転がっていく「シーカーマイン」、敵の位置をマーキングするドローンなど、「アラ、ちょっと素敵じゃない?」という気になった。

 今年のE3のトレーラーではその魅力がさらに鮮明になっている。例によって最初の2分くらいは鼻毛を抜きながら観ていたが、感電させるタイプの地雷や強力なライトで敵をひるませる小型ドローン、火炎放射タイプのタレット、花火のような小型榴弾(?)を打ち上げる武器など、実にさまざまだ。どれも「何コレ使ってみてぇ」という気にさせてくれる。
 このゲームはアクションRPGとして武器のカスタイマイズやアップグレードができるそうなので、戦闘と強化を繰り返しながらじっくりエリア攻略するような遊び方がメインになるのかもしれない。他では見ないようなユニークかつ強力な武器・兵器がたくさんあれば、戦闘の楽しみや育てる充実感がさらに増すだろう。
 そういうゲームだったBorderlandsはすごく楽しめたので、The Divisionもそんな感じならいいな、と思っている。



・FarCry4――ゾウさん強すぎ



 前作『Farcry3』ではメインの敵役(ラスボスではなかったが)のバースが前面に出張っていたが、今作も「Pegan Min」なる悪党が同じポジションにいるようだ。もっともバースは3の主人公にとって一貫して「殺すべき敵」だったが、Pegan Min氏は4主人公とは知った仲らしく実にフレンドリーに接してくる。ただしバースと同じニオイがプンプンするので、微塵も温かな気分にはならない。返り血で染まった笑顔が怖すぎる。
 まぁいいんですよ。これはFarcryですからね! 美しい自然と生き物たち、そしてイカれた悪党たちが織り成す暴力のパラダイスと、心にグサっとくるストーリーが今回も待っているに違いありません。
 実際ゲームプレイ動画を見る限り、前作の正統後継というべきスタイルでまとまっていそうだ。



 ボウガンでのステルスキル、銃器や爆発物を使った派手なアサルトプレイ、乗り物やウイングスーツなど前作のトーンをほぼそのまま受け継いでいる。
 また今回は野生のゾウに乗って戦えるようで、これは前作にはなかった要素だ。長い鼻で敵を掴んで地面に叩きつけたり、突進で車両をひっくり返したりと大暴れしており、野生のゾウの恐ろしさを堪能できる。つうかこのシリーズの動物は大体凶暴ね。

 前作でハマった「拠点開放」も踏襲しているようだが、今回は是非とも「拠点防衛」を入れてほしい。押し寄せる敵を相手に気兼ねすることなく大口径機関銃をブッ放し、爆薬をぽいぽいしてド派手にアサルトできるような、そういうプレイをさせてほしい。
 ステルスもアサルトもできるよ!を売り文句にしながら、実際は「ステルスできない下手糞はアサルトでやってもいいよ」つーのはヤメにしていただきたい。






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