10.02/10 二次元の男
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 「ジョジョの奇妙な冒険・ストーンオーシャン」6巻より。
 なお上記のネタは管理人の創作であり、深夜プラスONEの鬼首毒虫氏の性癖暴露ではないことを明記しておく。氏はそもそも二次元至上主義というよりおっぱい至上主義者である。次元を問わず。

 というわけで今回のテーマは「もしも二次元に行けたなら」である。

 二次元の作品世界で主人公になれたら、そりゃもう素敵だろう。美少女とイチャつくもよし、大魔王と戦うもよし、ドイツ第三帝国の機甲師団とドンパチするもよし。 日常からかけ離れたヒロイックな体験が約束されている。
 別に三次元に絶望しているわけではなくとも、しばし浮き世を忘れて架空の世界に遊びたいという思いは全てのオタに共通しているはずだ。

 しかし、誰もが二次元に行けるとしたらどういう事態が起きるだろうか。
 日本の人口がゴッソリ減る? いやいや、そういうことではない。競争率がそれだけ高くなるのだ。当然の話だ。オタは自分1人ではないのだから。
 例えばスプラッターハウスの世界でクリーチャーどもをブチ殺したいと思っても、誰かがすでにリックになっていれば自分の順番が回ってくるまで待たねばならない。もしそいつが開始1分でゲームオーバーになるようなボンクラならいいが、わざわざその世界に行きたがるような人間ならほぼ間違いなく上級プレイヤーだ。さらにプレイ期間の長いゲーム…たとえばときめきメモリアルなら3年は待つ覚悟が必要になるし、AIRなら最大で1000年待ちだ。46億年物語は…実質先着一名様だな。
 その場合はあきらめて別の作品を探すしかないが、主人公枠が少ないのはどこも同じである。

 そこで狙い目になるのが「その他大勢枠」だ。主人公のような特権階級ではないにせよ、その世界の雰囲気を味わうことはできるだろう。海沿いののどかな田舎町や雪の降る地方都市で、一市民として、あるいは一学生として暮らすわけだ。ヒロインとのロマンスは期待できないが、うまくやれば親しいご近所さん、あるいは仲のいいクラスメイトとして親しく言葉を交わすことくらいはできる。そういうのも悪くないんじゃなかろうか。
 しかしこの場合、「どの二次元作品に行くか」を慎重に選ばねばならない。ギャルゲーはいいとしても、「北斗の拳」の世界に北斗神拳伝承者として行くのか、一般人として行くのかでは天と地ほどの違いがある。

 そこで当サイトとしては「主人公枠」「その他大勢枠」のほかに、「悪党枠」を推奨したい。作品世界における敵役として参加するわけだ。
 もちろんここも、キャラによって競争率は高くなる。カッコいい悪役なら主人公枠以上の奪い合いになるだろうし、そうでなくともボス級のキャラに人気があつまるはずだ。誰が開始3秒で踏み潰されるクリボーになりたいと願うだろうか? クッパになってピーチ姫とお茶でも飲んでいた方がいいに決まっている。
 スパルタンXならトーマスにしがみつくザコ役より、ミスターXになってシルビアを監禁する方を選ぶだろうし、HALOならグラント族になって逃げ回るより、グレイヴマインドになってコルタナにあれこれした方が……いや、待てよ。グラントは捨てがたいな。なんかアイツら仲間内で楽しくやってそうだし。
 でもなー。基本的に立場弱いし、ブルートどもにいじめられてそうだしなー…。


グラント




「どっちみち主人公に虐げられる役回りじゃん。素直に待つよ」

 というのもひとつの選択だろうが、敵役というのはその他大勢の連中よりも密接に世界観に絡む役どころだ。もちろん主要キャラとの接点だって多いし、さらに、路傍の石よりは立ちはだかる壁になりたいという人なら、どの2次元へ行こうとそれなりに充実した時間が過ごせること請け合いだ。
 …誰だ! エロゲー行って触手になりたいとかぬかしてる痴れ者は!


 管理人的にお勧めは「アーバンカオス」のギャング軍団「バーナーズ」
 マスクをはじめ幅広包丁、火炎瓶、回転ノコギリ、ソードオフショットガン、その他各種武器支給。市民をいじめてT-ZEROにブチ殺される簡単なお仕事です。いや、簡単じゃねぇな。いかに美しく死ぬか(悪党的な意味で)は腕の見せ所だ。

ビルの屋上で市民を盾にする
 ↓
隙を突かれて転落
 ↓
ちょうど上昇してきたヘリのローターに巻き込まれミンチに


 …という感じの悪党散華のコンボを決められる楽しみが!
 なんかすごい特殊な嗜好を開陳してるような気が。ここ見てる人が引いてないか心配だ。
 基本的に悪党をやるなら、行動の自由が大きい敵の方がお勧めかと思う。 GTAなど自由度優先のバイオレンス洋ゲーとか特におすすめ。







 そんじゃ、ちょっくら行ってきます。
 (まぁすぐベソかいて戻ってくると思うけど)(ヌルゲーマーなので)



追記1:
 よく考えたら「二次元における競争率」って発想、ゲーセンでの順番待ちと同じじゃねぇか。後ろに並んでんのに連コインしてるアホはペナルティいっとく? ファイナルファイトのボーナスステージの車の役とか。

追記2:
 上で挙げたアーバンカオスの悪党コンボだが、実際ゲーム中にそのシチュエーションがある(もちろんプレイヤーはギャングを倒す側だが)。
 これはステージ中に入るイベントみたいな扱いで、この他にも多彩な、いずれも残虐なシチュエーションが盛りだくさんで、実に楽しませてくれる。だから管理人はこのゲームが、ひいては敵役であるバーナーズが愛おしくてたまらないのだ。
 そろそろ続編出してくれないかなぁ。「BLACK」と一緒に。

追記3:
 下から三番目の絵「悪党ども集まれ! 二次元からコンニチワ」だが、バイオレンス系のみに絞ってはみたものの構想の1割も入れられなかった。いずれ完全版を描いてみたいとは思うものの、壁画みたいなノリになってしまいそうだ。
 なお、登場する敵キャラの解説はこちら。「こんなもん分かるわけねぇだろ!」というものが多いが(キャラの知名度ではなく絵の精度的に)、そこは勘弁。


■参考
用語集か行→【魂斗羅】
用語集さ行→【THE 地球防衛軍】
用語集さ行→【スプラッターハウス】

雑文その25→PS2は死んじゃいない。暴動鎮圧FPS「アーバンカオス」


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