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16.10/05 その246
Battlefield1――俺たちは皆1000人の中の1人




俺たちの1千人に1人でも歴史が覚えていてくれるなら
未来には俺たちの物語が満ちているはずだ。
その日が来るまで俺たちは戦い続ける。
決してあきらめることなく…戦い続けるのだ。






 BF1のシングルキャンペーンのトレーラー、昂ぶりますね。
 駆け出しの戦車兵やアラブ遊牧民のゲリラなど、複数の主人公たちを追う戦争ドラマ――という方式は以前からアナウンスされていたが、こうして具体化されるとすごく期待をかき立てられる。
 というか……コレ要するにCall of Dutyだよな。COD4以前の。舞台こそ違えど、この泥臭い戦場感は、WW2時代のCODを思い起こさずにはいられない。管理人のFPS原体験は第二次大戦なので、こういう泥臭い戦争モノには無条件で惹かれるのだ。

 何より、シングル不遇のこの時代に多大なコストをかけてシングルキャンペーンを作ってくれたことに感激せずにはいられない。ちょっとくらい出来がヘボくても許すよ俺は。
 すでに最新のゲームプレイトレーラーでは敵が不自然に棒立ちだったりと怪しい場面が散見されるが、その程度の不安要素で俺を止めることは出来ん。こちとら長年ヘボゲーマーやってますからね。棒立ちAIとかむしろ「ご馳走になります」と手を合わせて美味しくヘッドショットしますよ。味方兵士が棒立ちだったら音速でブチ切れると思うけど。

 冗談はさておき、管理人がBF1シングルに期待する2点について書いてみることにする。


●戦場の一兵士
 このゲームプレイトレーラーでユニークなのが、死亡するとチェックポイントからやり直しになるのではなく、プレイキャラが別の兵士に切り替わってプレイが続行される点だ。
 元はBF2のシングルで採用されたシステムらしいが、BF1では死亡時にその兵士の姓名・生没年が表示されるなど「戦場の一兵士」という演出に昇華している。

 キャンペーントレーラーの「1000人に1人」という台詞は選ばれし1人という意味ではなく、文字通り「大勢の中の1人」という意味だろう。弾丸の一発、燃料の一滴と同じように、それひとつは無に等しいちっぽけな存在だ。だがそんな彼らにも名前があり、生きてきた時間がある。決して主人公ではない彼らにもそれぞれの物語がある。その物語がどのような結末を迎えるかは、プレイヤーの手にかかっている…ということだろう。
 「戦場の一兵士」にフォーカスしたシューターはCODをはじめいくつもあるが、このような形でゲームシステムに落とし込んだ例は稀ではないだろうか。とても良いアイデアだと思います。シナリオやビジュアルが添え物ではなく、システムと一体化したゲームというのは美しいものだ。

 ゲームプレイ的には「ゴリ押しでもゲームが進行してしまうのでは?」という懸念もないではないが、ステージクリア時に自分が死なせた兵士たちの名簿とか出たら精神的にダメージ食らいそうだし、心情的に「死なずにクリアしてやろう」というモチベーションを上げられるかもしれない。
 管理人はBFシリーズのシングルを最高難度までやり込んだことはないのだが、CODのベテランクリアの場合で考えると……おそらく一個中隊(200名弱)はヴァルハラ送りになっている。おお…神よ、このヘボゲーマーを赦したまえ。

 さすがにカットシーンに登場するような人物は死んでそれきりということはないだろうから、この仕様は一部のステージだけだと思われる。だがある意味ではこのパートこそ最も「戦場」という舞台設定に忠実であり、かつBFらしいといえる…ような気がする。 


●今作のヒロイン?
 BF4やBFHにもそれぞれシナリオに大きく絡む女性キャラが登場したが、今作でも顔に刺青のある遊牧民の女性戦士が登場する。
 管理人は公式で説明されるまで女性とは気づかなかったが、今回のトレーラーではわりと美人ぽい造形になっている気がする。今までの描かれ方は勇ましさを前面に出していたが、実は美形だったのかもしれん。少なくともBF4のハンナよりカメラ映りはいい。格段に。




 彼女はベドウィン族の女戦士で、「アラビアのロレンス」と共にオスマン帝国とたたかうゲリラとのこと。
 ベドウィン族といえば、何かで読んだ「誤って皿を割っても『この皿は今日割れる運命にあったのだから自分の過失ではない』と言い張る価値観」の人たちというイメージしかなかったが、WW1の観点からみると「剽悍な砂漠の民」という側面もまた見えてきて興味深い。

 あれこれ検索していると、「100年前のベドウィン族の女性」の写真が見つかった。



DNA-100年以上前の北アフリカや中東のかなり貴重な女性写真



 顔の刺青といい、BF1の彼女とかなり近いね。こちらの方が5割増しくらいコワモテな感じだが。
 絵画でも『ベドウィン族の女』という作品があるが、こちらはうってかわって柔らかい印象の美人さんだ。


ルイス・リカルド・ファレロ『ベドウィン族の女』



 ルイス・リカルド・ファレロは19世紀のスペイン出身の画家で、むっちりセクシーな裸婦画に定評がある。検索すれば分かるが、官能的かつ神々しい裸体描写が実に素晴らしい。この人キャラデザ担当でギャルゲー作ってほしいくらいだ。

 話がそれたが、BF1には綺麗めのヒロインもいるっぽいぞ!という点でも期待したい。劇中ではヒロインらしからぬ扱いを受けているようだが、頑張ってほしいね。




(1:28あたりから)



追記:
 キャンペーンには歴史上の人物が登場するとかねてから報じられており、今回のトレーラーでも「アラビアのロレンス」らしき人物が登場している。もちろん他にもいろんな人が出てくるだろうし、世界史的に外せない「あの人物」の登場も期待される。

無念 Name としあき 16/05/09(月)18:26:41 No.406492250返信する
こんなところに冴えない顔の画家目指していたドイツ兵が
どうしよう

無念 Name としあき 16/05/09(月)18:28:57 No.406492601返信する
>こんなところに冴えない顔の画家目指していたドイツ兵が
明言はされなくてもちらっと顔出しぐらいはありそうだよな

無念 Name としあき 16/05/09(月)18:31:39 No.406493063返信する
>こんなところに冴えない顔の画家目指していたドイツ兵が
>どうしよう

むしろ結構な武勲を立ててるキャラなので…

無念 Name としあき 16/05/09(月)18:31:48 No.406493096返信する
キャンペーンの的偵察通信兵にいそうだな画家





アドルフ・ヒトラー伍長

(正確には「伍長勤務上等兵」らしい)



 ドイツ軍側のキャンペーンがあるかどうかは分からないが、どこかでちょっとだけでも登場してくれると嬉しいな。
 第二次大戦を引き起こした張本人でもあるし、案外キャンペーンのラストでどーんと出てくるかもしれん。後味悪い終わり方になりそうだが、WW1だしそのくらいの苦味はあってもいいと思います。






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