グッドライジング!(←ゴキゲンな挨拶)
『ダークナイト』の衝撃からおよそ4年――。ついにノーラン版バットマンの完結編となる『ダークナイト・ライジング』が公開された。みんなもう観た? 観たよね? 管理人も観てきました。とても楽しみにしてたからね。
今年はアベンジャーズも控えているが、個人的な期待度はこちらがずっと高かった。バットマンが好きというのももちろんあるが、ベインの存在も大きい。スキンヘッドのマッチョで頭脳派のカリスマ悪党とか、管理人のために創られた萌えキャラとしか思えない。そりゃあ楽しみですよ。
で、感想。ダークナイトには及ばないが、2時間半超という長尺を感じさせない良作だった。ネットの感想で「俺の膀胱もライジングでした」という書き込みを10回くらい見た覚えがあるが、事前にちゃんとトイレに行っておけば座席で脂汗を流してもじもじすることなく楽しめるはずだ。
スクリーンの中で苦闘するバットマンと尿意と戦う自分を重ねて一体感を得たいなら好きにすればいいが、カタルシスを爆発させる際にはよくよく注意していただきたい。
冗談はさておきライジングだが、バットマン・トリロジーを締めくくる完結編として、そつなくまとめあげた点は高く評価したい。『ビギンズ』『ダークナイト』から繋がるバットマンの物語として悪くないエンディングだったと思う。
ベインに関しては終盤でややテンションダウンした感はあるが、まあ個人的には及第点。ヒース・レジャーが命を削って演じたジョーカーには及ばないが、知性と凶暴性を併せ持つヴィランとしてキャラは立っていた。
思えば『ダークナイト』はバットマンとジョーカーの戦いを通して悪意に翻弄される人間たちを描いていたが、今作では『ビギンズ』に続きバットマン=ブルース・ウェインの物語に回帰したといえる。「人はなぜ、落ちると思う?」という父トーマスの言葉通り、バットマンが立ち上がり、その伝説に幕を降ろすまでの物語だ。「ダークナイトの続編というよりビギンズ2」という評があったが、的を射ていると思う。
前作のような全編に緊迫感が満ちた作りではないが、真っ当なアクション映画として高いレベルなのは間違いないだろう。これから観に行く人へのアドバイスとしては、前2作でしっかり予習しておくことをお勧めする。
更に『バットマン・オリジナルムービー』も観ておけば、比較でさらに楽しめるだろう。意外に共通点が多いのだ。どっちもバットコプター出てくるし。
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