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14.06/21 その209
2015.E3雑感――なんか今年はすげーな!





 ゲーム展覧会・E3も終わったねぇ。
 今年は7月に『Batman:Arkham Knight』、10月には『Mad Max』『RainbowSix:Siege』と大作が続くのに、年内に『Fallout4』まで来るとかムニャムニャそんなに遊べないようグフフ…と涎を垂らしながら寝てる人もいるだろう。

 管理人は最初あまり期待していなかった…というかイベント自体を忘れていたのだが、終わってみるとここ数年でもトップクラスにワクワク感をかきたてられるE3だった。特に心に響いたものを5つ抜粋して所感を述べてみることにする。



『For Honor』



絶対バイキングなんかに負けたりしない!



 騎士・侍・バイキングが干戈を交える、ちょっぴりファンタジックな剣戟格闘アクション。昨年から今年にかけて『Shadow of Mordor』や『Bloodborne』、『Witcher3:Wild Hunt』など剣で戦うアクションゲームがちらほら出ているが、そんな中でもとびっきりに鋼臭いゲームだ。魔法もなく怪物もいない世界で、甲冑をまとった戦士が雄叫びをあげつつ斬り合い、殴り合い、ブッ殺し合うという無骨なチャンバラゲーム。こういう方向のゲームはありそうで意外に少なかったように思う。
 ドンパチ以外に興味が無いように思われがちな管理人だが、基本的に「戦闘」は全部好きなんですよ。マーシャルアーツもチャンバラアクションもガンファイトも、好き嫌いなく全部美味しくいただけます。
 相変わらず拳と拳の格闘モノは少ないが、チャンバラ重視のゲームがちょくちょく出てきたのは素直に嬉しいね。この『For Honor』は剣の重々しさを感じられる本格派のチャンバラアクションとして、個人的にすごく期待している。ちゃんと首も飛ぶしね!
 マルチプレイトレーラーを見ると雑魚兵士を豪快に蹴散らす一方、敵プレイヤーと戦う際には剣の構えを変えたりと独自の駆け引き要素を盛り込んでいるようだ。これはそれぞれの構えにジャンケンのような強弱があるとのことだが、クリエイティブディレクターによればこのゲームは「史実をベースにしている」そうなので、どうせなら中世ヨーロッパの剣術もフィーチャーしてほしいものだ。

 そういえば上のプレミアトレーラーでもマルチプレイトレーラーでも騎士がロングソードの刃の部分を握って敵をブン殴るシーンがあったが、『中世ヨーロッパの武術(著:長田龍太)』という本によれば実際に存在した技法らしい。






 “殺撃”と呼ばれる技で、「剣を上下逆に持つことで、剣の重心を移動させ、重量バランスを斧や棍棒に近いものに変えることで、打撃力を強化するのが第一の目的」だそうだ。柄でぶん殴る以外にも鍔を相手の剣に引っ掛けたりする使い方もあるのだとか。
 斬ることを前提とした日本刀では考えにくい技だが、西洋剣ならではの闘法として興味深い。西洋の剣術・格闘術は銃砲の発展とともに廃れてしまったが、中世からルネッサンス期にかけては実用的かつ理論的な武術が存在していたという。
 剣術シミュレータではなくアクションゲームなので高望みをする気はないが、できればそういう知られざる剣術も再現してくれるといいなぁと管理人はちょっと期待している。

 ちなみにこのゲーム、女性の戦士でもプレイできるようになるらしい。すごく硬派な男のチャンバラゲーといった雰囲気なのに、誇り高い女騎士とか剣の道以外何も知らない侍娘とかCatsle Stormのフレイヤちゃんみたいなバイキング娘とか出るんですかね。「史実をベースにしている」ってのはどの程度本気で言っているのが些か不安になるぞコレ。
 でもさすがにビキニアーマーな女戦士などは出ないだろうから、そのへんは二次創作の出番ですな。「絶対騎士なんかに負けたりしない!→殺撃には勝てなかったよ…」的なゴア同人がいっぱい出ると見たね。
 イビツな女性観に基づく冗談はさておき、チャンバラアクションに新風を吹き込みうる作品として今から発売が待ち遠しいです。今年のE3は(話題作ばかりとはいえ)続編やリメイクが多い中、貴重な新規作としても応援したい。




Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands』



今度はオープンワールドだ!



 Rainbow Sixと双璧をなしていたUBIの特殊部隊FPS「ゴーストリコン」がオープンワールドシューターに変貌。Rainbow Six:Siegeが建物内部の小規模戦闘という尖った変化を遂げたのとは真逆に「今のトレンド」に乗っかった形だが…理屈は抜きにすごい面白そうじゃないですか?
 すでに詳細が発表されているが、これは期待せずにはおれんよ。



ボリビアと南アフリカにインスパイアされたオープンワールド環境には、何百もの村とオブジェクティブ、ランドマーク、ユンガスの道として知られるデスロードやウユニ塩湖、山岳地帯、砂漠、熱帯雨林など、多彩な環境が存在する。

無数のミッションは、破壊活動から尋問、誘拐、暗殺など多数のアプローチでクリア可能で、困難な選択要素も含まれ、これによりゲーム世界の状況が変化する。

“Ghost Recon Wildlands”のオープンワールド環境は昼夜と天候の動的な変化を特色とし、全ての民間人とカルテルのメンバーには行動のスケジュールが用意されている。

Ubisoftによると、視界に入る全てのビークルは盗み、運転または飛行可能とのこと。



 どこがゴーストリコンだって声も聞こえてきそうだが、すごいやってみたいですよこれ。マジで。トレーラーでもドラッグ製造工場を「ロングレンジ」「ステルス」「アンブッシュ」の3パターンで攻略する様子が収められているが、もう今から動脈瘤が破裂しそうです。
 オープンワールドかつミリタリー色強めのシューターとしては過去に『マーセナリーズ』(2005)というゲームがあったが、オープンワールドでありつつ分隊指揮型というゲームはあまり聞いたことがない。今作は4人Coop搭載らしいのでそれ前提のデザインかもしれないが、ソロプレイでも「こいつは裏から襲撃、こいつとこいつは正面担当、俺は遠距離から狙撃」と戦術を練れるならきっと楽しいぞー。

 「特殊部隊モノでオープンワールド」というと奇抜に聞こえないでもないが、敵地に潜入しての秘密作戦となると目標まで結構な距離を移動せねばならないし、その途中で予想外のアクシデント(民間人に発見される等)も起きる。現場に到着してからも、事前に得ていた情報が違っていたり、目の前で状況が変わったりなど、計画通りにいかないことが珍しくない。特殊部隊員はそんな状況下でも臨機応変に対応できる能力を求められるわけだが、そういう要素をゲームに落とし込むならオープンワールド形式の方が理に適っているのかもしれない。
 どのようなルートで目的地まで移動するか? どのような戦術で攻めるか? 窮地に陥った時、任務を中止するか? あるいは危険を承知で続行するか? これらの選択がプレイヤーに委ねられるなら、特殊部隊モノとしてある意味リアルなゲームになるともいえる。

 まぁ細かいことは抜きにしても、こういう↓多彩なロケーションを見ると無条件に心が躍るよね!






 ついでに言うと、泥臭い雰囲気を前面に押し出しているのも個人的に好印象だ。前作『Future Soldier』は時代設定が2028年ということもあり、画面の至る所にAR(拡張現実)によるHUD演出が加えられるなどSF色が非常に強かったが、『Wildlands』は「現在から数年後」という地に足の着いた設定であり、SFっぽさはほぼ無い。Sci-Fiシューターを否定するわけではないが、このくらい土の臭いがする舞台の方がなんというか落ち着きます。

 ところで全然話は変わるんだけど、過去にエターナルメロディについて語った時「今リメイクするならこういう路線でいくべき」という例として『Future Soldier』を挙げたわけだが(→雑文112)、この『Wildlands』の方がエタメロ的じゃないか? 美しく広大な土地を4人で旅する開放感は、往年のエタメロファンが求めていたものとかなり近いと思うんだけど。
 今からでも遅くないから『エターナルメロディ・ワイルドランズ』を……何言ってるか分からない? うん、そうか。ならいいんだ。忘れてよし。




『Mirror's Edge Catalyst』



女子二年会わざれば括目して見よ



 一人称パルクールアクションのはしりである『Mirror's Edge』待望の続編。管理人も2年前のE3で発表された時からそれとなく注目していたが、今回新しく公開された主人公“フェイス”のビジュアルに驚かされた。




 誰ですかこの美人さんは。

 前のE3でもわりとマイルドな顔立ちではあったが、2年を経た現在は鋭さ・タフさを感じさせつつもカッコカワイイ感じになっており、どこに出しても恥ずかしくない美人さんにリファインされている。「クールでカッコいいおネーちゃんが三度の飯の次に好き」という管理人を狙い撃ちですよ。

 ちなみに1作目のフェイスさんはこんな感じだった。




 ちょっとテンプレなほどに「東洋人っぽさ」を強調した顔立ちであり、日本ではもっぱら「何このブス! すごいブス!」と大不評だった。管理人は「ブスは言い過ぎ」というスタンスだったが、それでもストレートに「美人」とは言い難い。
 もともと制作陣はフェイスというキャラクターを創るにあたって「鋼鉄のビキニを着ているような、セクシーなだけの女性キャラにはしたくなかった」という思いがあり、現実的な造形を目指した結果ああなったらしい。
 このあたりは日本と海外におけるキャラクター造形の哲学の違いが絡んでいると思うが、『Catalyst』のフェイスは両方を立てつつ上手い具合に軟着陸できたのではないだろうか。

 なおゲーム内容は「シューター要素を完全に排除」という部分が前作との違いとして挙げられており、戦闘もパルクールの延長という形で組み込まれているそうだ。トレーラーを観た感じだとマーシャルアーツに重きを置いているように感じられ、格闘FPSとして新たな可能性――というか2年前も同じようなこと書いた覚えがあるぞ。つまるところ中身についての情報はあんまり進展していないってことだ。
 とはいえ海外での発売日は来年2/23と決定しているので、これからどんどん新情報が出てくると思う。楽しみだね。




『Just Cause 3』



荒唐無稽? 非常識? だから何。



 スクウェアエニックスは洋ゲーのローカライズでたびたび問題を起こしているが、その中でも『Just Cause 2』(2010)のローカライズは特に悪名高い。管理人は未プレイだが、演出の変更にとどまらずゲームデザインに影響を与えるレベルの変更を行い、さらにそれを発売まで告知しなかったことで、ユーザーからボッコボコに叩かれた。
 まぁ一方では『Sleeping Dogs 香港秘密警察』を拾って育てたりもしているので、まんざら悪事ばかりというわけでもないが、それでも洋ゲー好きの間ではスクエニはあまり良いイメージがない。

 そんなこんなで管理人も『Just Cause 3』はノーチェックだったのだが…トレーラー観たらすんごく面白そうでビックリした。
 輸送機から車に乗ったまま降下してみたり、グラップリングフックとウイングスーツを駆使して飛び回ったり、攻撃ヘリで敵を橋ごと吹き飛ばしてみたりと、リアリズムをどこかに置き忘れてきたかのようなブッ飛び具合に度肝を抜かれた。ロケットに乗っかって空飛んでるシーンはコーヒー噴きそうになったよ。何それ魂斗羅!? 魂斗羅なの!?



 グラフィック的には特にすごいものではなく『Uncharted4』あたりと比べるとチープさが目に付くものの、それを補って余りあるほどゲームプレイ部分に惹きつけられた。

 中でもグラップリングフックがすんごく面白そうだ。よくある移動手段としての用途の他、2つの物体をワイヤーで繋いで引き寄せるという「ダブルフック」が創意工夫をモリモリ刺激する。
 前作にもあった要素らしいが、敵のヘリにワイヤーを打ち込み、もう片方を建造物に打ち込んで墜落させたりなど、工夫次第でいろんな破壊活動ができそうだ。
 『Red Faction:Armageddon』のマグネットガンに近いと思うが、オープンワールドということもあって応用度は非常に高そうに見える。こっちのトレーラーだとそのハチャメチャぶりが分かりやすい。




 ワイヤーをいくつも打ち込んで巨大な石油タンク(?)を動かして大惨事を引き起こしたりなど、想像以上にいろんな使い道があるであろうことが予想できる。実際プレイしたらグラップリングフックだけで延々遊んでいる自分の姿が容易に想像できる。絶対面白いよコレ。
 同じオープンワールドシューターでも『Ghostrecon Wildlands』とは地球の表と裏くらいに違うゲームだが、どっちもイイよね。
 海外では今年の12/1に発売とのことで、うまくすれば日本でも年内には出るかもしれない。スクウェアエニックスは前作の汚名を晴らせるよう頑張っていただきたい。




『Shadow Warrior 2』



ニンジャが4人くらい出て殺す!



 個人的に昨年のベストFPSだった『Shadow Warrior』の続編。
 ちょっぴりヘンテコな日本をフィーチャーした世界で、シャドウウォリアー「ロー・ワン」が刀と各種火器と忍術を駆使してデーモン共を肉片に変えてブチまける、アンストッパブルなFPSだ。プレイするごとに知能指数が下がりそうになるが、そんなもん関係ねぇ。敵中に飛び込んで回転斬りをかますと、落ち込んでいる時でもニコニコ笑顔になりますよ。
 こんな感じで↓





 2では4人Coopや自動生成ミッションなどの新要素が追加され、さらに70以上のブレード・銃器が登場するとのこと。前作の武器が刀を除き6種だったことを考えるとべらぼうな追加だが、さすがにオリジナリティ豊かな武器が何十もあるとは考えにくいので、「使い勝手は同じだがパラメータが違う」という形での差別化――悪く言えば水増ししているのだろうと思う。
 とはいえ上記のトレーラーを見ると同時に運用できる武器が8種に増えており、さらに刀の二刀流、爪、弓、レイザーディスク、ミニガンといった新しい武器が目につくので、戦闘スタイルは前作以上に豊富になるであろうことは間違いない。
 また地味に2段ジャンプが追加されており、屋根の上をひょいひょい移動しながら戦うなど戦闘空間が縦方向に広がっている。Coopでは屋根の上から弓矢で地上の味方を援護したりしていたし、武器の追加以上に戦い方のバリエーションが増えているように感じられて、これまたスゲェ面白くなっていそうだ。
 あとゴア描写もパワーアップしているそうなので、そのへんも期待せずにはいられない。「ブレードは頭や手足を切断し、重火器では巨大な獣に風穴を空けます」とアナウンスされているが、刀の軌跡そのままに部位を切断できたり、撃ったところと寸分違わず穴が開いたりしたら最高だな。

 ロー・ワンが前作にもまして胡散臭くなってる感はあるが、仲間もイケメンぽいし萌え方面でもパワーアップしてそうです。ゴア同人方面でも需要はあると見たね。



 前作同様ローカライズは期待できないけど、コレと同じくゴア方面に全力投球してる『Doom』は日本でも発売するという暴挙をやらかすというし、ひょっとするとShadow Warrior2も一発逆転があり得るかもしれない。
 でも仮にローカライズしたとしてもゴア描写は何らかの制限を受けるだろうし、そのせいでサーバーを隔離されてろくにCoopできないということになっても困るので、海外版を買うのが一番いいかなーとは思う。


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 以上、上記5つに特に心を惹かれたわけなんだけど、実際順位をつけるのが難しいくらい楽しみな作品が目白押しだった。『Fallout4』や『Doom』といった大作は言うに及ばず、これまで名前しか知らなかった『Uncharted 4:A Thief's End』もトレーラーを見たら「何コレすごくない?」とアンテナが立った。
 『Star Wars Battlefront』も最初はあまり食指が動かなかったけどトレーラーを見るとやっぱり面白そうだし、10月発売の『Mad Max』『RainbowSix:Siege』も、新たなプレイ動画でさらに期待を掻き立てられた。何だかもう色々と悩ましくて困るね。
 そういえば去年発表された『Homefront:The Revolution』は今回全く音沙汰なかったけど、どうなってるんだろうね。まぁアレは別にいいか。

 一方でXboxONEだが…一番の期待作であるはずの『Gears4』は「うーん…?」という感じが拭えなかったな。どこからどう見てもGOWなんだけど、あまりにもいつものGOW過ぎてパッと見で分かるようなパワーアップさが感じられないのが原因だろう。まぁリリースまでかなり日があることだし、今までにない要素なども今後お目見えすることと思う。
 OneはXbox360との下位互換というユーザー的にすごくありがたい機能が追加されているし、今後も頑張ってほしいところだ。

 とりあえず2016年もイキのいいアクションゲームが山盛りで管理人は満足です。今年もまだ半分を過ぎたばかりだが、すでに来年が待ち遠しいぞ。まぁ年内から大作ラッシュが始まることだし、じっくり待つとしますか。今月は『ホットライン マイアミ Collected Edition』に期待だな!




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