アメリカ兵など恐れるに足りない。所詮は、剣と弓で戦うおとぎ話の戦争しか知らない、何も知らないひよっこどもだ。
火と煙に覆われ、タイヤとエンジンが唸りをあげ、そして榴弾に引き裂かれ、毒ガスに喉を焼かれる戦争など、連中は知りもしないだろう。
この塹壕を掘る時、俺たちが掘ったのは人の手足や頭がい骨やヘルメット、激しい殺し合いの名残りを含む土だ。
連中もすぐに現実を思い知ることだろう。
――Battlefield1 オペレーション『地獄の制圧』
ドイツ軍兵士のモノローグ
ドイツ軍兵士のモノローグ
やっぱりドイツ軍は凄味が違うぜ…。WW1のドイツ軍を使う機会はこれが初めてなわけだが、不思議と「アイツらが帰ってきた」感があるね。やっぱりFPSの悪役はドイツじゃないとな!
さておき、昨年はFPSの当たり年といえるほど話題作が多かった。管理人も地獄の底から宇宙の果てまで方々で戦争に明け暮れていたわけだが、今のところ一番時間を費やしているのは『Battlefield1』だ。
いろいろ体験版やフリープレイのタイトルも落としてはいるのだが、まったく手を付けられない有様。今日こそはFF15の体験版やるぞ! イケメンパーティでドライブしてリア充気分を味わうんだ! と意気込んでいても、ふと気づくとこんなことになっている。
…まぁこれも(攻撃目標までの)ドライブには違いないし、そんなに変わらないかな。BF1の兵士はわりとイケメン率高いし、もうこれが俺にとってのFF15でいいやという気になっている。
画像の兵士はオーストリア=ハンガリー帝国軍だが、他の陣営も味があっていいなと思う。
ドイツ帝国軍。なぜか偵察兵(中央と右端)は黒人兵。アスカリ?
これらの画像は分隊の確認画面なのだが、4兵科が均等にそろうとすごく見栄えがする。自分や他の兵士のキャラモデルを観察できる機会はめったにないから、こういう演出はとてもありがたい。何よりカッコいいしね。
上に載せていないアメリカ軍とオーストリア=ハンガリー帝国軍はそれぞれ英国・ドイツとかぶり気味なのが少々惜しいが、いずれも従来の古臭いイメージを覆す魅力あるキャラモデルだと思う。個人的な感想だが、オシャレ度でいえばFF15のイケメン達よりBF1のソルダート(イタリア語で兵隊)連中の方が上だと思います。個人的にはね。あくまで管理人個人としては。
あとFF15にあってBF1にないものは……胸の谷間を強調する美少女整備士?くらいか。幸い戦車兵の見た目が整備士っぽいからこれで我慢するか。
仮面が不気味? バカ言えカッコイイだろ。これは戦闘中に破片から目を守るためだそうだが、顔が見えないってことは「実は女の子」という説も成り立つと言えなくもないわけだ。もうお色気担当はこいつでいいや(投げやり)。
こんな感じでいろいろ精神的に脱線しつつもBF1を満喫しております。BFシリーズはBFBC(2008)からずっとやっているが、今作はすごく楽しい。時には5キル15デスでスコアはケツから2番目、みたいなことになって「ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙!!!」と転げ回りつつ煩悶したりするが、たまには「お、今の俺ちょっとカッコよくない?」的なプレイができることもある。そういうプレイはビデオクリップに撮っておいて、あとから見返してニヤニヤします。いい時代になったもんだぜ。
今後あれこれBF1ネタを出していく予定だが、それに先立って2カ月遊び続けてきた感想をまとめておく。BF1とFF15どっちを買おうか迷っている人は参考になるだろう。
もちろん嘘なので本気にしないように。
(1)銃撃戦――より近くなった戦場
(2)キャラ萌え――戦いの犬が野に放たれる
(3)巨大兵器――差しのべられた手
(4)コーデック――今日から使えるWW1うんちく
まとめ――しばらくは塹壕生活でいいや
(1)銃撃戦――より近くなった戦場
WW1が舞台というわりに「良くも悪くもいつものBF」といわれるBF1だが、微妙に変わったところもある。ひとつは交戦距離が近くなったことだ。
前作まではアサルトライフルが近〜中距離をカバーできたし、近距離型のSMGもそれなりに中距離でも戦えたが、今作はそうもいかない。フルオート武器は弾の拡散が大きかったり発射レートが低かったりで、軒並み中距離では決定打に欠ける(百年前の銃だから仕方ないね)。
特に攻撃の要となる「突撃兵」は基本装備がSMGかショットガンと近接特化になっており、いきおいそのサポートに回る援護兵と看護兵も戦場に近づくことになる。その結果、奪い合いの焦点となる拠点周辺には敵も味方もわらわらと集まり、集団vs集団の大規模なぶつかり合いが起きやすくなった。マップにもよるが、ドンパチの賑やかさではおおむね4より上ではないだろうか。
これは各兵科の連携がしやすいというメリットも同時に生んでいる。周辺に味方が多いため弾薬パックや救急パック(正確には包帯ポーチ)の補給もしやすいし、蘇生してもらうチャンスも多い。おかげでラジオチャットで「ありがとう」を言う回数が増えました。ドイツ語でありがとうは「ダンケ」ですね。今の管理人ならネイティブ並みの発音で言えそうです。あと「ザニテーター(衛生兵)!」(←涙声で)も上手に真似できる自信がある。ドイツ旅行で急病になった時に使えるだろう。
冗談はさておき、今作は弾薬や救急キットを要求するアイコンが見やすくなったこともあって野良でもそれなりに横の連携ができる(気がする)ようになった。WW1において過酷な塹壕体験を共有した兵士同士のつながりを「塹壕共同体」というそうだが、BF1でもプレイヤー(野良含む)のつながりが強化されたのは大きな進歩といえるだろう。
(2)キャラ萌え――戦いの犬が野に放たれる
各陣営のキャラがかっこいいというのは冒頭でも書いたが、今作から登場となった3種の「エリート兵」もそれぞれ特色があって最高だ。鎧に身を包んで機関銃をブッ放す「警戒兵」、鋼鉄をも貫く対戦車ライフルを携えた「対戦車兵」、説明不要の掃除屋「火炎放射器兵」と、ゲームにメリハリをつけるだけでなくキャラクター的にも光るものがあり、BF1の世界観をさらに魅力的にしている。