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17.01/11 その250
Battlefield1――分隊長ブルース・黙って俺について来い





 つい先頃、BF1でランク65に到達しました。現在の階級は中尉。プレイ時間で比較するとBF4よりも速いペースでの昇進です。



さっさとBFHも対応しろ



 この分なら最高ランクの階級にも手が届きそう……と、ここまで書いて気が付いたが、今作では「大佐」が最高位なんだな。
 BF4では陸軍軍人としての最高位「大将」まで用意されていたが、今回は佐官どまり。ま、別にいいけどね…。新兵だろうが士官だろうが、BFソルジャーとしての役目が変わるわけでもない。戦車に踏まれたり芋スナにヘッドショットされたり、永遠に一兵士として戦い続けるのがお仕事です。その意味で我々は戦場の囚人といえるかもしれない。


たといこの病は治ったにしても戦場は大いなる牢獄である。いかにもがいても焦っても、この大いなる牢獄から脱することはできぬ。
田山花袋『一兵卒』



 まぁゲームだから一兵卒で上等なんだけど、なんつーかモチベーション的にちょっと悲しいよな。ひょっとするとWW1における兵士の消耗品っぷりを表しているのかもしれんな…。

 そこでふと思ったんだが、ミリタリー系のゲームの中でも『艦これ』とか『編隊少女』とか『りっく・じ・あ〜す』といった萌え系ソシャゲだとプレイヤーの地位が最初から高いよね。「提督」とか「司令官」とかさ…。
 これらは美少女ユニットを指揮するSLGなのだからそういうポジションも納得だが、一兵卒として多少の妬ましさを感じないでもないな。やつらはきっと敵の砲火から涙目で逃げ回る現場の悲哀など知らないだろうし、立場にものをいわせて美少女ユニットを手籠めにするのも日常茶飯事に違いない(味之介くんそれはエロ同人の話ではなくて?)。

 まぁ管理人も提督だったことはあるのだが(→雑文80雑文85)、今の俺は一兵卒。拠点から前線まで延々走り、その途中で狙撃されてまた出撃画面に戻されるしがない三等兵でしかない。同じミリタリーゲームのプレイヤーなのにこの格差!

 でもよく考えれば、司令官とまではいかなくても「分隊長」になることはできるな。部下に美少女がいるわけじゃないけど、分隊員からはちゃんと「軍曹」って呼んでもらえるし。「軍曹、何か命令は!」「軍曹、俺たちはどうします?」とか、BF4よりも言い回しが若干丁寧になっているのもポイント高い。美少女に萌えボイスで甘えられるより兵隊どもの野太い声の方が落ち着くよ。分隊としての絆が深まる気がするしね。ハハハ…。目からハイライトが消えてる? 余計なお世話だ。

 WW1当時に分隊(Squad)という呼称があったかどうかは分からないが、大戦後期のフランスではすでに小隊を半分に分けた「戦闘群」という単位での戦術が確立されていたそうだ。これは軽機関銃を核に互いに援護しつつ制圧前進するというもので、現代における歩兵戦闘の基本「ファイア&ムーブメント」の原型なのだとか。
 戦闘群を率いる部隊長には前線で臨機応変に動けるだけの権限が与えられていたというから、WW1も後期になると歩兵戦もかなり機動的になっていたようだ。「号令で一斉に突撃しては機関銃に薙ぎ倒される」というのがよくあるイメージだが、実際はあれこれと試行錯誤し、その中から現代にまで通じる戦術の原型が生まれていったわけで、つくづくWW1は奥が深いと思わされる。

 こういった史実を踏まえればBF1の分隊員にも愛着が湧くというものだ。BF1は美少女兵士を集めて愛でるゲームでは無論ないが、生死を共にする仲間との絆は、提督と艦娘のそれよりはるかに強いといえるだろう。
 問題は…部下も生身のプレイヤーなので、命令を聞いてくれる保障がまるでないことだ。分隊長の主な仕事は各拠点の攻撃/防衛指示を出すことだが、全く無視されて分隊員がそれぞれ好き勝手な方向に行くことは珍しくない。どいつもこいつも自由を謳歌しやがってお前らフリーダム・ファイターズか! と叫びたくなる。なぜ団体行動ができないの? 一匹狼気取りなの? ゆとり世代なの? 誰にも縛られたくないと逃げ込んだこの鯖に自由になれた気がした十五の夜な世代なの?(それはゆとりじゃなくてオッサン)
 さらにタチの悪いものとして、命令に対して「いいとも!」と元気よく返しながら別の拠点に行くやつもいる。管理人のことだが。

 現実なんてこんなもんです。仲間? 絆? そんなものは弱者の馴れ合いを美化した戯言に過ぎない。戦場で最後に頼れるのは銃剣かスパイク付き棍棒だ。塹壕共同体など知ったことか。




肉団子にしてやる(再掲)





 ちょっと冷静になって読み返してみたが…こういう開き直りはよくないな。出世できないことを愚痴ったり、部下の態度にふて腐れたりするのは責任ある大人として褒められたものではない。自分の本分を全うし、頼れる人物になってこそ部下の信頼も得られるというものだろう。艦これだって階級を盾に艦娘に関係を迫るのが主旨ではないはずだ。

 よし。今日から俺は分隊長にふさわしいプレイヤーになる。具体的にはちゃんと拠点攻撃or防御命令を出す! 今まで自分のことにかかりきりでうっかり忘れがちだったけど、まずはこれを徹底していこう。それから無闇に突っ込むのをやめる。他の分隊員がやられても自分だけは最後のリスポン地点になるよう粘っていこう。
 存在感薄い分隊長だけど、まずはできることから始めていこうと思う。



 艦これみたく部下にスキンシップと称してセクハラするのは2次創作で補完しますので、誰か執筆よろしく。あ、部下の兵士は女の子に改変しといてください。イギリス軍看護兵は『Overwatch』のシンメトラみたいな褐色美女でお願いします。




イギリス看護兵。カレー好きそう




追記:
 今回の更新に当たって『艦これ』をはじめとするソシャゲのPVなどを見てみたのだが、最も戦闘シーンがカッコ良かったのは『編隊少女 フォーメーションガールズ』だった。ちゃんと戦闘機が出てドンパチしているところが好印象。




1:30あたりから戦闘シーン




 戦闘機同士のドッグファイトでありつつコマンドバトルというユニークな方式であり、その点でも興味をそそられる。
 レシプロ機を扱ったゲームといえば『IL-2 Sturmovik』シリーズなどの硬派なフライトシムが存在するが、例えばエースコンバットのような敷居の低いものは少ないのが現状だ。機銃でのドッグファイトはロックオンミサイルを叩き込む現代戦とは別種のカッコ良さと爽快感があるので、もっと裾野が広がってもいいと管理人は常々思っている。

 ま、今のところはBF1の複葉機で満足しておくか。スティック操作を左右入れ替えるとエスコン風味になるので、練習次第でなんとかいけそうな気になる。飛行機は初心者もいいところなので、爆撃機を後ろから攻撃してるとエースコンバット3の例のシーンみたくなるけどな。




例のシーン



 3回くらいやったかな…。コレ結構みんなやらかすようで、自分が操縦している爆撃機に敵が追突してきたこともある。複葉機は厚みがあるから仕方ないね。
 もともとエスコンも上手い方ではなかったので先行き不安ではあるが、映画『フライボーイズ』のキャシディ先輩目指して頑張ろうと思います。




※過去のBF更新

雑文その249・Battlefield1――中間地帯(ノーマンズランド)で会いましょう

雑文その247・Battlefield1――“従”としてのシングル

雑文その246・Battlefield1――俺たちは皆1000人の中の1人

雑文その242・Battlefield1――金のシャベルと銀のシャベル

雑文その241・Battlefield1――過去からの挑戦

雑文その223・1までの距離 〜えふぴーえす・キルデス・ブルース〜

雑文その222・Battlefield:Hardline――走らなあかん、夜明けまで

雑文その220・Battlefield:Hardline――悪党たちの夜明け前

雑文その208・Battlefield:Hardline――続・悪党たちの午後

雑文その207・Battlefield:Hardline――悪党たちの午後

雑文その203・Battlefield4――今夜もBugってハニー

雑文その196・Battlefield4――オープンβだよ全員集合!

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雑文その54・「バトルフィールド・バッドカンパニー」ジョーク集



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