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ら行

 【リベリオン-反逆者-】(映画)
 【リステリン】(小説関連)
 【LAコンフィデンシャル】(小説)(映画)


リベリオン-反逆者-
 (映画)


 カート・ウィマー監督。原題は「EQUILIBRIUM」。
 「感情こそあらゆる悪徳の根源」と考える政府によって感情の発露・表現が禁止された近未来社会が舞台。主人公プレストンは「感情違反者」を取り締まる政府のエージェントだったが、実は違反者であった同僚の処刑や、同じく違反者であるメアリーとの出会いによって徐々に政府に疑いを持つようになる。
 『1984年』や『華氏451度』といったディストピア小説をモチーフにした物語だが、この映画を一躍有名にしたのは主人公の使う究極武術「ガン=カタ」によるアクションである。銃撃に武術の「型」を組み合わせたこの戦闘術のインパクトは強烈で、特に日本において多くの中毒者を生み出した。

 ガン=カタの詳細は別項に譲るが、日本のサブカルチャー界隈で受けた最大の理由は「銃」によるアクションにこれまでなかったヒロイックな演出を持ち込んだことが最大の理由ではないかと思う。刀のチャンバラさながらの派手な立ち回り、武術の構えを意識した“溜め”の画などが、結果的に日本人好みのカッコ良さを成し遂げていた。
 今でこそガン=カタの露骨な模倣はほとんど見なくなったが、日本のサブカルチャーでガンアクションもの、特に二挺拳銃が市民権を得るに当たって本作の果たした功績は大きい。

関連:【1984年】  【ガン=カタ】  【二挺拳銃】


リステリン
 (小説関連)(出典:ビッグ・ノーウェア、その他)
 激烈にマズいことで有名らしいうがい薬。「ビッグ・ノーウェア」ではこれを愛飲するベーシストが出てくる。口に含んでうがいをし、そのまま飲み込む。ベースケースの中にリステリンを常備しているあたり、本当に好きらしい。いろんな意味で問題がありすぎる人物だと思うが、風邪だけはひかないと思う。
 管理人はまだこのうがい薬にお目にかかったことはない。近くの店で見かけることがあれば、実際に試してみようと思う。
 間違っても飲んだりはしないけど。

関連:【チャンピオンの朝飯】  【ビッグ・ノーウェア】


LAコンフィデンシャル
 (小説)(映画)
 映画版

 1950年代のロサンゼルスを舞台に、警察機構、そして人間の暗部を描く「暗黒のLA四部作」第3弾。ジェイムズ・エルロイ作。
 主人公となるのは歪な上昇志向を持つインテリのエドマンド、女性に暴力を振るう輩を異常に嫌悪するバド、ハリウッドとのパイプを持つジャックの3人の刑事で、彼らは深夜営業のコーヒーショップで起きた猟奇殺人事件を端緒に、警察機構に潜む巨悪に直面することになる。
 なおジャックが精神的に追い詰められていく下りの断裂した文章は最終作『ホワイト・ジャズ』にさらに濃厚な形で受け継がれ、狂気的な文体のひとつのスタイルを作り上げた。

 本作は映画化されているが、上下巻からなる長大な原作を2時間の枠内に収めるため、特にエドマンドの設定が大幅に変えられている。

関連:【暗黒のLA四部作】  【ダドリー・スミス】  【エドマンド・エクスリー】  【デントン】  【バド・ホワイト】