頻出用語集
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た行

 【ダドリー・スミス】(小説)(人物)
 【チャンピオンの朝飯】(小説)(キメ台詞)
 【天国に近づいた】(ゲーム)
 【TPS(てぃーぴーえす)】
 【デントン】(小説)(人物)
 【特0号噴進弾ヴァラーハ】(ゲーム関連)
 【トップ・ダラー】(映画関連)
 【ドラゴン(パンツァードラグーンシリーズ)】(ゲーム関連)
 【ドリーム・ア・ドリームランド】(小説関連)
 【トリゴラス】(絵本)


ダドリー・スミス
 (小説)(人物)
 本名ダドリー・リーアム・スミス。通称「クレイジー・ダッド」。LA市警の警部補で後に警部。アイルランド出身の大男で、叩き上げの有能な刑事。しかしてその裏の顔は「暗黒のLA四部作」裏の主人公とでもいうべき邪悪な人物。
 映画版『LAコンフィデンシャル』ではジェームズ・クロムウェルが演じたがこちらは知性派といった感じであり、「クレイジー・ダッド」とあだ名されるような凶暴性を備えていた原作のイメージとはやや異なる。

 映画版ダドリー・スミス
 原作版ダドリー・スミス(イメージ)

 もっとも映画版は原作とかなり設定が違うため、イメージが異なるのは彼に限った話ではない。別のタイトルで主人公を務めたこともあるバズ・ミークス(下写真の右の人物)がほんのチョイ役になっているのと比べれば些細な変更といえる。

関連:【暗黒のLA四部作】  【LAコンフィデンシャル】


チャンピオンの朝飯
 (小説)(キメ台詞)
 ホワイト・ジャズではトミー・カフェスジアンがビールを飲み干した時に言った台詞。これは別にどうってことはない。ただ、ビッグ・ノーウェアに出てくるアル中のベーシスト、チェスター・ブラウン氏は、うがい薬を飲んでこの台詞を吐く。
 主人公の一人、ダニーは彼から情報を聞き出すために「チャンピオンの昼飯代だ」と金を握らせるが、チェスターは「俺は夕飯も食うんだぜ」と上乗せを要求してくる。まさか三食うがい薬じゃねえだろうなコイツ。

 ブルース・ウィリス主演の「ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ」という映画があるらしいが、関連は不明。

関連:【ビッグ・ノーウェア】  【リステリン】


天国に近づいた
 (ゲーム)
 MAX PAYNE第3章「A Bit Closer to Heaven」の日本語訳。PC版を日本で発売したP&Aの公式ページによるもの(現在は削除されている)。ちなみにPS2版では「天国への階段」になっていた。

関連:【地獄での寒い日】  【MAX PAYNE】


■TPS(てぃーぴーえす)
 →
TPS(Thard Person Shooting)


デントン
 (小説関連)(出典:LAコンフィデンシャル)
 キャル・デントン。LA市警、詐欺課の刑事。「ナイト・アウルの虐殺」の容疑者探しで、ジャック・ヴィンセンズと臨時のコンビを組む。ここだけにしか出てこない端役だが、暗黒のLA四部作中、おそらく唯一の二挺拳銃使いなので、ここに名を記しておく。ちなみに武装は38口径(制式拳銃?)と、足首に付けていたオートマチック。

関連:【LAコンフィデンシャル】  【二挺拳銃】


特0号噴進弾ヴァラーハ
 (兵器)(出典:AZEL-パンツァードラグーンRPG-)
 『AZEL-パンツァードラグーンRPG-』において、帝国軍がある町を壊滅させるために使用した一種の弾道ミサイル。通常は水面下に格納されており、起動の際は浮上して発射される。
 発射のプロセスは我々の常識でいうミサイルとは大きく異なっており、滑走レールを使用して離陸、以後は自律飛行にうつり目標まで飛翔するという流れになる。なお離陸まではブースターユニット(有人)が加速を補助しており、十分な速度がついた段階で弾頭部を切り離すようになっている。
 主人公とドラゴンは町の壊滅を防ぐため、離陸・飛行するヴァラーハに追いすがり破壊を試みるが、目標到達までのタイムリミットが存在することもあり、全編通して緊迫感あるボス戦のひとつである。

 『AZEL』の敵キャラは大きく分けて2種類あり、ひとつは旧世紀に創られた生体兵器である「攻性生物」、もうひとつは旧世紀のテクノロジーを復活させて圧政を布く「帝国」の兵器群である。
 この特0号噴進弾ヴァラーハは帝国兵器の中でも強いインパクトを持つが、この他にもヴァラーハの前哨戦となる「空中城砦艦ヴリトラ」、皇帝の玉座でもある「旗艦グリグオリグ」などなど、完全に「STGのボスキャラ」としての偉容を誇る兵器が多数登場しており、RPGとしての『AZEL』の異端さを際立たせていた。

 ちなみに「ミサイルを追撃する」というシチュエーションはPSの『エースコンバット2』などSTGではしばしば登場する。リアルでも巡航ミサイルは亜音速で飛行するものが多いため、戦闘機の空対空ミサイルでも撃破できないことはないらしい。
 ただし大陸間弾道ミサイルはちょっとケタが違い、大気圏再突入時の速度はマッハ20(おおよそ時速24,000km)を超えるそうだ。すごすぎて意味わからないね。

関連:【AZEL-パンツァードラグーンRPG-】


トップ・ダラー
 (映画関連)(出典:クロウ-飛翔伝説-)


 映画『クロウ-飛翔伝説-』の黒幕で、街を仕切るギャングたちの顔役。マイケル・ウィンコットが演じ、悪のカリスマにふさわしい存在感を発揮した。
 原作では末端の麻薬を扱う小悪党にすぎなかったが、映画版ではより大きな組織をまとめる大物として描かれている。製作のジェフ・モストと脚本のジョン・シャーリーによる音声解説によれば、地上げを行う“企業ヤクザ”とのこと。それらしい癒着が劇中で描かれるわけではないが、主人公たちの新居に押し入るギャングたちが「住宅局の使いだ」と名乗ることからそれと推察できる。

 狡猾な悪党でありつつも本質的に混沌を好んでおり、自らが始めた放火が模倣者によって慣習化するのを嫌うなど、常人には理解しがたい哲学を持つ。主人公エリックが次々と手下を殺していること知っても、手下を失うことよりエリックの動機やその不死性について興味を持っていた。
 また「人間のパワーは眼に宿る。眼さえ手に入れればその人間に用はない」 などの台詞に見られるようにオカルティズムにも足を突っ込んでいるが、これは彼の情婦であり占い師でもある腹違いの妹(マイカ)の影響も少なくない。
 劇中においてエリックの復活と復讐は「過ちを正す」という一種の秩序にもとづいたものとして描かれるが、トップ・ダラーはその対となる混沌の申し子という立ち位置になる。

 なおラストでは背中に日本刀を背負い、二挺拳銃をブッぱなすというデビルメイクライみたいなスタイルを見せてくれるが、彼がやるとそれなりにサマになっている。

関連:【悪魔の夜】  【クロウ-飛翔伝説-】

ドラゴン(パンツァードラグーンシリーズ)
 (ゲーム関連)(出典:パンツァードラグーン)
 3Dシューティング「パンツァードラグーン」シリーズに登場する主人公の相棒であり、乗り物であり、もうひとりの主人公ともいえる存在。
 パンツァードラグーン(装甲竜騎兵)の名の通り、外殻に覆われた翼竜のような外見であり、他作品に登場する一般的なドラゴンとは雰囲気が異なる。また攻撃手段も一般的なブレス系ではなくロックオンレーザーであり、この点でも風変わりなドラゴンである。

 パンツァードラグーンの世界ははるかな昔(旧世紀)に生み出された生物兵器“攻性生物”が人類を脅かしているが、そのうち世代を経て野生化したものを変異種、かつての姿を保ったものを純血種と呼ぶ。ドラゴンも純血種に含まれる攻性生物だが、「乗り手」と呼ばれる人間とともに他の攻性生物へと立ち向かう異端の存在である。
 シリーズ3作目『AZEL-パンツァードラグーンRPG』で明かされたところによれば、ドラゴンは元々「塔」と呼ばれる地球規模の環境調整装置の守護者として創造された攻性生物である。だがパンツァードラグーン代々の主人公が乗るドラゴンは「塔」を破壊することを目的に産み出された「異端のドラゴン」であり、『AZEL』ラストでは主人公のエッジと共に、全ての塔を管理する中央制御システム「セストレン」へと乗り込んでいく。
 パンツァードラグーンシリーズは異端のドラゴンたちがその“乗り手”に選ばれた人間と共に使命を達成せんとする物語であり、ある意味ではドラゴンこそがシリーズの真の主役ともいえる。

関連:【AZEL-パンツァードラグーンRPG-】

ドリーム・ア・ドリームランド
 (小説関連)(施設)(出典:LAコンフィンデンシャル)
 エドマンド・エクスリーの父、プレストン・エクスリーが建設した夢の一大テーマパーク。ねずみのムーチー、アヒルのダニーなどの愛らしい(という設定の)マスコットキャラクターがお出迎えしてくれる。…が、劇中ではムーチー役の俳優がホモだったり、ムーチーとダニーのお面をつけた暴漢が出てきたりするので、このロマンチックな名称も悪夢じみて聞こえる。

 言うまでもなくディズニーランドをモチーフにした架空の施設であり、物語の舞台である「暗黒のLA」ではディズニーランドは存在しないことになっているはずなのだが、次作『ホワイト・ジャズ』ではほかならぬエクスリーの口から「ディズニーランド」という単語が飛び出した。しっかりしてくれよエルロイ。

関連:【LAコンフィデンシャル】


トリゴラス
 (絵本)


 長谷川集平による絵本。
 夜、窓を揺らす風の音に不吉なものを感じる少年。あれはひょっとして、怪獣の声ではないだろうか。巨大な怪獣が、この町へと近づいてきているのではないだろうか。隣で寝ている父親は取り合わないが、少年は「トリゴラス」が町の上空に姿を現し、破壊の限りを尽くす光景を思い描く。

 最初から最後まで暗い色調に彩られた怪獣絵本。不気味な風の音を怪獣の吠え声に違いないと思う(願う?)少年の空想で話は進んでいく。深夜の街の上空にはばたく、巨大な翼竜にも似た怪獣・トリゴラスは、その強大な力で街を破壊し、最後には少年が想いを寄せる少女をさらってゆく。
 トリゴラスは少年の抱える、破壊衝動や異性への憧れが混在した欲望の権化ともいえる。だからこそトリゴラスの所業は、怖ろしげでありつつも暗い高揚感を伴って読む者の心に迫る。

 劇中、少年が語りかける父親はトリゴラスを信じようとせず、さっさと寝るようにうながす。なぜなら大人たちは忘れてしまっているからだ。少年の心の中にはある種の怪物が潜んでいることを。
 自分の中にも「トリゴラス」は棲んでいる。そんなことを気づかせてくれる、子供のためのエンターテイメント絵本だ。



関連:【三びきのやぎのがらがらどん】  【100万回生きたねこ】