13.08/08 その193 「艦これ」が流行ってるし駆逐艦の話でもしようか・その2






 前回に引き続き駆逐艦の話なのだが、とりあえずこの動画を。





 しっかりE3をチェックしてた人はご存知だろうが、海戦ゲーの期待作『World of Warships』のイメージトレーラーである。制作は『World of Tanks』が大ヒット中の「Wargaming」(直球な名前だ)で、まだまだ開発中とのことらしいが、ちょっと気になる作品だ。
 00:58ごろに機銃で敵機を撃つシーンがあったが、ああいう具合に各砲塔の視点で撃ったりもできるのだろうか。主砲もそんな感じで撃てれば、史上最大最強のタレットゲーになるかもしれん。交戦距離が遠すぎて着弾が目視できないという問題が出そうだが、そこはゲームということで、Sniper EliteV2のようなキルカメラ演出を搭載すれば解決できるだろう。
 ト ゙  コ ゙   オ   オ   オ  オ  オ  オ  オ  オ オ(←砲弾飛翔中)って感じに。

 このままスロー演出で2万メートル先まで飛ぶので、お茶を入れるなり「艦これ」でもやるなり、有意義にくつろぎのひと時を過ごしてほしい。

 冗談はさておきSTGテイストの海戦ものは貴重だと思うので、Waorld of Warshipsにもそのへんを期待せずにはいられない。「トリガー野郎はあっちへ行け! 火薬臭ぇんだよバーカ!」と言わんばかりの正統派RTSではなく、自分の手で戦闘艦を操りドンパチできるなら、今は亡き『Battlestations』シリーズの遺伝子を継ぐゲームになるかもしれないのだ。

 なぜBattlestations(以下BS)シリーズが死んでしまったかというと、これを制作していたEidosハンガリーが親会社のスクエニに「私は一番が好きなの。RTSの頂点になれないアナタには興味ないわ」どこかで聞いたような理屈で閉鎖されてしまったのが原因である。結果、BSシリーズは薄汚れた段ボールの中で雨に打たれたまま、誰にも手を差し伸べられることなく息を引き取った。
 ゲーム業界の厳しさをまざまざと見せつけられるような出来事だったが、F2P(Free to play)という今風の形態で海戦ゲーが甦るのなら、一種の光明と言えなくもない。
 それにしてもアレだな。「忍者なら無料」の広告で笑いを取りに来た『Warframe』もそうだが、海外の“基本無料”形態のゲームはすげぇ作り込まれていて驚かされる。世界全体でみるとまだまだゲームに熱くなる人、熱くなりたい人は多いということだろう。


 ところで2回連続で軍用艦艇の話をしている理由は、「暑いから」という点も大きかったりする。
 ゲームで熱くなりたいけど暑くなるのは嫌! なんかこう、スキッと爽やかに涼気を運んでくれるミリタリーものはないものか? と考えた結果「海戦だね」という結論になった。
 わけても帝国海軍といえば南方の大海原、青い海と空であり、停泊中には付近の島人が果物を売りに来るというトロピカルな雰囲気がなきにしもあらずだ。海戦についてはまだ勉強不足だし、夏に読むには最適なんじゃないか? と暑熱にうだった頭で考えた結果『第七駆逐隊海戦記』や『特型駆逐艦「雷」海戦記』などに手を出し、BSPもまた引っ張り出してきているという次第。

 この2冊の本は駆逐艦乗りだった人による回想録で、体験者の目線で駆逐艦ライフが描かれているのだが……とりあえず涼気が得られるかも? という動機は「クリスマスの心温まるお話が読みたい」という動機でスターリングラード戦の本を読むくらい的外れだったと実感させられた。

 なんというか、クソ暑そうなのだ。

 よく考えれば当たり前で、ただでさえ狭い中にエンジンだのボイラーだのが詰まった艦内が風通しのいいはずがない。そこに南方の熱気が加わると、上甲板は裸足で歩けないほど熱せられ、艦内も蒸し風呂のような状態になったそうだ。
 とどめに「扇風機などという文明の利器は士官室に一台あるだけ」(『特型駆逐艦「雷」海戦記』)の一文。男たちのむわっとした汗の臭いが漂ってきそうだ。

 普通なら水風呂でも浴びたいところだろうが、貴重な真水をそんなことに使えるはずもない。そもそも駆逐艦の場合は入浴事情もいろいろと厳しく、一週間や十日は風呂に入らないのもザラだったというから、汗だくの水兵たちが密集する兵員室は、致死量の男臭さが充満していたのではないかと思われる。
 たまの入浴も陸の上のように真水を贅沢に使うことは許されない。折り畳み式の浴槽を甲板に広げ、そこへ海水を入れて蒸気で沸かすという塩辛い代物だったそうだ。一応は面器一杯分の真水が与えられるので、湯上りにそれで塩気を洗い落として一丁上がりとなる。
 熱帯地方ではスコールが来ると石鹸を手に甲板へ飛び出し、雨をシャワー代わり体を洗ったという話もあるが、石鹸を洗い落とさないうちにスコールが去ってしまい、肌がヒリヒリするのに耐えねばならなかったという失敗談もあったりで、皮膚感覚に訴えかけるような苦労話には事欠かない。

 もっとも「海水風呂」昔はわりと当たり前だったようで、70年代ごろまで使われていたそうだ。

・船内名物『海水風呂』も造水器の普及で過去の遺物に
(日本船主協会 海運雑学ゼミナール)


 これによれば海水の方が石鹸を落としやすいなど利点もあったようだし、そこまで悪いものでもなかったようだ。居住の快適性など二の次な軍用艦艇ならなおのこと、海水風呂が標準で当たり前ということだろう……と思ったが、実は戦艦・巡洋艦などの大型艦では贅沢に真水の風呂に入っていたというから、ここでもまた駆逐艦の悲哀がにじみ出てしまう。


 戦前の連合艦隊では、巡洋艦以上の士官は毎晩、真水の風呂にはいれたが、駆逐艦では毎週一回くらいだ。
 軍艦では、毎日、昼食はフル・コースの洋定食だったが、駆逐艦は三食とも簡単な和食であった。

――福井静夫『日本駆逐艦物語』

 食事についての記述で「軍艦」と「駆逐艦」が分けて書かれているが、これは日本海軍の分類だと「軍艦」は戦艦・巡洋艦・空母などを指し、駆逐艦はそれに入っていないからである。つまるところ、この格付けの違いが艦内生活環境の充実度における境界線だったようで、「軍隊未満」の人々は上記のように苦労したらしい。
 『日本駆逐艦物語』の比較はあくまでも士官についてのもので、一般の水兵たちの待遇はそこまで変わらなかったのではとも思う。だが、高速を出せる強力なエンジンを積み、砲弾も魚雷もわんさと抱えた駆逐艦の「居住空間の狭さ」はどうしようもなかったろうし、大型艦より快適度で劣るのは仕方のないことだったろう。

 この狭さは当然ながら食料の積み込みにも限界を生み、生鮮食料を使ったまっとうな料理が食べられるのは出航後数日程度。あとは乾燥食材や缶詰がメインとなり、男たちは陸上の珍味を恋しく思いつつ椀を手にかき込むようになる。『第七駆逐隊海戦記』の著者は、毎食のように食卓に顔を出すヒジキと切り干し大根を「海藻と大根のミイラ」と罵っており、その苦労のほどが偲ばれる。

 もっとも、激戦地で飢えとマラリアと戦っていた陸軍と比較すれば、三食ちゃんと食べられる分だけ海軍の生活事情はマシだったともいえるのだが。これらの回想録がそれほど悲愴な感じを漂わせていないのは、生きる上で最低限の生活ラインは守られていたからではないか、とも思える。そこへいくとシベリアの強制収容所とかもうね。駆逐艦では毎朝の身支度のため洗面器一杯の真水が支給されたというが、シベリアの強制収容所ではコップ一杯です。これで口をゆすぎ、手を洗って洗顔までやる。……いや、さすがにこれは比較対象が悪いな。


 そろそろ締めに入るが、今回は男臭いというか汗臭い更新だったので、最後くらいは色恋がらみの甘酸っぱいエピソードを紹介しておこう。『特型駆逐艦「雷」海戦記』にある、著者が慰問袋をもらった時のエピソードだ。その送り主は呉の色町で一夜を共にした娼婦で、慰問袋には幾つかの品物とともにビールのジョッキが入っていた。


 それにしても、去年の九月、呉に在泊しているとき、酒の勢いで巡邏とけんかして追い駆けられ、飛び込んで以来、一、二回あそんだただけの女だ。そのとき、私が何気なくいった、
「艦では安いビールを呑めるのはよいが、鉄の食器だけは頂けないな。ジョッキでもあれば……」
 という放言にちかい言葉を、いつまでも忘れないで、遠い南の戦場まで軍事郵便に託すとは、なんと一本気な大和撫子か。その心意気が嬉しい。


 海軍学校を出てすぐ軍に入り、以後はずっと男だらけの環境で過ごしてきた水兵である。駆逐艦乗りとして胸を張ってもまだ若い。女を知っても恋は知らない不器用さがかすかに胸を打つ。


 世間さまのように、恋をして、結婚するなんていうことはできない環境にあった。あるのは、鋼鉄の塊りと機械で、その中で、男がひしめきあい、戦争をするためにだけ生きていたのだ。
 われわれだって、人間なみの感情は持ってはいたし、人を恋し、人を愛したい情も、人一倍つよく燃えていたのだ。
 はるばると届けられたジョッキ一個は、送り主がだれであろうと、「ありがとう、嬉しいよ」と、故国まで響くような大声で、怒鳴ってやりたい。
 急に帰心がつのったが、娼婦と一下士官の交情など、戦争という巨大な波間には、塵芥ほどの意味がないのかもしれない。


 『特型〜』の著者は『第七〜』の著者と比べてシニカルな物の見方をする人のようだ。といってもこの2ページ前、別の慰問袋を受け取った際にはシニカルのシの字もない台詞を口にしているのだが。


「おい金沢、これを見ろよ。色つきの可愛い封筒に、この香り。芳紀まさに十七歳の処女からだ。お前のには入っちゃいまい。女の子にもてる男は、どこまでもてるかわからないね。ヘッヘッヘ」
 と、わざわざ隣の班の金沢や栗林に見せびらかしてやった。



 従軍経験者による慰問袋のエピソードはいろんな本に紹介されており、遠方の戦地にある兵士たちにとって故国との繋がりを思い起こさせる慰問袋がどれほど嬉しいものであったかがよく分かる。
 わけても女学生からの「兵隊さん、お国のためにがんばってください(はぁと」的な手紙は、ただでさえ女っ気ゼロな兵士たちに心のオアシスとでもいうべき潤いを与えてくれたという。
 まぁアレですな。いつの時代も男ってのはあまり変わらないんじゃないかな。



おまけ:
 「艦これ」が人気らしい……というのは前回も書いたが、それによって軍用艦艇の模型も売れるといいなぁ、という声が一部にある。女子高生が戦車で大暴れする「ガールズ&パンツァー」がヒットした時には戦車のプラモが通常より売れたというし、今回も「特需」があるかもしれない。



無念 Name としあき 13/08/03(土)03:01:44 No.208965995 del
  戦艦プラモスレ

  せっかく艦これブームだし流行らないかな

無念 Name としあき 13/08/03(土)03:05:00 No.208966315
  戦艦限定かい

無念 Name としあき 13/08/03(土)03:10:52 No.208966877
  ちょっと前までは普通の人は駆逐艦も戦艦も区別付かないからすれ立てる時はわかりやすい戦艦
  でスレ立ててたんだ
  艦これ以降みんなあっという間に艦種覚えてすごい

無念 Name としあき 13/08/03(土)03:31:10 No.208968652
  戦車や飛行機のプラモと比べるとものすごく作るのが難しそうなイメージ

無念 Name としあき 13/08/03(土)03:38:42 No.208969227
  >戦車や飛行機のプラモと比べるとものすごく作るのが難しそうなイメージ
  スケールが細かいから単純にパーツの大きさがな...
  ただ丁寧に組み立てれば戦闘機よりはらくだと思う

無念 Name としあき 13/08/03(土)03:44:50 No.208969652 del
  とっしーこれオススメやで

 


無念 Name としあき 13/08/03(土)03:47:24 No.208969841 del
  細かいパーツレスで艦底プラモ初心者にオヌヌメよねちび丸艦隊って

 


無念 Name としあき 13/08/03(土)03:49:06 No.208969951
  >とっしーこれオススメやで
  あらかわいい

無念 Name としあき 13/08/03(土)03:50:04 No.208970012 del
  ちび丸艦隊かわいいけど本気で作る人が作るとこうなる
  すごい

 


無念 Name としあき 13/08/03(土)03:50:59 No.208970064 del
  見よこの執拗なディティール

 


無念 Name としあき 13/08/03(土)03:54:31 No.208970300
  ブームに乗っかって艦船模型メーカーに資金チャージ期間を与えてあげてほしい

無念 Name としあき 13/08/03(土)03:56:19 No.208970401
  パーツ背負った娘と無機質な再生怪人じゃ模型の売れ行きには結びつき辛そうな…

無念 Name としあき 13/08/03(土)04:02:23 No.208970788
  >パーツ背負った娘と無機質な再生怪人じゃ模型の売れ行きには結びつき辛そうな…
  と思うじゃん?
  そもそも購買層がめちゃくちゃ狭い分野だから、にわかだろうが新参だろうが目に付くとこに出れた
  だけで分母がめっちゃ増えるから
  かなり出荷が期待できるんだよこの手のって

無念 Name としあき 13/08/03(土)04:08:57 No.208971180
  >パーツ背負った娘と無機質な再生怪人じゃ模型の売れ行きには結びつき辛そうな…
  そうはいうがな
  ガルパンは戦車つかいまわし+デカールであれだけ売ったんだぜ…

無念 Name としあき 13/08/03(土)04:11:35 No.208971340
  ガルパンはロボアニメ全体の範疇で評価してもびっくりするくらい乗機が活躍したし
  そりゃ売れるって

無念 Name としあき 13/08/03(土)04:12:48 No.208971411
  >ガルパンはロボアニメ全体の範疇で評価してもびっくりするくらい乗機が活躍したし
  >そりゃ売れるって

  ほぼ毎回戦闘してたもんな

無念 Name としあき 13/08/03(土)04:17:02 No.208971637
  アイマスみたいに痛軍艦にすればええねん

無念 Name としあき 13/08/03(土)04:21:06 No.208971830
  >アイマスみたいに痛軍艦にすればええねん
  それもうやった

無念 Name としあき 13/08/03(土)04:22:14 No.208971891
  >それもうやった
  しかも空母でな

無念 Name としあき 13/08/03(土)04:36:29 No.208972512 del
  >艦これ以降みんなあっという間に艦種覚えてすごい
  みんな勉強熱心よねえ
  吸収力がすごくてびっくりしてるぞ俺
  でもいい風吹いてきてて嬉しいぞ俺

無念 Name としあき 13/08/03(土)05:08:40 No.208973766 del
  >しかも空母でな
  そーいや3年前か

 


無念 Name としあき 13/08/03(土)05:10:54 No.208973835 del
  実際に乗れるのを作る人もいるから
  この業界は怖い

 


無念 Name としあき 13/08/03(土)05:13:07 No.208973906 del
  進水式のために移動

 


無念 Name としあき 13/08/03(土)07:52:05 No.208979206
  >>艦これ以降みんなあっという間に艦種覚えてすごい
  >みんな勉強熱心よねえ
  >吸収力がすごくてびっくりしてるぞ俺
  >でもいい風吹いてきてて嬉しいぞ俺

  ああいう連中って萌えキャラが好きなだけで
  元ネタのプラモは買わないんじゃないの

無念 Name としあき 13/08/03(土)08:24:10 No.208981215
  >ああいう連中って萌えキャラが好きなだけで
  >元ネタのプラモは買わないんじゃないの

  世の中萌えキャラ好きで車買うような奴も居るんだぞ?
  20万人新規で艦艇に興味持ってくれる人がいたら1000人〜5000人は元の船にも興味持ってくれる
  人は出るだろうし
  その中から船のプラモ実際に買うやつだって幾らでも出る

無念 Name としあき 13/08/03(土)08:32:01 No.208981703
  >>元ネタのプラモは買わないんじゃないの
  >世の中萌えキャラ好きで車買うような奴も居るんだぞ?

  購買層は判らんがガルパンの影響で関連戦車プラモが売れてるのも事実なんよね
  アルペジオや艦これの影響で軍艦需要増えると良いなとか思ってみたり

無念 Name としあき 13/08/03(土)08:35:07 No.208981902
  >購買層は判らんがガルパンの影響で関連戦車プラモが売れてるのも事実なんよね
  >アルペジオや艦これの影響で軍艦需要増えると良いなとか思ってみたり

  実際検索すると艦これからプラモ買ったって人もう引っかかるしな
  「ガ、ガンプラと違う...!」っての見たりするとにヤってしちゃうけど
  たかだか千円2千円程度なんだからちょっと買ってみようって人がいっぱい出てきてくれて
  その中から凝り性の人が出てきてはまってくれればありがたいよね
  近年は軍艦のプラモの入り口ってのがほとんど存在しなかったから

無念 Name としあき 13/08/03(土)10:19:03 No.208991627
  艦艇はそれ自体ひとつの家だったり城だったりするから
  それ自体に逸話があるのがいいな
  思い入れも深くなる

  模型誌見てると海外艦もかっこいいなあ…
  あんなふうに作れませんが!

無念 Name としあき 13/08/03(土)10:25:40 No.208992321
  >艦艇はそれ自体ひとつの家だったり城だったりするから
  >それ自体に逸話があるのがいいな

  戦車や戦闘機みたいにポンポン量産できるわけじゃないからな
  特に戦艦や空母は

  名前を与えられているからオンリーワン感抜群だし感情移入もしやすい

無念 Name としあき 13/08/03(土)11:54:40 No.209003220
  ガルパンといい艦これといい
  ほんと最高の稼ぎ時だな…宣伝費ゼロで勝手にブームになるとか運が良過ぎる

無念 Name としあき 13/08/03(土)12:25:27 No.209007232
  >ガルパンといい艦これといい
  >ほんと最高の稼ぎ時だな…宣伝費ゼロで勝手にブームになるとか運が良過ぎる

  そもそも戦車人気も戦艦人気もこういう模型企業が支えてきた部分が大きいんだから
  そのお陰でガルパンにしろ艦これにしろ人気がでたと考えるとお互い様だよ

無念 Name としあき 13/08/03(土)12:33:13 No.209008263 del
  >そもそも戦車人気も戦艦人気もこういう模型企業が支えてきた部分が大きいんだから
  >そのお陰でガルパンにしろ艦これにしろ人気がでたと考えるとお互い様だよ

  持ちつ持たれつよね
  あと地道にコツコツやってきた事の積み重ねもあると思う
  軽いブームでは終わらない地力がスケールモデルにはあるんやな




 管理人が軍オタ見習い予備候補生になったのはFPSが入り口だったので、日本のミリタリー文化とは全く無関係に始まっている。だが、その後に手を出しまくった様々な小説・漫画・映画・資料本の存在や、様々な助言を与えてくれた先輩諸氏のご指導ご鞭撻は間違いなく日本製ミリタリー文化あってこそのものだった。その基礎の一つと考えれば、管理人もその模型業界の恩恵を受けてきたといえなくもない。

 それにしても、上で紹介されている「ちび丸艦隊」は造形の細かい艦船をうまくデフォルメしており、ちょっと惹かれるものがある。ただ管理人は相変わらず陸軍というか歩兵寄りなので、同じデフォルメ系でもこっちの方にキュンとくるのだ。






 鳥山明デザインによる「1/12 ワールドファイターコレクション」。
 いいよね、これ…。4頭身のユーモラスなデザインながら細部まで描きこまれており、鳥山明の画力の高さがうかがえる。もともとメカ関連はこれでもかってくらい描き込む作風だったし、「ドラゴンボール」1巻ではヤムチャにPPSh-41とパンツァーファウストを持たせたりなど、当時としてはかなりマニアックなミリタリー趣味の持ち主でもあった。それを考えると、むしろ本領発揮の分野なのかもしれない。
 ……鳥山明にキャラクターデザインさせたFPSとか作っていれば…いや、今さら言ってもしょうがないか…。



※過去のBattlestations更新
雑文その85・BattleStations:Pacific――大空が俺を呼んでいる
雑文その80・BattleStations:Pacific――総員戦闘配置!

※過去のミリタリー更新
雑文その192・「艦これ」が流行ってるし駆逐艦の話でもしようか
雑文その170・そろそろ第一次大戦をテーマにしたFPSをですね…
雑文その155・対独爆撃部隊ナイトウィッチ――乙女たちの挽歌
雑文その148・何で和ゲーマーはAK-47を過大評価してるのか?
雑文その132・Call of Duty:Black Ops――君が安らかに眠れるように
雑文その121・FPSのスナイパーはなぜ嫌われる?
雑文その104・クリスマスだし賛美歌でも歌おうぜ! 東部戦線で。
雑文その98・「出撃! 魔女飛行隊」――空を舞う魔女たちの翼
雑文その87・BattleField1943――もう夏だし戦争でもしようぜ!
雑文その72・ショットガンは過大評価されているか?



軍事[1]へ   TOPへ戻る