ちょっと前の話だが、アメリカの高校バスケで161対2のスコアで圧勝したチームが「相手チームに対する敬意に欠ける」と批判されるというニュースがあった。正確にはそのチームのコーチが協会から出場停止処分を喰らったわけだが、そのコーチは相手チームに恥をかかせようという悪意はなかったとした上で「今後も手加減をするつもりはない」と述べた。
この件ではスポーツのありようについて賛否両論が出たわけだが、管理人がふと思ったのは、「ゲーム(遊び)ならそういう配慮があってもいいのではないか」ということだ。
具体的にはFとかPとかSがつく界隈の人たち。
つい先日、生まれて初めてK/Dが1に上昇したよ! と喜んだのも束の間、音速で1以下の世界に出戻りですよ! まぁ早晩こうなるのは分かっていたけど、もうちょっとくらい夢見せてくれたっていいじゃない! バカ! 芋! リスキル野郎!
…まぁ他を罵る前に自分のプレイを見直すべきだというのは分かる。それはそれとしてちゃんと受け入れるが、今回言いたいのはあまりにも一方的な試合が多すぎやしないか、という点だ。これはBFHに限らずFPS/TPS全般にいえる。
チームの総合力で圧倒的な差のある試合がどれほど酸鼻を極めるか、言葉だけで分かってもらうのは難しい。強いて言うならありとあらゆるところに敵兵がおり、どこを移動してもどこに隠れても、たちまち銃弾や榴弾や徹甲弾やC4付きバギーが飛んでくるという世界だ。
それこそ相手チームの全員が自分一人を狙っているように感じるほどで、ひょっとして俺は兵士ではなく屠殺場に引き出された家畜なのではないか?という疑念すら浮かぶ。
家畜の場合でも度を過ぎた扱いがあれば動物愛護団体が動いたりするが、管理人のようなヘッポコゲーマーを愛護する団体は今のところ存在していない。
果たしてそれは正しいことなのだろうか? その冷たい無関心が、時としていたいけな命を奪っていないと言えるだろうか?
想像してみてほしい。雪の降る夜に「5キルするまで帰ってくるんじゃないよ!」と家を追い出された少女(管理人)が、寒さに震えながら道行く人に「C4はいりませんか? C4はいかがですか?」と声をかける姿を。だが誰にも相手にされぬまま、少女(成人男子)は冷たい路地裏に一人うずくまる。そして雪が降り積もる中、せめてもの暖をとろうとC4に点火し、天国までふっ飛んでゆく……。
いや自爆テロじゃねぇよ。BFでは割合ポピュラーな飛行手段です。天国に近づくためのステアウェイです。
かくのごとく世界は残酷で、慢性的に愛は足りていない。
これは「富裕層による富の独占」という構図にも似ている。管理人のような下級兵士がデスを増やしている一方で、一握りのエリート層がキルを独占しているというのがこの世界の現実なのだ。FPS弱者である管理人としては、愛(キル)の再分配について考えたくもなる。
勝負は時の運、勝敗は兵家の常ともいうが、弱者も含めてみんなが笑顔になれるようなアイデアがあってもいいんじゃないか? そんな優しいFPSがあってもいいんじゃないか? と思わないでもない。より正確に言うともっと俺に優しいFPSがあってもいいよね? ということだ。
と、ここまで書いて思い出したが、実をいうと今回と同じような更新を4年前にもやろうとしたことがある。当時確かCOD:MW3のK/Dレートが0.5くらいで低迷しており、さらにキルストリークの仕様にあまりにもムカついたので、更新のネタにしようとしたんだった。
大まかに言うと「キルストリークは弱者に優しくない」という指摘から始まり、COD4以降はこれが強化される一方なのにデスストリークはショボいと文句を言い、最終的に「上級者にハンデを課すマイナス効果のキルストリーク」を提案するというものだった。
ちょっと長いが、その部分のテキストがこれである↓
* * * * * * * * * * * * * *
もう怒った。こうなったら逆方向のキルストリークを実装するしかねぇ。つまり景気良くキルを稼げるような上級者にハンデを課すわけだ。
6年前の「こんなFPSはいやだ」スレにヒントになるようなレスがあったので、それも含めていくつか考えてみよう。
こんなFPSはいやだ・オータム
138 :名無しさんの野望:05/01/27 17:34:43 ID:lMXBtp10
主人公のピヨピヨサンダルの音が致命的にうるさいFPS
676 :名無しさんの野望:2007/09/30(日) 04:24:13 ID:4YVVY+Uc
戦闘中に味方が背後からイキナリ「だ〜れだ♪」とか言いながら目を塞いでくる
洒落っ気があると同時に実に効果的なハンデだ。これ採用だな。ではキルストリークの名前を付けながら詳細を詰めていこう。
●Funny Sandal(愉快なサンダル)
プレイヤーが歩くごとに愉快な音が響くようになる。戦場には場違いな効果音によって敵に自分の位置を悟らせてしまうハンデ。一方で殺伐とした戦場にほんわかした空気をもたらす清涼剤としての効果もある。
●Lovery Blind(愛らしい目隠し)
プレイヤーの後ろを味方兵士(NPC)がついてくるようになり、ランダムで目隠しをしてくる。ブチ切れること間違いなしの致命的ハンデだが、そのNPCが美少女兵士だったら怒りも紛れるだろう。もしかすると、戦闘の及ばない場所で「だ〜れだ♥」「おいおいやめろよ〜♥」みたいなプレイに没頭し、戦線離脱する効果も望めるかもしれない。
他にもいくつか思いついたので挙げていこう。
●Burning Tenshon(燃えよ闘志)
BGMが雄叫びをあげて突撃したくなるような勇ましいものに変更される。イメージとしてはスーパーマリオでスターを取った時の音楽だが、もちろん無敵になったりはしない。なおトランス効果を高めるためBGM以外の雑音は全てカットされる。
●Honor of the SAMURAI(武士の誉れ)
プレイヤーの背中に旗指物が出現。旗には「天下一武辺者」「ステルス無双」といった敵の神経を逆なでするような文言が大書されている。その状態で敵をキルするとさらに旗指物が追加され、傾奇者チックな威容を誇るようになる。なお旗指物に当たり判定はない。
●Beautiful Dreamer(夢をみるひと)
プレイヤーの目に映る全てのプレイヤーやアイテム類が美少女になる。周りが真面目に戦争している中、一人だけ平和ボケした桃色時空に放り込まれることにより戦闘意欲を減退させられるハンデ。なおこの状態のときはRトリガーでスクリーンショットが撮影可能。画像はプレイヤーのフレンドに自動的に送信される。